朝刊:2019/06/12

ダウは7日ぶりに反落で前日比14ドル安。ゴールドは反発。オイルは小反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続落し、前日比05銭円安・ドル高の1ドル=108円45銭~55銭で取引を終えた。アジアや欧州の主要な株式相場が上昇し、低金利で投資資金の調達通貨とされる円は安く取引が始まった。リスク選好のムードは続いており、ドル円は一時108円80銭近辺まで上昇する場面も見られた。トランプ大統領のメキシコ関税見送りをきっかけにリスク回避の雰囲気が後退しておりドル円をサポートしている。米中対立に関しては依然として不透明なものの、具体的に何も聞こえて来ていないことが逆に安心感に繋がっている面もありそうだ。ただ、ロス米商務長官は米中交渉で双方の撃ち合いはあるものの、最終的には合意に達するだろうと述べていた。ホワイトハウスも米中首脳会談を計画していることを明らかにしている。しかし、きのうまで上げが続いていた米株式市場が利益確定売りに押され、米10年債利回りも下げに転じたことからドル円も伸び悩んだ格好。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら7営業日ぶりに反落した。中国の投資促進策を好感し買いが先行したものの、急ピッチで相場が上昇を続けてきた後とあって利益確定の売りが最終的に勝った。終値の前日比は、ナスダック総合指数が0.60安の7822.57、S&P500が1.01安の2885.72。きのうまで6日続伸しており、きょうは利益確定売りが入った模様。ただ、下値では押し目買いも見られ下押す動きまでは見られていない。リスク選好の雰囲気は継続しており、FRBの利下げ期待とトランプ大統領のメキシコ関税見送りによるムード回復は続いている。中国が景気刺激策の実施を示唆したこともサポートし序盤は買いが優勢となっていた。IT・ハイテク株中心に買い戻しが続き、ダウ平均は一時185ドル高まで上昇する場面も見られた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が1.7~2.3ドル高、中心限月の8月限が1.9ドル高、銀が9.8~10.2セント高、中心限月の7月限が10.1セント高。金8月限は反発。時間外取引では、ユーロの上値の重さを受けて上げ一服となると、欧州時間に手じまい売りなどが出て軟調となった。日中取引では、米大統領が米連邦準備理事会(FRB)の金融政策を批判したことなどを受けて押し目を買われた。米利下げ観測が強まり、金利の付かない金に資金が流入しやすくなるとの思惑が広がった。前日に大幅安となり、短期的な反発を見込む買いも入った。銀7月限は、ドル安や日中取引の金堅調を受けて買い優勢となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に反発した。WTIで期近の7月物は前日比0.01ドル高の1バレル53.27ドルで取引を終えた。米当局が今年の原油生産見通しを下方修正し、目先の需給が引き締まるとの見方が相場を支えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が~0.01~0.04ドル高。その他の限月は0.06~0.63ドル高。米中貿易摩擦が悪化する方向にあるなかで、景気減速と石油需要の下振れが警戒されている反面、石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国が協調減産を延長する可能性が高いことが相場を下支えし、値動きは限られた。米週間石油在庫統計の発表を控えた模様眺めムードもあった。中国外務省は、米国が貿易戦争を悪化させたいのであれば断固として対応すると表明した。トランプ米大統領は「関税措置は素晴らしい交渉手段だ」とツイッターに投稿した。間接的な舌戦が続いており、今月末の20カ国・地域(G20)首脳会議に向けた警戒感は高止まりしている。米中首脳会談の実施については、米国が積極的に要求している一方で、中国は明言を避けている。

シカゴコーン・大豆

コーンは大幅上昇。終値の前営業日比は2.25~12.25セント高。中心限月の7月限は12.00セント高の427.75セント。大豆は小幅続伸。終値の前営業日比は0.75~3.75セント高。中心限月の7月限は0.75セント高の859.25セント。米コーンベルトでの作付進展が弱材料視されて前日の安値を下抜く場面も見られたが、米農務省(USDA)発表の月例需給報告をきっかけに大幅高に転じた。需給報告では米国産コーンの19/20年度生産量が大幅に引き下げられた。これを受けて7月限は一時、6月4日以来となる430セント台を示現。安値からは20セント以上の上げ幅を記録したことで買い警戒感が強まり、引けにかけて転売が入ったが、2けたの上げ幅を維持して引けを迎えた。前日の終値415.75セントを下回る415.00セントで取引を開始した後に 411セント台まで値を落とし、その後、やや値を戻しながらもアジアの時間帯は概ね412.50~414.50セントのレンジ内での高下となった。


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