朝刊:2019/05/15

ダウは反発の207ドル高。ゴールドは反落。オイルは地政学的リスクから反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比30銭円安・ドル高の1ドル=109円55銭~65銭で取引を終えた。米中貿易戦争への警戒感がひとまず和らぎ、リスク回避の際に買われやすい円には売りが優勢になった。米中の関税のかけあいに市場はリスク意識を高めたが、やや行過ぎとの見方も聞かれる。そのような雰囲気の中、トランプ大統領の発言にポジティブに反応した模様。大統領は中国との貿易協議について、「成功かどうか約3、4週間以内に知らせることになるだろう。私はそれが非常に成功すると感じている」と述べていた。6月下旬に大阪で行われるG20サミットで米中首脳は会談する可能性が高いが、市場は再び米中問題への期待感を高めているようだ。ドル円は前日に109円ちょうど付近まで下落していたが、きょうは109円80銭近辺まで買い戻される場面が見られた。ただ、さすがにこのまま市場が落ち着いて行くのか未知数の部分も多く110円には慎重だったようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発した。前日比207ドル06セント(0.8%)高の25532ドル05セントで終えた。米政権が6月に米中首脳会談の開催を検討していると伝わり、貿易摩擦への懸念がやや和らいだ。終値の前日比は、ナスダック総合指数が87.47高の7734.50、S&P500が22.54高の2834.41。きょうの市場は米中貿易協議への懸念による前日までの下げを一服させている。トランプ大統領の発言もきっかけとなった模様。大統領は中国との貿易協議について、「成功かどうか約3、4週間以内に知らせることになるだろう。私はそれが非常に成功すると感じている」と述べていた。6月下旬に大阪で行われるG20サミットで米中首脳は会談する可能性が高いが、それに向けて市場は再び期待感を高めているのかもしれない。

NY貴金属

ニューヨーク金は反落、銀は小反発。終値の前日比は、金が6.8~5.4ドル安、中心限月の6月限が5.5ドル安、銀が2.9~3.9セント高、中心限月の7月限が3.5セント高。金6月限は反落。時間外取引では、序盤に4月11日以来の高値となる1304.2ドルをつけた。しかし、早々に値を削り、アジア株の下げ渋り感、欧州株の反発を背景に株安に対するヘッジ買いが後退し、1300ドル割れとなり、小反落となった。日中取引では、押し目を買われ一時1300ドルを回復したが、米株の反発、ドル堅調から売り圧力は強く、中盤にジリ安となり、1294.3ドルまで軟化した。終盤の戻りは限られ、軟調に引けた。前日は取組高が大幅増となり、新規買い資金の流入を感じさせたが、14日は利食い売り先行ムードとなった。 実物資産の裏付けがあり、リスク回避の際に買われやすい金先物に売りが出た。外国為替市場でドルが対主要通貨で上昇し、ドルの代替投資先とされる金は売られやすかった。取引開始前の時間外では1304.2ドルまで上昇し、4月中旬以来の高値を付ける場面があった。 銀7月限は、時間外取引で小幅高で推移。日中取引では金軟調、ドル安にも下値堅く推移し、小幅高で引けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は4営業日ぶりに反発した。WTIで期近の6月物は前日比0.74ドル高の1バレル61.78ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.74~0.75ドル高。その他の限月は0.28~0.86ドル高。アラブ首長国連邦(UAE)の沖合でサウジアラビアのタンカーが妨害行為の標的となったことに続き、サウジの石油施設に爆発物を搭載したドローンによる攻撃があったことから、中東の地政学的リスクが高まった。攻撃を受けた石油施設の1カ所では火災が発生したものの、まもなく鎮火した。生産や輸出に影響はない。サウジのファリハ・エネルギー相はテロ行為として非難してる。イエメンのシーア派武装組織「フーシ派」が攻撃を実施したと発表した。フーシ派はイランが支援しており、弾道ミサイルなども用いてサウジに繰り返し攻撃を仕掛けている。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み大幅続伸。終値の前営業日比は2.75~13.00セント高。中心限月の7月限は12.25セント高の368.75セント。大豆は大幅反発。終値の前営業日比は19.00~29.00セント高。中心限月の7月限は29セント高の831.50セント。米コーンベルトでの大幅な作付遅延を受け買い優勢となった。前日のシカゴ日中取引終了後に発表された作柄報告で12日時点の作付率が平年、前年に大きく遅れていることが明らかとなったことがきっかけとなり買いの手が広がった。また、トランプ大統領の発言や、大口成約を受けて米中通商協議に対する楽観的な見方が広がり大幅高となった大豆市場の動きも買いを支援するなか7月限は5月3日以来、初めて370セント台に達した。


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