朝刊:2019/05/24

ダウは再び米中貿易の行方不安で前日比286ドル安。ゴールドは続伸。オイルは大幅続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比75銭円高・ドル安の1ドル=109円55銭~65銭で取引を終えた。低調な米欧の製造業関連指標を受けて世界景気の減速懸念が強まり、低金利で運用資金の調達通貨とされる円が買われた。リスク回避の円高もさることながら、ドル売りが強まりドル円を圧迫。トランプ政権が中国のハイテク企業への制裁を強める中、中国側も米国は間違った行動をとっていると非難しており、市場もハイテク新冷戦への懸念を高めているようだ。大手金融機関から米中貿易問題は長期化するとのレポートも出回っており、市場は改めてこの問題の影響に警戒感を示しているのかもしれない。ただ、この問題の長期化は既に意識されているところもあり、驚きはなさそうだが、6月のG20に向けて楽観的に見ていた向きの修正が出ている可能性もありそうだ。

NYダウ

米株式市場では、ダウ工業株30種平均が続落し、前日比286ドル14セント(1.11%)安の25490ドル47セントで終えた。米中の貿易交渉が行き詰まるとの懸念や、世界景気の先行きへの不透明感が広がり、投資家は株式や原油などリスク資産に資金を振り向けにくくなった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が122.56安の7628.29、S&P500が34.03安の2822.24。市場は米中対立激化への懸念を強めており、リスク回避の雰囲気を強めている。トランプ政権が中国のハイテク企業への制裁を強める中、中国側も米国は間違った行動をとっていると非難しており、市場もハイテク新冷戦への懸念を高めているようだ。大手金融機関からも米中貿易問題は長期化するとのレポートも出回っており、市場は改めてこの問題の影響に警戒感を示し始めているのかもしれない。ただ、この問題の長期化は既に認知されているところもあり、驚きではないが、楽観的に見ていた向きの修正の動きが出ている可能性もありそうだ

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が6.1~11.5ドル高、中心限月の8月限が11.5ドル高、銀が16.2~16.5セント高、中心限月の7月限が16.4セント高。金8月限は続伸。時間外取引では、ドル高が圧迫要因となったが、欧州時間に入ると、米中の対立に対する懸念に加え、欧州の購買担当者景気指数(PMI)や独IFO業況指数が弱い内容となり、リスク回避の動きとなったことを受けて地合いを引き締めた。日中取引では、株安を受けて堅調となり、1292.5ドルまで上昇した。投資資金の受け皿となりやすい金先物に買いが向かった。外国為替市場でドルがユーロや円など主要通貨に対して売られ、ドルの代替投資先とされる金相場が支えられた面もあった。銀7月限は、リスク回避の動きや金堅調を受けて買い優勢となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅続落した。WTIで期近の7月物は前日比3.51ドル(5.7%)安の1バレル57.91ドルで取引を終えた。株安に加え、需給緩和観測が強まり原油の買い持ち高を手じまう目的の売りが膨らんだ。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が3.51ドル安。その他の限月は3.49~0.85ドル安。 米中貿易摩擦が悪化し、テクノロジーを巡る米中の冷戦が始まったとの見方が強まるなかで、景気減速に伴う石油需要の下振れ懸念が広がった。米政府はファーウェイ以外の中国企業もブラックリストに追加し、米企業との取引を規制しようとしている。トランプ米大統領は「中国と貿易で合意に至る可能性かなりある」と述べた一方で、「安全保障上、ファーウェイを非常に懸念」しており、「中国との交渉に含まれる」とした。また、来月のG20首脳会議で中国の習近平国家主席と会うことを楽しみにしているとも語った。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み反落。終値の前営業日比は5.25セント安~0.25セント高。中心限月の7月限は4.75セント安の389.75セント。大豆は総じて反落。終値の前営業日比は7.25セント安~2.00セント高。出来高の細い期先限月のみ上昇。中心限月の7月限は7.00セント高の821.50セント。米コーンベルトでの荒天による作付遅延懸念が買いを支援するなか、前日の高値を上抜く場面も見られたが、米政府による農家への支援策発表を受けて作付拡大観測が強まったこと、大豆市場の軟調な足取りが弱材料視されたため、引けにかけて軟化。前日の安値に迫る387.00セントまで値を落とした後の戻りも浅く、390セント台を 回復できずに取引を終えた。


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