朝刊:2019/05/30

ダウは大幅続落の221ドル安。一時は400ドル超え安も。ゴールドは反発。オイルは三日ぶりに反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比25銭円安・ドル高の1ドル=109円55銭~65銭で取引を終えた。米長期金利の低下と株安を受け、投資家が運用リスクを取る姿勢を後退させた。リスク回避局面で買われやすいドルと円に資金が向かった。ただ、きょうも市場は景気の先行きに対する不透明感を強めており、ドル円は109円台前半まで下落する場面が見られた。特段の材料はないものの、米中貿易問題は依然として出口が見えず、米国のファーウェイ制裁に対する中国側の報復も気がかりな状況の中、米国債利回り低下が市場の弱気の虫を呼び起こしているようだ。ただ、為替市場はリスク回避のドル買いも同時に見せており、円高・ドル高が相殺しあって、ドル円は急速に下押しする動きまでは見せていない。そのような中、この日の米7年債入札が不調だったことをきっかけに利回りが下げ幅を縮小しており、ドル円も109円70銭付近まで買い戻された。ユーロドルやポンドドルは下落。きょうも市場は景気の先行きに対する不透明感を強める中、景気悪化となれば英国やユーロ圏の経済のほうが影響が大きく、米国への資金回帰を期待した動きかもしれない。メイ首相の後任選びが活発化している中、合意なき離脱のリスクが高まっている。その場合、英経済はもちろんだが、ユーロ圏経済も打撃を受けると見られている。

NYダウ

米株式相場は続落した。ダウ工業株30種平均は、前日比221ドル36セント(0.9%)安の25126ドル41セントと2月11日以来ほぼ3カ月半ぶりの安値で終えた。米中貿易摩擦の激化が世界景気の減速につながるとの警戒感から幅広い銘柄が売られた。前日比は、ナスダック総合指数が60.04安の7547.31、S&P500が19.37安の2783.02。きょうも市場は景気の先行き不透明感を強めている。特段の悪材料はないものの、米中貿易問題が依然として出口が見えない状況の中、米国債利回り低下が市場の弱気の虫を呼び起こしているようだ。昨年終盤の悲観的な雰囲気まではまだ見られていないものの、先行きに対する懸念は根強い模様。寄付きから売りが優勢となり、ダウ平均は一時409ドル安まで下げ幅を拡大し25000ドルを割り込む場面も見られた。ただ、後半には、7年債入札をきっかけに米国債利回りが下げ幅を縮小し株式市場も下げ渋った

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が3.2~4.1ドル高、中心限月の8月限が3.8ドル高、銀が3.2~9.4セント高、中心限月の7月限が9.1セント高。金8月限は反発。時間外取引では、ユーロの上値の重さを受けて戻りを売られたが、株安を背景に押し目は買われて堅調となった。日中取引では、株安となったが、ドル高を受けて上げ一服となった。米中貿易摩擦の激化で世界景気の先行き不透明感が強まり、現物資産の裏付けのある金先物にリスク回避目的の買いが入った。銀7月限は、金堅調につれ高となると、買い戻しなどが入って上値を伸ばした。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が3営業日ぶりに反落した。WTIで期近の7月物は前日比0.33ドル安の1バレル58.81ドルで終えた。一時は56.88ドルと期近物として3月中旬以来ほぼ2カ月半ぶりの安値を付けた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.40~0.33ドル安。その他の限月は0.55~0.01ドル安。中国が米国に対するレアアースの輸出を制限することを真剣に検討していると伝わったことで、米中貿易摩擦の悪化が警戒された。中国共産党系メディアである環球時報が報道した。レアアースは電気自動車や液晶などハイテク製品に欠かせない。来月のG20首脳会議で、トランプ米大統領と習近平・中国国家主席の会談が行われる見通しだが、悲観論が拡大している。

シカゴコーン・大豆

コーンは買い警戒から期近が小反落。終値の前営業日比は2.75セント安~2.25セント高。中心限月の7月限は1.50セント安の418.75セント。大豆は総じて大幅続伸。終値の前営業日比は1.00~16.00セント高。中心限月の7月限は16.00セント高の872.00セント。米コーンベルトでの作付遅れに対する懸念から昨年6月上旬以来の水準まで値を伸ばす場面が見られたが、これまでの急伸後で買い警戒感が強まるなか、修正安場面を迎えた。比較的順調に作付が進行していることを受けてシカゴ小麦が大幅安となったことも弱材料視された。この日の動きで目先の買い一巡感が強まった。なお、シカゴの時間帯は425.00セントを上値抵抗として意識する足取りとなった。


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