朝刊:2019/05/23

米中の貿易協議の見通しつかず、ダウは反落の100ドル安。ゴールドは反発。オイルは在庫の増加が嫌気され続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比15銭円高・ドル安の1ドル=110円30銭~40銭で取引を終えた。米中貿易摩擦への懸念が強まり、リスク回避時に上がりやすい円が買われた。前日一服していた米中対立への懸念が再燃している。米政府は大手ビデオ監視機器メーカー、杭州海康威視数字技術など中国企業最大5社について、米国の重要技術利用を事実上禁止することを検討との報道が伝わっていた。米政府はファーウェイに加え、ブラックリスト掲載企業を監視機器大手まで広げる構えだという。米株も軟調に推移する中で、ドル円も戻り売りが優勢になっているといったところ。ムニューシン財務長官が北京訪問の計画はまだないと述べていたことも圧迫していたようだ。午後に公表されたFOMC議事録への反応は限定的だった。議事録では「大半がインフレの低下は一時的と考えており、辛抱強いアプローチがしばらく適切」としている。市場の一部で期待されている年内の予防的な利下げのヒントは示されていない。FOMC後のパウエルFRB議長の会見から逸脱した内容はない。ある意味、市場の予想通りであったこともあった模様。

NYダウ

米株式相場は反落した。ダウ工業株30種平均は前日比100ドル72セント(0.4%)安の25776ドル61セントで終えた。米中の貿易協議再開のメドが立たない中、貿易摩擦が企業業績に悪影響を与えるとの見方が改めて意識された。終値の前日比は、ナスダック総合指数が34.88安の7750.84、S&P500が8.09安の2856.27。前日は一服していた米中対立への懸念が再燃している。米政府は大手ビデオ監視機器メーカー、杭州海康威視数字技術など中国企業最大5社について、米国の重要技術利用を事実上禁止することを検討との報道が伝わっていた。米政府はファーウェイに加え、ブラックリスト掲載企業を監視機器大手まで広げる構えだという。 寄り付きから売りが先行し、ダウ平均は一時122ドル安間で下落。ムニューシン米財務長官が「米中首脳は6月末に会う可能性高い」との発言なども伝わり、買い戻しの動きも見られたもののなお上値は重い。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は総じて反発。終値の前日比は、金が1.4ドル安~1.3ドル高、中心限月の6月限が1.0ドル高、銀が1.5~4.1セント高、中心限月の7月限が3.9セント高。金6月限は反発。時間外取引では、ドル高を受けて軟調となったが、欧州時間に入ると、米中の対立に対する懸念やドル高一服を受けて下げ一服となった。日中取引では、株安を受けて堅調となったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の発表を控えて上値は限られた。英国の欧州連合(EU)離脱問題の先行き不透明感が根強く、現物資産の裏付けがある金先物にリスク回避目的の買いが入った。米株式相場の下落も相場を下支えした。銀7月限は、ドル高一服や金堅調を受けて安値から戻した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が下落した。WTIで22日から期近となった7月物は前日比1.71ドル安の1バレル61.42ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.71ドル安。その他の限月は1.71~0.46ドル安。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が増加し、2017年7月以来の高水準となったことが嫌気された。製油所への原油投入量がやや抑制されており、原油在庫の積み増しにつながっている。昨年末にかけてガソリン在庫が大幅に拡大した反動で、積極的に製油所を稼働させ、ガソリンを増産する必要は乏しい。積み上がったガソリン在庫はかなり取り崩されたが、過去5年平均の水準から再び上向きつつある。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて小幅続伸。終値の前営業日比は0.50セント安~2.75セント高。中心限月の7月限は0.25セント高の394.50セント。大豆は反発。終値の前営業日比は5.75~7.00セント高。中心限月の7月限は6.50セント高の828.50セント。米コーンベルトでの作付遅延懸念が買いを支援した。これまで続伸していながらも米農務省(USDA)の報告により順調に作付が進行していることが明らかになったことで小麦市場が軟化し、これに追随する売りが入って前日の安値を大きく割り込む場面も見られたが、作付遅れに対する警戒感からシカゴの時間帯を迎えると買い戻された。390セント台後半まで上昇すると上値が重くなり、前日の高値に達するほどの伸びは見られなかったが、高値に近い水準で引けるなど、底意の強さは窺わせている。


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