朝刊:2019/05/16

ダウは前日比115ドル高の続伸。ゴールドは反発。オイルも小幅続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばい。前日終値と同じ1ドル=109円55銭~65銭で取引を終えた。序盤はこの日の中国経済指標が弱い内容となったことや、朝方発表の米小売売上高や鉱工業生産も予想を下回る内容だったことから、米株安と伴にドル円も109円台前半に下落していたが、一部報道で、トランプ大統領が金曜日に期限が迫っていた輸入自動車に対する関税措置を6ヵ月間延期する計画との報道が伝わりドル円も買い戻しが膨らんでいる。自動車関税については貿易交渉をしている間は高関税は課さないことで日欧と合意しており、今回の措置はさほど驚きではなかったであろう。しかし、トランプ大統領が対中関税を突如引き上げたことで一部リスクも感じていたのかもしれない。どちらかと言えば、この報道に米株がポジティブな反応を見せたことで、ドル円も追随したものと見られる。

NYダウ

米株式相場は続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比115ドル97セント(0.5%)高の25648ドル02セントで終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が87.65高の7822.15、S&P500が16.55高の2850.96。ただ、序盤は売りが先行した。この日発表の中国の経済指標が予想を下回る弱い内容となったことで世界経済への先行き懸念が広がっている。4月の中国の鉱工業生産は前年比5.4%と2003年5月以来のペースに伸びが鈍化していた。米中貿易問題が中国の製造業に影を落としている模様。また、朝方発表になった米小売売上高や鉱工業生産が予想を下回ったことも圧迫。ダウ平均は一時190ドル安まで下落する場面も見られたが、トランプ大統領が金曜日に期限が迫っている輸入自動車に対する関税措置を6ヵ月間延期する計画との報道が伝わると買い戻しが強まり、ダウ平均はプラスに転じている。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は総じて小反落。終値の前日比は、金が1.1~1.6ドル高、中心限月の6月限が1.5ドル高、銀が0.7セント安~変わらず、中心限月の7月限が変わらず。金6月限は反発。時間外取引では、株高などを受けて軟調となったが、欧州時間に入ると、押し目買いなどが入って下げ一服となった。日中取引では、予想以下の米小売売上高などを受けて堅調となったが、米大統領が自動車輸入に対する関税発動を延期する計画が伝えられると上げ一服となった。地政学リスクの高まりなどで相対的に安全資産とされる米国債が買われ金利が低下し、金利のつかない金の買い材料になった。半面、米株の上昇を受けた売りも出て上値は重かった。銀7月限は、金堅調につれ高となる場面も見られたが、予想以下の米小売売上高などを受けて上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に続伸した。WTIで期近の6月物は前日比0.24ドル高の1バレル62.02ドルで取引を終えた。イランとの対立を受け、米国がイラクにある米大使館職員らに出国を要請した。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.24~0.28ドル高。その他の限月は0.16~0.47ドル高。中東の地政学的なリスクが高まっていることが相場を押し上げた。サウジアラビアのタンカーや石油施設が攻撃を受け、この背後にイランの存在が疑われていることが緊張感を高めている。石油輸出の要所であるホルムズ海峡で衝突が始まると、石油輸出が滞る可能性が高い。米国は経済制裁によって敵視するイランを追い詰めており、両国の関係性は緊迫化している。米国はイランの生命線である原油輸出をゼロにしようとしている。イランとしては米国が要求する核や弾道ミサイル開発の停止に応じる見通しはなく、制裁に終わりは見えない。イラン情勢が緊迫化しているなか、米政府は在イラク公館の緊急要員を除く全職員に国外退去を命じた。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の中心限月が小幅続伸。終値の前営業日比は3.00セント安~1.25セント高。中心限月の7月限は0.75セント高の369.50セント。大豆は続伸。終値の前営業日比は1.00セント安~4.00セント高。中心限月の7月限は4.00セント高の835.50セント。前日に続いて米コーンベルトでの大幅な作付遅延に対する警戒感が強材料となり、買い方有利で運ばれた。米コーンベルトでは土壌水分が過剰な状態が続いているうえ、今週末にかけて雨がちな天気が見込まれているため、次回発表の作柄報告では作付の遅延状況がさらに深刻化するとの観測が浮上。7月限は一時3月29日以来となる380セント台を実現した。ただ、その後は上値警戒から上げ幅を縮小する足取りに転じ、わずかな上げ幅を維持して終了。前日からの続伸で下値圏を脱した形になったが、上げ幅を大きく縮小し安値付近で引けたことで上げ一巡の様相を呈する足取りとなっている。


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