朝刊:2019/05/31

ダウは43ドル高で小幅に戻す。ゴールドは続伸。オイルは続落で約二ヶ月半ぶりの安値を付ける。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅ながら3日続落し、前日比5銭円安・ドル高の1ドル=109円60銭~70銭で取引を終えた。米株相場の上昇を受けてリスク回避局面で買われやすい円は売りが先行した。きょうはリスク回避の雰囲気も一服し、ドル円も110円手前まで上昇していた。しかし、上昇して始まった米株が伸び悩んだことや、米国債利回りも下げが続いており、ドル円も戻り売りに押された格好。米中対立の長期化への懸念を材料に米国債利回りが低下する中、市場は再び先行き警戒感を高めている。ドル円もリスク回避の円高から売りが優勢となり、今週は109円台前半まで値を落としていた。一方で、米国債利回り低下にもかかわらずドル買いが優勢となっておりドル円をサポートしている。米国債利回りの下げはやや行き過ぎとの見方も多く、昨年終盤の雰囲気とは若干違うようだ。米中対立は長期化が予想され、今後も駆け引きは続くことが予想される。そのような中、市場がそれを織り込み、落ち着いて行けばドル円も本格的な110円台回復も期待されそうだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに小幅に反発した。だが上値は重い。米中貿易摩擦の悪影響による景気減速への懸念に、企業の増資で株式の需給が緩むとの警戒感が重なり、投資家心理は弱気に傾いている。終値の前日比は、ナスダック総合指数が20.41高の7567.72、S&P500が5.84高の2788.86。米中貿易問題を発端とした下げもきょうは一服している。特に材料はないが、トランプ大統領が「中国との協議は順調に行っている」と述べていたことに反応している模様。一方で中国は、表面上は強気姿勢を崩しておらず、中国の張外務次官は、「挑発的な通商摩擦は、むき出しの経済テロリズムだ」と述べていた。この問題は長期化も予想されるな中、不透明感を市場がどの程度まで織り込むか注目される。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は総じて続伸。終値の前日比は、金が変わらず~6.4ドル高、中心限月の8月限が6.1ドル高、銀が変わらず~8.5セント高、中心限月の7月限が8.0セント高。金8月限は続伸。時間外取引では、株安一服などを背景に戻りを売られて軟調となった。日中取引では、ドル高一服や株価の上値の重さを受けて堅調となり、1293.9ドルまで上昇した。 米中貿易摩擦で世界景気が減速するとの懸念を背景に、現物資産の裏付けがあり、リスク回避の際に買われやすい金先物への買いが優勢だった。銀7月限は、ドル高一服や金堅調を受けて買い優勢となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅に続落した。WTIで期近の7月物は前日比2.22ドル(3.8%)安の1バレル56.59ドルで取引を終えた。米原油在庫が市場予想ほど減らなかった。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が2.22~2.21ドル安。その他の限月は2.18~0.96ドル安。米株価指数の下値は限定的だったものの、米中貿易摩擦が悪化する方向にあることや、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫の減少幅が限られたことが重しとなった。中国商務省の報道官は、通商協議の合意のためには米国が中国の懸念に対処する必要があり、協議の進展は米国の態度と誠実さに大きくかかっているとの認識を示した。これより先に、張漢暉・外務次官は米国の行動は「経済的テロリズム」だとしている。一方で、ペンス米副大統領は、来月大阪で行われるG20首脳会議で米中首脳会談が行われる可能性があると述べたが、必要であるならば中国に倍以上の関税を課すことを示唆した。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近が大幅反発。終値の前営業日比は1.75セント安~17.50セント高。中心限月の7月限は17.50セント高の436.25セント。期中から期先に該当する21年3月限から4本が一代高値を更新大豆は総じて大幅続伸。終値の前営業日比は0.75セント安~17.00セント高。中心限月の7月限は17.00セント高の889.00セント。前日に反落したことで低調な滑り出しとなり、上値を抑制される足取りを演じていたが、シカゴの時間帯を迎えると米コーンベルトでの作付遅れに対する懸念の一段の強まり、前日の動きで買い修正を入れた形になったことで買戻しが促されるなか、大幅反発場面を演じた。7月限は前日の高値438.00セントに迫る436.75セントまで値を伸ばしほぼ高値で取引を終了。チャート的には高値から値を落とした前日の足取りをほぼ相殺する形となっている。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。