朝刊:2019/06/25

ダウは、ほぼ横ばいの8ドル高。ゴールドは大幅続伸。オイルも中東情勢悪化を受け続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は前週末比横ばいの107円25銭~35銭で取引を終えた。前週に円高・ドル安が進んだ反動で持ち高調整の円売り・ドル買いが先行したが、円は次第に下げ渋り、方向感に乏しい展開となった。107円50銭の水準を超えると戻り売りオーダーが並んでいる模様。先週末には107円75銭近辺まで買い戻されていたものの108円台を回復することなく、再び下向きの動きを再開している。ドル円は5月からの下げで、200日線からの下方乖離は3%を超えて来ており、ショートカバーが入りやすい水準に来ている。ただ、依然として投資家は下値志向を強めているようだ。先週のFOMCを受けて米早期利下げ期待が強まっており、ドル売りがドル円を押し下げている。一方、米株は堅調に推移しているものの、イラン情勢の緊迫化や今週の大阪G20での米中首脳会談などのイベントリスクを控える中、リスク選好の円安は出にくい雰囲気。米中首脳会談について市場ではポジティブな期待も出ているようだが、ドル円の反応は限定的。今回はひとまず追加関税は見送られるのではとの期待が高まっている。米国は中国からの輸入品3000億ドル相当に対する関税という最後の切り札を簡単には切らないだろうとの見方も出ていた。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前週末比8ドル41セント高の26727ドル54セントで終えた。米中両国が貿易協議を事務レベルで再開したと伝わり、協議進展に期待した買いが入った。終値の前日比は、ナスダック総合指数が26.01安の8005.70、S&P500が5.11安の2945.35。きょうは小幅な値動きが続いた。イラン情勢への警戒感は根強いものの、市場は今週の大阪G20での米中首脳会談への期待感を高めている。米中のチームが次のステップに関して協議していることを明らかにしており、中国商務省の王次官は会見で、「両国に歩み寄りがあるだろう。双方向的だ」と述べていた。更に中国外務省の張軍次官補は米中首脳は様々な共通問題を議論する計画だと言及した。市場では協議再開と同時に追加関税の見送りも期待できるとの声も出ている。ただ、6月に入って米株は買い戻しが続いており、最高値圏に再び上昇している状況。今週は第2四半期末ということもあり、上値では利益確定売りも出ているようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸、銀は反発。終値の前日比は、金が17.4~18.3ドル高、中心限月の8月限が18.1ドル高、銀が8.3~9.5セント高、中心限月の9月限が9.1セント高。金8月限は続伸。時間外取引では、押し目を買われて堅調となったが、ユーロの上げ一服に上値を抑えられた。日中取引では、米大統領がイランに対する追加制裁を科す大統領令に署名したことなどを受けて上値を伸ばし、一代高値1420.2ドルを付けた。今後の米利下げで金市場に資金が流入しやすくなるとの見方による買いが続いた。イラン情勢を巡る警戒感から実物資産の裏付けがあり、相対的に安全な資産とされる金を買う動きも出た。銀9月限は、金堅調やドル安を受けて反発した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで、期近の8月物は前週末比0.47ドル高の1バレル57.90ドルで取引を終えた。米・イラン関係の緊迫状態が続き、中東産原油の供給減につながるとの警戒感から買いが優勢だった。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.43~0.47ドル高。その他の限月は0.25~0.46ドル高。米国とイランの対立を背景に中東情勢が緊迫化していることが相場を押し上げた。先週、米国の無人偵察機がイランに撃墜されたことを受けて、米国はイランに対する追加制裁を発表している。イラン最高指導者のハメネイ師のほか、革命防衛隊の幹部8人が制裁対象に指定された。制裁対象になると米国における保有資産が凍結されるほか、米企業との取引などが禁じられる。今週、イラン国内の低濃縮ウランの貯蔵量は2015年の核合意で定められた上限を上回る見通し。約2週間後、イランは濃縮ウランの濃度上限を引き上げる方針を示している。濃度によっては、濃縮ウランは核兵器の原料となる。米国はイランに核兵器の保有は許さないと繰り返している。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて堅調。期近の主要限月は反発。終値の前営業日比は0.50~4.50セント高。中心限月の12月限は3.75セント高の457.25セント。大豆は反発。終値の前営業日比は2.25~6.25セント高。中心限月の11月限は5.25セント高の932.75セント。28日に作付面積、四半期在庫の発表を控えるなか、玉整理のための買戻しが見られた。また、取引終了後に作柄報告の発表を前にして、生育遅延、作柄悪化、作付面積減少などに対する懸念が強まったこと、欧州での乾燥懸念を背景とした堅調な小麦市場が手掛かりとなって買い優勢で運ばれた。中心限月の12月限は、453.75セントで取引を開始した直後にこの日の安値となる452.75セントまで値を落とした。その後はやや持ち直したが、458.00セントが上値抵抗となり、アジアの時間帯は上値の重い足取りを展開。


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