朝刊:2019/05/22

ダウは前日比197ドル高で三日ぶりの反発。ゴールドは反落。オイルは小幅反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は下落し、前日比45銭円安・ドル高の1ドル=110円45銭~55銭で取引を終えた。米政権が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への制裁の一部猶予を発表し、米中対立の激化懸念が和らいだ。リスク回避の際に買われやすい円の売りを促した。米中対立が激化する中、トランプ大統領が事実上のファーウェイ向けの制裁措置を発動しているが、それに対して米商務省が既存のネットワークやスマホの保守などに限って8月19日までの猶予を設定したことで懸念が緩和している。米株もIT・ハイテク株中心に買い戻しが入る中で、ドル円もリスク回避一服といったところのようだ。ただ、米商務省が発表した措置は新製品向けは対象になってはいない。あくまで暫定措置であり、基本的には制裁措置に変更はない。前日のドル円は109円台に一時下落していたが、下押しすることなく底堅く推移していた。そのような中、きょうの市場の雰囲気を見てショート勢が買い戻しを入れていたのかもしれない。

NYダウ

ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発し、前日比197ドル高の25877ドルで終えた。米政府が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への禁輸措置に猶予期間を設けたため、前日まで下げていたアップルや半導体などハイテク株が上昇した。終値の前日比は、ナスダック総合指数が83.35高の7785.72、S&P500が24.13高の2864.36。前日下落していた半導体などIT・ハイテク株に買い戻しが入り、相場を押し上げている。米商務省が事実上のファーウェイ向けの輸出禁止措置に関し、既存のネットワークやスマホの保守などに限って8月19日までの猶予を設定したことで懸念が和らいだようだ。ただ、新製品向けは禁止しており、あくまで暫定措置でもある。ダウ平均は寄り付きから上昇し、一時218ドル高まで上昇した。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が4.9~4.1ドル安、中心限月の6月限が4.1ドル安、銀が3.6~3.4セント安、中心限月の7月限が3.5セント安。金6月限は反落。時間外取引では、豪中銀の利下げに対する見方や英国の合意なき欧州連合(EU)離脱発言を受けてドル高に振れたことを受けて軟調となった。日中取引では、メイ英首相の新提案に対する期待を受けてポンド主導でドル安に振れたことを受けて下げ一服となった。主要通貨に対してドルが上昇し、ドルの代替投資先とされる金先物には売りが優勢だった。銀7月限は、昨年11月以来の安値1435.0セントを付けたのち、下げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に反落した。WTIで期近の6月物は前日比0.11ドル安の1バレル62.99ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が 0.11~0.08ドル安。その他の限月は0.05ドル安~0.20ドル高。米国とイランの対立拡大が警戒されていることや、石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国が年後半も生産量を抑制する可能性があることが下値を支えている一方で、米中貿易摩擦の悪化による世界経済の減速と石油需要の下振れ懸念が上値を抑制した。米国はイランに対して強力な経済制裁を課し、核や弾道ミサイルの開発などを制限しようとしているものの、イランが米国の要求を踏まえて対話を開始する兆候はない。イランは制裁下での対話は不適切であると繰り返している。7月初めにイランはウラン濃縮を再開する予定。ウランの濃度によっては核兵器の原料となる。

シカゴコーン・大豆

コーンは揃って続伸、期近の主要限月は続伸。終値の前営業日比は1.50~ 6.00セント高。中心限月の7月限は5.25セント高の394.25セント。大豆は反落。終値の前営業日比は10.00~5.75セント安。中心限月の7月限は9.75セント安の822.00セント。米コーンベルトで荒天となっていることに加え、今後も新たな低気圧の接近に伴い悪天が続くと予想されていることで作付遅延に対する懸念が高まった。前日のシカゴ日中取引終了後に発表された作柄報告で19日時点の作付進捗率は49%と前週より19%上昇したことが明らかとなったが、これは近年では低い水準であるうえ、今後の大幅進展が見込めないことが買いを支援。7月限は今年1月9日以来となる399セントを示現したが、売り警戒と大豆市場の軟化を受けた売りが手がかりとなり、上げ幅は縮小して終えている。


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