朝刊:2019/07/09

ダウは続落の前日比115ドル安。ゴールドはまちまち。オイルは小幅続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前週末比25銭円安・ドル高の1ドル=108円70銭~80銭で取引を終えた。一時108円81銭と5月末以来ほぼ1カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。先週の強い米雇用統計を受けての流れが続いており、今月末のFOMCでの利下げ期待が後退しているようだ。0.25%の利下げは60%程度の確率で温存されているものの、少なくとも0.5%の大幅利下げへの期待は大きく後退しているようだ。もともと0.5%利下げはやや行き過ぎとも見られてはいたが。0.5%利下げへの期待が後退した分、市場は逆に利下げの9月延期の可能性を見始めている。その意味でも今週10日に下院金融委員会で行われるパウエルFRB議長によるの半期に一度の議会証言が何らかのヒントを与えてくれると注目している。今週はそのパウエル証言をにらみながらの展開となりそうだ。なお、10日はFOMC議事録も公表され重要な1日となりそうだ。

NYダウ

ダウ工業株30種平均は続落し、前週末比115ドル安の26806ドルで終えた。前週発表の6月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を上回って大幅利下げへの期待が後退したうえ、アナリストの米企業業績や世界の景気見通しの悪化も相場の重荷だった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が63.41安の8098.38、S&P500が14.46安の2975.95。先週末の強い米雇用統計を受けて今月末のFOMCでの利下げ期待が後退しており、株式市場を圧迫している。0.25%の利下げは60%程度の確率で温存されているものの、少なくとも0.5%の大幅利下げへの期待は大きく後退している。CMEがFF金利先物の取引から算出しているFEDウォッチでは7月FOMCでの0.5%の利上げ確率は数パーセントまで低下した。もともと0.5%利下げはやや行き過ぎとも見られてはいたが、0.5%利下げへの期待が後退した分、利下げの9月延期の可能性を市場は見始めている。

NY貴金属

ニューヨーク金はまちまち、銀は反発。終値の前日比は、金が0.1ドル安~1.1ドル高、中心限月の8月限が0.1ドル安、銀が4.6~5.4セント高、中心限月の9月限が4.9セント高。金8月限は小幅続落。時間外取引では、安値拾いの買いなどが入って上昇した。日中取引では、ドル高を受けて戻りを売られて軟調となった。米利下げ観測が後退し、金利が付かない資産である金の重荷となった。ただ、主要国の株式相場が下落したため、資金の逃避先になりやすい金の下値は堅かった。銀9月限は、安値拾いの買いを受けて反発したが、ドル高に上値を抑えられた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日続伸した。WTIで期近の8月物は前週末比0.15ドル高の1バレル57.66ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.15~0.17ドル高。その他の限月は0.15~0.44ドル高。米国の制裁に対抗するためイランが核開発を再び活発化させており、ウランの濃縮度が核合意で定められた3.67%を上回る4.5%超となった。イラン原子力庁の報道官が、20%の濃縮ウランは必要ないが選択肢の一つであるとの認識を示したことから買いが一時強まった。20%の濃縮度であれば、初歩的な核爆弾の製造は可能。ただ、イランとフランスは今月15日までに関係各国による対話再開の条件を探ることで合意しているほか、9~10日にかけてマクロン大統領の首席外交補佐官がイランを訪問する予定となっているなかで、緊迫感の一段の高まりは抑制されている。

シカゴコーン・大豆

コーンはまちまち。期近の主要限月が小幅続伸。終値の前営業日比は2.25セント安~4.50セント高。中心限月の12月限は1.50セント高の443.75セント。大豆は反発。終値の前営業日比は2.75~4.50セント高。中心限月の11月限は3.25セント高の897.75セント。好調な輸出検証高に加え、夏場の熱波懸念を背景にした買いが入ったが、小麦の軟調な足取りが上値抑制要因になった。この日は7月後半になると高温熱波が広がるとの予測が浮上。米コーンベルトで生育が遅延するなか熱波に見舞われることで、作柄への影響が懸念された。中心限月の12月限は、446.50セントで取引を開始した後にこの日の高値となる448.00セントまで上昇。その後、やや値位置を落としながらも445.00セント割れには抵抗を見せ、欧州の時間帯半ばには地合いを引き締め、高値に顔合わせスル場面も見られた。


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