朝刊:2019/06/04

ダウはほぼ横ばいの4ドル高。ゴールドは大幅続伸。オイルは4日続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前週末比25銭円高・ドル安の1ドル=108円00~10銭で取引を終えた。貿易摩擦の激化による米景気の減速懸念が強まり、米長期金利が1年9カ月ぶりの水準まで低下。米中対立がエスカレートする中、市場ではFRBの年内利下げ期待を高めている。CMEがFF金利先物の取引から算出しているFEDウォッチでは年内利下げ確率を96%まで高めており、ほぼ確実視している状況。ただ、FOMCメンバーからは、利下げの可能性を示唆する発言はほぼ伝わっていなかったが、きょうはブラード・セントルイス連銀総裁が、近く利下げが適切になる可能性に言及したことから、市場はドル売りを加速させた。ドル円はストップを巻き込んで107.90円付近まで一時下落。一方で下げ過ぎ感も強まっており、RSIは下げ過ぎを示す30を下回って来ている。108円割れでは押し目買いも出るようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小反発し、前週末比4ドル74セント高の2万4819ドル78セントで終えた。前週まで相場は下げ基調が続いたため、短期的な戻りを見込んだ買いが入りやすかった。景気変動の影響を受けにくい銘柄に買いが目立ち、相場を支えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が120.13安の7333.02、S&P500が7.61安の2744.45。売買が交錯しダウ平均は先週末の終値を挟んで上下動した。米中対立を発端とした先行き不透明感は根強い。週末に米中貿易協議の実務レベルのトップを務めてきた中国の王商務次官が、中国は解決策を見いだすために米国と協力したいが、圧力で中国からの譲歩を強いることはできないと述べた。今月の大阪G20首脳会議での米中首脳会談についてはコメントを控えた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は大幅続伸。終値の前日比は、金が8.8~18.7ドル高、中心限月の8月限が18.7ドル高、銀が15.8~17.3セント高、中心限月の7月限が17.3セント高。金8月限は大幅続伸。時間外取引では、貿易摩擦激化に対する懸念を受けて堅調となった。日中取引では、米セントルイス地区連銀のブラード総裁の発言によるドル安などを受けて上値を伸ばし、3月26日以来の高値1333.0ドルを付けた。米中貿易摩擦を背景とした世界景気の減速懸念が続き、現物資産の裏付けのある金先物にリスク回避目的の買いが入った。銀7月限は、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となり、5月16日の高値1482.5セントに顔合わせした。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が4日続落した。WTIで期近の7月物は前週末比0.25ドル安の1バレル53.25ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.26~0.25ドル安。その他の限月は0.28ドル安~0.45ドル高。米中貿易摩擦が悪化していることや、米国がメキシコからの輸入品に対して追加関税を課すことが世界的な景気減速懸念を強め、石油市場を圧迫した。中国政府は、米中通商協議が停滞している責任は米国にあると非難している。今月大阪で開催されるG20首脳会議で、トランプ米大統領と習近平・中国国家主席の会談が行われる可能性があるが、警戒感のほうが強い。不法移民問題で、米国はメキシコからの輸入品に対する関税引き上げを来週から段階的に行う予定。メキシコ政府は米ワシントンに代表団を送り、関税回避を目指す。メキシコのエブラルド外相は関税回避で「米政府と合意できる」と述べている。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月が続落。終値の前営業日比は2.75セント安~3.50セント高。中心限月の7月限は2.75セント安の424.25セント。大豆は総じて小幅反発。終値の前営業日比は1.25~6.25セント高。中心限月の7月限は1.25セント高の879.00セント。米コーンベルトで天気が回復し先週は週末にかけて作付が進行するなか、作付け進捗率が70%台に達するとの見通しが強まったことや、トランプ大統領による対メキシコ制裁関税表明を受けて売り優勢で運ばれた。メキシコが米国にとって主要なコーン輸出先であることが弱材料となった。ただ、期近7月限が420セントを割り込んだところでは買い戻されるなど、根強い作付遅延懸念に下値を支えられる動きも見られた。なお市場の意識は作付面積から作柄状況へと移行しつつあるもよう。


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