朝刊:2019/07/08

ダウは反落で43ドル安。5営業振りの反落。ゴールドは急反落。オイルは小幅続伸。

NY為替

5日のNY外国為替市場は、注目された6月の米雇用統計、非農業部門雇用者数(NFP)が、予想を大きく上回る前月比+22.4万人を記録したことをうけて、いっきにドル買いが強まる展開となった。祝日前の3日に比べ65銭円安・ドル高の1ドル=108円45銭~55銭で取引を終えた。6月の米雇用統計で雇用者数が市場予想以上に増え、利下げ観測がやや後退した。今月のFOMCで一気に0.5%金利を引き下げるのでは というような過激な金融緩和期待が後退。7月の利下げ期待自体は織り込み済みで残ったが、9月のFOMCでの連続利下げの期待がやや後退したことなども、ドル買いを誘った。米債利回りは急騰。10年債利回りは発表前後から約0.1%(10BP)の大幅上昇を見せた。こうした流れを受けてドルは雇用統計直後に全面高に。ドル円は東京市場の107円80銭台から、ロンドン市場に入ってじりじりとした上昇を見せ、108円台に乗せていたが、それでも108円10銭近辺から108円60銭台に。高値を付けた後の戻りも限定的で、上げ一服後は高値圏で揉み合い。午後に入って高値をわずかながら更新して6月18日以来の108円64銭を付ける動きとなった。その後は週末を前にしたポジション調整に高値から売りが出たものの108円40銭台までと限定的なものにとどまった。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落した。前営業日比43ドル88セント(0.2%)安の26922ドル12セントで終えた。米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を上回り、早期利下げ期待がやや後退した。ナスダック総合指数が8.44安の8161.79、S&P500が5.41安の2990.41。21時半に発表された6月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想を大きく上回る好結果に。米指標の好結果は本来は株高材料であるが、米債利回りの上昇などを誘い株安の展開に。7月の利下げ期待自体は継続も、一気に0.5%下げるのではとの思惑や、9月のFOMCでの連続利下げ期待などを後退させる結果となり、株安につながった。ダウ平均が一時220ドル超の下げとなるなど、米株式市場は軒並みの大幅安に。このところ連日の上昇が続き、ダウ平均も前営業日である3日に史上最高値を更新する動きを見せていたこともあり、調整が入りやすくなっていた面も。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は急反落。終値の前日比は、金が21.0~19.4ドル安、中心限月の8月限が20.8ドル安、銀が33.4~31.6セント安、中心限月の9月限が33.5セント安。金8月限は急反落。時間外取引では、6月の米雇用統計の発表を控え、買い玉の整理売りが優勢となり。1410ドル台前半~半ばで軟調に推移。日中取引では、6月の米雇用統計で非農業部門の就業者数が22万4000人増となり、事前予想の16万人増を大幅に上回り、ドル高となったことから売りが膨らみ、20ドル以上の下落で引けた。一時1400ドル割れとなり、今月2日以来の安値となる1388.6ドルまで下落したが、下値を切り上げ、終値で1400ドルをかろうじて維持した。米雇用統計を受けて利下げ観測が後退し、金利が付かない資産である金は売りが優勢だった。外国為替市場でドルが上昇したことも、ドルの代替資産として逆の動きになりやすい金の売りを誘った。銀9月限は、金急落につれ安となった。一時15ドル(1500セント)割れまで値を崩した。6月18日以来の安値となる1491.5セントまで下落した後、下げ幅を縮小し、大幅安ながら15ドル台に戻して引けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に続伸した。WTIで期近の8月物は前日比0.17ドル高の1バレル57.51ドルで取引を終えた。米雇用統計を受けて景気への楽観論が広がり、原油需要の拡大予想につながった。期近の主要限月は小幅続伸。終値の前営業日比は、期近2限月が0.15~0,17ドル高。その他の限月は0.17ドル安~0.13ドル高。イランのタンカーがジブラルタル沖で英軍に拿捕されるなど地政学的リスクは引き続き懸念されているが、米雇用統計発表後に米株安、ドル高に振れたこともあり米国の時間帯の午前まで上値が重かった。しかし、ロイター通信の調査による6月の石油輸出国機構(OPEC)産油量が日量3000万バレルを割り込み、ほぼ5年ぶり低水準になったことが報じられ、直近の安値を下回らなかったこともあり、米国の時間帯の午後は今週の急落に対する修正高となった。

シカゴコーン・大豆

コーンはまちまち。期近の主要限月が小幅続伸。終値の前営業日比は2.75セント安~2.00セント高。中心限月の12月限は1.00セント高の442.25セント。大豆は急反落。終値の前営業日比は14.25~9.25セント安。中心限月の11月限は14.25セント安の894.50セント。祝日と週末を挟んで短縮取引となるなか、大豆が急落したことや低調な輸出成約高で上値は抑えられたが、3日の急騰地合いを映して、期近の主要限月はプラス引けした。また、この日米農務省(USDA)が今月大規模な作付面積の再調査を行うことを明らかにしたことも好感された。6月末発表の作付面積が3月末の意向面積から大幅に下方修正された大豆に比べて、コーンは不自然なくらい小幅だったため、今後下方修正の余地が大きいとみられている。


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