朝刊:2019/05/10

ダウは138ドル安で約一ヶ月ぶりの安値を付ける。円高もじわりと進行。ゴールドは反発。オイルは反落。

NY為替

NY為替市場で円相場は5日続伸し、前日比35銭円高・ドル安の1ドル=109円70銭~80銭で取引を終えた。NY為替市場は引き続き米中貿易協議を警戒したリスク回避の動きが続く中、ドル売りの動きが強まった。ドル円は一時109円50銭近辺まで下落。現時時間夕方からワシントンで米中貿易協議が始まるが、それへの警戒感から米株も大幅安で始まる中、米国債市場で3ヵ月物と10年物が、一時的ではあるが3月以来の逆イールドを示したことがドル売りを誘発したようだ。トランプ大統領が「中国が貿易協議でディールを破った」と発言したことが懸念を強めた模様。しかし、その後にトランプ大統領が今度は、「米中合意に素晴しい代替案がある。習近平国家主席から書簡を受け取った」などと述べたことから動きは反転し、ドル円も一時109円90銭近辺まで下げ渋る動きも見られていた。ただ、110円は回復できていない。いずれにしろ、米中貿易協議の行方に注目が集まっている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比138ドル97セント(0.5%)安の25828ドル36セントと3月28日以来の安値で終えた。米中の貿易交渉の不透明感や貿易摩擦が激化するとの懸念から幅広い銘柄に売りが優勢だった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が32.73安の7910.59、S&P500が8.70安の2870.72。現地時間夕方から米中貿易協議が再開するが、市場には警戒感が強まっている。きのうは一服していたが、リスク回避の雰囲気が再び広がっているようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は続落。終値の前日比は、金が3.6~4.1ドル高、中心限月の6月限が3.8ドル高、銀が9.2~8.5セント安、中心限月の7月限が8.9セント安。金6月限は反発。時間外取引では、米中の通商協議に対する懸念から株安に振れたことを受けて堅調となったが、欧州時間に入ると、戻りを売られて上げ一服となった。日中取引では、米国債の逆イールドをきっかけにドル安に振れたことを受けて押し目を買われた。米中貿易摩擦の警戒感の高まりを受けて、実物資産の裏付けがある金先物に買いが入った。外国為替市場でドルが対円やユーロなどで売られた局面で、ドルの代替投資先とされる金先物が買われた面もあった。銀7月限は、株安を受けて軟調となったが、ドル安を受けて安値から戻した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の6月物は前日比0.42ドル安の1バレル61.70ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.42~0.41ドル安。その他の限月は0.39~0.23ドル安。日本時間の本日午後1時1分に、米国が中国からの輸入品2000億ドル分についての関税を10%から25%に引き上げるなかで、景気減速に伴う石油需要の下振れ懸念が引き続き相場を圧迫した。トランプ米大統領は中国側が「ディールを破った」と非難した。ロイター通信が関係筋の話として伝えたところによると、中国政府は150ページ近くに渡る米中通商協議の合意文書案の全7章に修正を加え、これまでの交渉を白紙に戻そうとしたもよう。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて大幅続落。終値の前営業日比は11.00~4.50セント安。中心限月の7月限は11.00セント安の353.25セント。期中限月の2020年3、5、7月限が一代安値を更新。大豆は軒並み大幅続落。終値の前営業日比は14.75~5.00セント安。中心限月の7月限は14.50セント安の812.75セント。期先の2021年11月限を除く全限月が一代安値を更新した。米コーンベルトでの天候回復とこれに伴う作付進展期待の高まりに加え、弱気な輸出が手掛かりとなって売り優勢で運ばれた。7月限は4月25日に付けた一代の安値に迫る352.50セントまで下落。安値を買い戻されたものの、安値に近い水準での終了となった。


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