朝刊:2019/05/20

米中貿易の明るい兆しが見えずダウは98ドル安。ゴールドも続落。オイルは小幅安。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落した。前日比20銭円安・ドル高の1ドル=110円00銭~10銭で取引を終えた。米国がカナダとメキシコに課す鉄鋼とアルミニウムの追加関税撤廃で合意した。ドル円は東京時間から戻り売り優勢の展開が続き、109円台半ばでNY時間の取引を開始した。中国政府は米国との再交渉に意欲を失っているといった報道が市場の雰囲気を圧迫していたようだ。ただ、この日発表のミシガン大学消費者信頼感指数が2004年1月以来の水準に上昇したことを受けて動きが反転している。一時200ドル超下落していたダウ平均もプラスに転じるなど買い戻しが見られ、ドル円も追随した格好。5月に入ってからの米中貿易協議を材料にしたリスク回避の雰囲気が、このまま沈静化して行くのか見極めたい雰囲気も強く、ドル円は110円台に慎重だったが、午後になって買いが加速し、110円20銭付近まで一時上昇している。

NYダウ

米株式相場は4日ぶりに反落した。ダウ工業株30種平均は前日比98ドル68セント(0.4%)安の25764ドル00セントで終えた。米中貿易協議の不透明感を誘う報道が相次ぎ、中国事業の比率が高い銘柄を中心に売りが優勢だった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が81.76安の7816.29、S&P500が16.79安の2859.53。米中問題への懸念が再び蒸し返されており売りが先行した。中国政府は米国との再交渉に意欲を失っているといった報道が流れており、市場の雰囲気を圧迫していた。この日発表になった農業機械メーカーの決算が弱く、米中貿易問題が米農家を直撃している様子もうかがえた。ダウ平均は一時200ドル超下落する場面も見られたが、この日になった米ミシガン大学消費者信頼感指数が2004年1月以来の水準に上昇したことをきっかけに買い戻しが強まり、ダウ平均は一時プラスに転じる場面も見られた。トランプ政権がカナダとメキシコの鉄鋼とアルミの関税を撤廃したこともサポートとなった。

NY貴金属

ニューヨーク金・銀とも続落。終値の前日比は、金が10.7~10.5ドル安、中心限月の6月限が10.5ドル安、銀が15.3~13.1セント安、中心限月の7月限が15.1セント安。金6月限は続落。時間外取引では、1284.5ドルで買い支えられ、下値を切り上げた後、前日の終値水準でもみあい、方向性を欠いた。日中取引は、5月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が102.4と2004年1月以来の高値となる強気の数字となり、ドル高となったことから売り圧力が強まり、1280ドル割れから今月3日以来の安値となる1274.6ドルまで下落。中盤から終盤は下げ渋ったが、戻り鈍く2日続けて10ドル以上の下落となった。日足は4日連続の陰線引け。米株が下落したが、ドル高となったため、新規買いは見送りもよう。外国為替市場でドルが主要通貨に対して上昇し、ドルの代替投資先とされる金の重荷となった。銀7月限は、ドル高や金大幅続落を受けて軟調な展開となり、昨年11月30日以来の安値となる1438セントまで下落。期近は5月限を除き、約15セント安で引けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は4営業日ぶりに小反落した。WTIで期近の6月物は前日比0.11ドル安の1バレル62.76ドルで取引を終えた。中東での地政学リスクを警戒した買いが先行したが、次第に売りに押された。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.14~0.11ドル安。その他の限月は0.37~0.18ドル安。イランに対する軍事行動懸念やサウジアラビアとイエメンのフーシ派との緊張激化など、中東地域の地政学的リスク増大が引き続き支援材料となったものの、米商務省が前日、中国の大手通信企業、ファーウェイ関連の取引締め出しリストを発表したことや、この日北京で中国イランの外相会談が開かれたことで、米中の貿易摩擦懸念が蒸し返される形で高値から上げ幅を削った。米株が軟調だったことも嫌気された。

シカゴコーン・大豆

コーンはまちまち、期近が続伸。終値の前営業日比は1.25セント安~4.25セント高。中心限月の7月限は4.25セント高の383.25セント。大豆は急反落。終値の前営業日比は18.25~14.50セント安。中心限月の7月限は18.00セント安の821.75セント。大豆は急落したが、米コーンベルトの荒天により作付け遅れが深刻化していること で、期近の主要限月は支援された。また、直近の戻り高値をさらに更新したことで、チャート面からの買いも入りやすくなった。加えて、これまでファンドの売り越しが膨らんでいたことで、その買い戻しも断続的に入り、支援材料となった。


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