朝刊:2019/06/19

ダウは好材料を背景に前日比353ドル高。ゴールドも反発。オイルも反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続伸した。前日比5銭円高・ドル安の1ドル=108円40銭~50銭で取引を終えた。来週の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)で米中首脳が会談すると伝わり、朝方は低リスク通貨とされる円は売られた。きょうは円高が優勢となりドル円は東京時間から軟調な展開となっていた。NY時間には108円台前半で取引開始となったが、日本時間の22時22分ごろに山形県沖を震源地とする最大震度6強の地震が発生し津波警報も発表された。これを受け円高の動きが更に加速し、108円10銭近辺まで下げ幅を拡大する場面も見られた。しかし、その直後にトランプ大統領の発言が伝わり、今度は一転して買い戻しが強まった。大統領は「日本でのG20で習主席と会う。習主席とはG20で時間をかけて会談する」と述べた。この発言を受けG20での米中協議への期待感が高まり、米株式市場でもダウ平均の上げ幅が一時400ドル超上昇する中、ドル円も買戻しが強まった格好。なお、ホワイトハウスがパウエルFRB議長を議長から理事へ降格させる法的可能性を模索していたとの報道が伝わり急速に下落する場面が見られたが一時的反応に留まった。

NYダウ

米株式市場は前日比353ドル高の26465ドルと5月3日以来の高値で終えた。米中首脳会談が来週開催されるとの見通しと欧米の金融緩和期待が投資家のリスク選好姿勢を高めた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が108.86高の7953.88、S&P500が28.08高の2917.75。ECBのドラギ総裁がポルトガルで開催されたECB年次シンポジウムで利下げの可能性を示唆したことから、世界的な中銀の緩和期待が株式市場に広がっている。欧州株が上昇する中、米株も買いが先行して始まった。更に米中協議に関してトランプ大統領が、「日本でのG20で習主席と会う。習主席とは時間をかけて会談する」と述べたことから、G20での米中協議への期待感が再び高まっている。習主席からも声明が発表され、「トランプ氏と会談し、米中の根本的な問題を協議」と述べていた。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は続伸。終値の前日比は、金が7.8~7.9ドル高、中心限月の8月限が7.8ドル高、銀が16.0~16.6セント高、中心限月の7月限が16.4セント高。金8月限は反発。時間外取引では、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の金融緩和発言を受けて1358.5ドルまで上昇し、大幅高となった。日中取引では、ドル堅調で上げ幅を縮小。その後、米株式市場が大幅高となったことが圧迫要因となり、伸び悩んだが堅調に推移。米連邦公開市場委員会(FOMC)で早期の米金利引き下げの姿勢が示される期待も追い風となった。米中摩擦が緩和するとの期待が広がると買いの勢いは弱まった。利益確定売りに押され、金先物は伸び悩んで終えた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の7月物は前日比1.97ドル高の1バレル53.90ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.94~1.97ドル高。その他の限月は0.95~1.88ドル高。トランプ米大統領と習近平・中国国家主席が電話会談し、来週大阪で行われるG20首脳会議で時間をかけて会談することが発表された。トランプ米大統領は「とても良い」電話会談だったとの認識を示した。米中首脳会談に先立ち、両国の交渉団は通商協議を再開する。中国側は米中首脳会談の実施について明言を避けてきたが、習近平主席は「米大統領と会談し米中の根本的な問題を協議する」と発言した。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月が反落。終値の前営業日比は6.00セント安~1.00セント高。中心限月の12月限は5.50セント安の463.00セント。大豆は1.25セント安~1.50セント高。中心限月の11月限は0.75セント高の940.25セント。17日のシカゴ日中取引終了後に発表された作柄報告での良以上の割合が、悪化予想に反して前週と同率に据え置かれたことが弱材料視された。前日に一代の高値を更新するなど、これまで上昇した後で買い警戒感が強まっていたが、この作柄報告をきっかけ修正の動きが活発化した。12月限は前日の安値を大きく下回ったうえ、460セント台後半では売り直される動きを見せた、終値ベースでは460セント台を維持したものの、この日の下落で前日の上昇分は相殺された。


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