朝刊:2019/05/21

ファーウェイ問題を受けてダウは続落の84ドル安。ゴールドは小幅高。オイルは反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばいだった。前週末の終値と同じ1ドル=110円00銭~10銭で終えた。貿易を巡る米中の対立激化への警戒感から米株式相場が下落し、低金利で投資資金の調達通貨とされる円に買いが先行した。この日発表の日本のGDPが予想外のプラス成長だったことや、豪州の総選挙で与党が奇跡的に勝利したことなどから、ポジティブなムードが高まり、ドル円は110円30銭近辺まで上昇した。しかし、日本のGDPは見た目はプラス成長だったが輸入の大幅減など内需の弱さも警戒される内容で手放しで喜べる内容ではない。逆に消費税増税見送りへの期待も後退する中で、ポジティブな雰囲気はさほど続かなかった。トランプ大統領が先週、中国のファーウェイを安全保障上の脅威とみなし、米企業への製品販売や、米企業からのファーウェイへの製品供給も事実上禁止する大統領令に署名した。これを受けて米半導体企業はしばらく製品を供給しない方針を示し、グーグルは携帯基本ソフト(OS)「アンドロイド」の使用を制限する動きを示している。また、中国側も対抗措置を検討しているとも伝わっている。米中対立がエスカレートする中、ドル円は再び109円台に下落している。ただ、下値では押し目買いも入るようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続落した。前週末比84ドル10セント(0.3%)安の25679ドル90セントで終えた。中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)との取引を事実上禁じる米政府の措置に対応し、米企業が相次いで同社へのサービスや部品の供給を止めると伝わり、米中貿易摩擦が加速するとの懸念が高まった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が113.91安の7702.38、S&P500が19.30安の2840.23。IT・ハイテク株の下落が激しく相場全体を圧迫した。トランプ大統領が先週、中国のファーウェイを安全保障上の脅威とみなし、米企業への製品販売や、米企業からの ファーウェイへの製品供給も事実上禁止する大統領令に署名した。これを受けて米半導体企業はしばらく製品を供給しない方針を示し、グーグルは携帯基本ソフト(OS)「アンドロイド」の使用を制限する動きを示している。 市場はこれらの影響を見極めたいとして、IT・ハイテク株のポジションを落とす動きに出ている模様。ダウ平均は一時200ドル超下落する場面も見られたが、売りが一巡すると買い戻しも入っていた。しかし、上値での戻り売りが圧力も根強く、終盤に 入って再び下値模索の動きも見られていた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は総じて反発。終値の前日比は、金が2.0ドル安~2.0ドル安、中心限月の6月限が1.6ドル高、銀が3.3~6.1セント高、中心限月の7月限が5.7セント高。金6月限は反発。時間外取引では、ドル高を受けて戻りを売られて軟調となり、3日以来の安値1273.3ドルを付けた。日中取引では、グーグルのファーウェイに対するビジネス停止による株安を受けて地合いを引き締めた。ドルが円などに対して売られた局面で、ドルの代替投資先とされる金先物には買いが優勢だった。米株式相場が下落したのも、実物資産の裏付けがあり、リスク回避の際に買われやすい金先物の買いにつながった。銀7月限は、昨年11月以来の安値1435.5セントを付けたのち、金堅調を受けて反発した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の6月物は前週末比0.34ドル高の1バレル63.10ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.29~0.34ドル高。その他の限月は0.25~0.59ドル高。19日にサウジアラビアで行われた石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国による共同閣僚監視委員会(JMMC)で、OPEC総会に対する正式な勧告はなかったものの、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)が減産の継続を主張していることが相場を押し上げた。関係筋によると、日量120万バレルの協調減産の規模を縮小することを選択肢としつつ、生産量の抑制は続けられる見通し。UAEのマズルーイ・エネルギー相は、主要な産油国は需要を満たすことが可能であり、減産の緩和は正しい決定ではないと述べている。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み上昇、期近の主要限月は続伸。終値の前営業日比は0.75~ 6.50セント高。中心限月の7月限は5.75セント高の389.00セント。大豆は反発。終値の前営業日比は7.75~10.50セント高。中心限月の7月限は10.00セント高の831.75セント。米コーンベルトの荒天を受けた作付遅れ遅延に対する懸念を受けて買い優勢となった。チャート面からの買いが入ったこともあり7月限は3月25日以来、初めて390セント台まで値を伸ばしたが、続伸後で修正が入ったことで上げ幅を縮小。この日の取引レンジの半ば当たりで取引を終えた。この日の出来高は70万枚台に達したと見られ、荒天を受けて商いが活発化しているもよう。 中心限月の7月限は、386.00セントで取引を開始した後に地合いを引き締めて388セント台に到達。その後のアジアの時間帯も概ね388セント台での推移となった。


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