朝刊:2019/06/06

ダウは利下げ観測から買い安心感に繋がり三日続伸の207ドル高。ゴールドは続伸。オイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比30銭円安・ドル高の1ドル=108円40銭~50銭で取引を終えた。朝方は低調な米雇用関連指標を受けて買われ、一時107円82銭と1月以来約5カ月ぶりの円高水準を付けた。米利下げ期待が強まる中、朝方発表になったADP雇用統計が弱い内容となったことで、序盤はドル売りが強まった。ドル円も107円台に再び下落していたが、後半にかけて108円台半ばまで買い戻されている。この日のISM非製造業景気指数が強い内容だったや、グラスリー米上院議員(共和党)の「メキシコへの関税発動ないだろう」との発言がドル買い戻しを強めた模様。ISM指数に関しては、ADP雇用統計は弱い内容だったものの、ISMの雇用指数は前回から大きく上昇しており、金曜日の米雇用統計への期待感を高める内容ではあった。ユーロドルもADP雇用統計発表直後に1.13ドル台まで上昇したものの、その後は戻り売りが強まり、1.1220ドル付近まで下落。サポートとなっていた1.1250ドル水準を割り込んでいる。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均が3日続伸し、前日比207ドル39セント(0.8%)高の25539ドル57セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)が利下げするとの観測が強まり、幅広い銘柄が買われた。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が207.39ドル高の25539.57ドル、ナスダック総合指数が48.36高の7575.48、S&P500が22.88高の2826.15。前日は500ドル超急伸したが、きょうも先月からの下落からの反転期待が高まったようだ。米中対立やメキシコ関税など不透明要因は依然として多いものの、市場は年内の米利下げ確率を高めており、FRBが株式市場をサポートするとの期待感を強めているようだ。朝方発表のADP雇用統計は予想を大きく下回る弱い内容となったものの、利下げ期待がそれを相殺している。また、メキシコ関税に関しては、グラスリー米上院議員(共和党)による「メキシコへの関税発動ないだろう」との発言やナバロ米国家通商会議(NTC)委員長の「メキシコ当局者が回避する時間はまだある」といった発言が関税回避への期待感を高めたようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は総じて続伸。終値の前日比は、金が3.1~4.9ドル高、中心限月の8月限が4.9ドル高、銀が3.5セント安~2.2セント高、中心限月の7月限が2.2セント高。金8月限は続伸。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測を背景にドル安に振れたことを受けて堅調となった。日中取引では、予想以下の全米雇用報告を受けて2月21日以来の高値1348.9ドルを付けたのち、ドル安一服を受けて上げ一服となった。米雇用サービス会社ADPが5日朝発表した5月の雇用リポートで非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)が前月から2万7000人の増加にとどまった。景気減速懸念から米長期金利が低下し、金利の付かない金に資金が流入しやすくなるとの見方が金先物相場の買いにつながった。銀7月限は、ドル安や金堅調を受けて4月30日の高値1504.0セントに顔合わせしたのち、上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の7月物は前日比1.80ドル安の1バレル51.68ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.80ドル安。その他の限月は1.80~0.78ドル安。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油や石油製品の在庫が増加したことが需要の弱含みを警戒させた。グラスリー米上院議員(共和党)が「メキシコへの関税発動はないだろう」と発言したことや、下向きの米ISM非製造業景気指数が上昇したことは景気懸念を後退させ、米株式市場を押し上げたが、原油相場はさえない需給動向を警戒しつつ神経質な展開が続いている。EIA週報で、米原油在庫は2017年7月以来の高水準まで拡大。原油と石油製品の在庫の合計(石油戦略備蓄は除く)は2017年9月以来の水準まで積み上がっている。

シカゴコーン・大豆

コーンは大幅反落。終値の前営業日比は10.75~1.25セント安。中心限月の7月限は10.50セント安の414.75セント。大豆は大幅反落。終値の前営業日比は12.50~7.75セント安。中心限月の7月限は12.00セント安の869.75セント。米国にとって主要輸出先となるメキシコに対する制裁関税の意向をトランプ大統領が示したことにより米国の輸出需要減少懸念が強まった。また、米コーンベルトでの作付遅延に対する懸念はくすぶりながらもすでに織り込み感が強まるなか、米コーンベルトの天候回復見通しが強まったことが売りを呼び、7月限はこれまでの下値支持線だった420セントを大幅に割り込み5月29日に付けた安値まで下落。そのまま値位置を戻すことなく、この日の安値圏で引けを迎えている。


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