朝刊:2019/06/10

ダウは利下げ観測から約一ヶ月ぶりの高値を付け、前日比263ドル高。ゴールドは続伸。オイルも大幅続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸した。前日比20銭円高・ドル安の1ドル=108円15銭~25銭で取引を終えた。朝方発表の5月の米雇用統計で前月比の雇用者数の伸びが鈍化し、早期の米利下げ観測が強まった。朝方発表になった米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が7.5万人増と予想を大きく下回ったほか、平均時給も前年比3.1%と前回から鈍化した。NFPが極端に低い数字であることから、特殊要因の可能性もあるが、明らかに弱い内容ではあった。今回の米雇用統計を受けて市場では、0.5%の大幅利下げのほか、6月利下げの可能性までも指摘されている。米雇用統計発表後にドル円は売りが強まり107円90銭近辺に下落する場面が見られた。しかし、売りが一巡すると買い戻しも見られ108円台に下げ渋っている。米株式市場が逆にポジティブな反応を見せており、ダウ平均が一時350ドル超上昇する中、ドル円は下値をサポートされたようだ。ただ、米国債利回りも低下する中、ドル円の上値は重い印象。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は大きく5日続伸し、前日比263ドル48セント高の25984ドル14セント(速報値)と5月上旬以来ほぼ1カ月ぶりの高値で終えた。5月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数の前月比の増加幅が市場予想を大幅に下回った。終値の前日比は、ナスダック総合指数が126.55高の7742.10、S&P500が29.85高の2873.34。朝方発表になった米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が7.5万人増と予想を大きく下回ったほか、平均時給も前年比3.1%と前回から鈍化した。NFPが極端に低い水準であることから、一時的要因の可能性もあるが、明らかに弱い内容ではあった。ただ、株式市場は買いが先行している。弱い米雇用統計が逆に市場の利下げ期待を裏付ける内容となったことが支援しているものと思われる。今回の米雇用統計を受けて市場の一部からは、6月利下げや0.5%の大幅利下げの可能性まで指摘さ始めている。ダウ平均は寄付きから上昇し、350ドル超上昇する場面も見られ、26000ドル台を回復した。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が3.4~3.6ドル高、中心限月の8月限が3.4ドル高、銀が12.4~13.6セント高、中心限月の7月限が12.6セント高。金8月限は続伸。時間外取引では、5月の米雇用統計の発表を控え、買いポジションの整理の動きが優勢となり、小反落となった。1334.3ドルで買い支えられ、下値堅く推移。5月の米雇用統計を受けて外国為替市場で主要通貨に対してドルが売られ、ドルの代替投資先とされる金先物が買われた。FRBによる利下げ観測が強まり、金利が付かない金に資金流入が続くとの見方が相場を押し上げた面もあった。日中取引開始後は5月の米雇用統計が弱気の数字となり、ドル安が進行すると買い意欲が強まり、反発に転じ、5日の高値1348.9ドル、さらに1350ドルの節目を突破となり、直近の高値を更新し、2月21日以来の高値となる1352.7ドルまで上値を伸ばした。前半で買い一巡後は最近の上昇で高値警戒感が強まっていることや、米株の上昇から利食い売りの動きもあり、上げ幅を縮小したが、堅調に引けた。ドル安を背景に短期買い資金の流入が続いたもよう。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅に続伸した。WTIで期近の7月物は前日比1.40ドル高の1バレル53.99ドルで取引を終えた。石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産の延長観測が強まり、需給が逼迫するとみた買いを誘った。終値の前営業日比は、期近2限月が1.40~1.43ドル高。その他の限月は0.95~1.47ドル高。米メキシコ間の貿易摩擦はまだ不透明感が強いものの、サウジアラビアのエネルギー相が6月末で期限を迎える協調減産の期限延長について、石油輸出国機構(OPEC)の中では合意に近づいていると述べたことや、弱気の内容だった米雇用統計にも逆に早期利下げ期待が高まるとの見方で、米株が大幅高となったことに支援された。加えて、米国の時間帯の午後後半は、米国内の原油の稼動掘削装置(リグ)数が急減していたことで一段高となった。7月限はアジアの時間帯の時間外取引から堅調に推移して、53.00~53.30ドルのエリアで推移した。欧州の時間帯に入ると、いったん53.80ドル近辺まで上昇したが、その後はそこから1ドル以上崩れて、52.62ドルの安値を付けた。しかし、米国の時間帯にはV字型の切り返しとなり、この日の高値となる54.32ドルを付けた。そのあと再び急落して、53.30ドル台まで崩れたが、午後後半は原油リグ数の急減を好感して再び54ドル台に乗せる展開となった。

シカゴコーン・大豆

コーンは反落。終値の前営業日比は5.25~0.50セント安。中心限月の7月限は4.75セント安の415.75セント。大豆は大幅続落。終値の前営業日比は12.50~2.00セント安。中心限月の7月限は12.50セント安の856.25セント。米中や米メキシコ間の貿易摩擦に不透明感が強いなか、大豆が2ケタ安の急落となったことに圧迫されたが、週明けの10日から発表が開始される予定の作柄があまり良くないとの見方で、大豆ほどには崩れず、前日の安値を下回ることもなかった。7月限は、アジアの時間帯の時間外取引では、420セントの節目を挟んで比較的小幅なもみ合いが続いた。そのあと欧州の時間帯では軟化して、415セント台まで一時下落した。米国の時間帯に入ると、416~420セントのエリアで広めのもみ合いとなったが、後半に下限を下回ると、この日の安値となる415.00セントを付けた。ただ、大豆が前日の安値を下回ったのに比べると、前日の安値407.00セントにはかなり余裕を残した。


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