朝刊:2019/07/12

ダウは最高値更新の27000ドルの大台に乗せる。ゴールドは反落。オイルも反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小反落し、前日比05銭円安・ドル高の1ドル=108円45銭~55銭で取引を終えた。円高が進んだアジアと欧州市場の流れを引き継いで買いが先行した。前日のパウエルFRB議長の米下院での議会証言を受けて利下げ期待が強まっており、東京時間にドル円は107円台に値を落とす場面も見られていた。パウエル議長の証言は予想以上にハト派な印象が市場に広がっている模様。しかし、107円台に入ると買い戻しも出て108円台に戻す中、朝方発表になった6月の米消費者物価指数(CPI)のコア指数が予想を上回ったことから、利下げ期待がやや後退しており、米国債利回りの上昇と伴にドル円も買い戻された格好。きょうはパウエル議長の米上院での議会証言が行われたが、事前原稿は前日と同じ内容で、貿易問題が米経済の見通しに重しとなっている点に言及していた。利下げの可能性を示唆したことにも言及しており、前日同様にハト派色が強い印象。しかし、市場の反応は軽微だった。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均が5営業日ぶりに過去最高値を更新し、初めて27000ドルの大台に乗せた。10~11日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言で7月の米利下げ観測が強まり、景気刺激効果への期待から買い安心感が広がった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が6.49安の8196.04、S&P500が6.84高の2999.91。前日のパウエルFRB議長の米下院での議会証言を好感した買いが続いおり、議長の証言は予想以上にハト派な印象が広がっているようだ。朝方発表になった米消費者物価指数(CPI)はコア指数が予想を上回る内容となったものの、株式市場は利下げ期待を後退させることなく上値追いを続けている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が5.8~4.3ドル安、中心限月の8月限が5.8ドル安、銀が8.1~7.9セント安、中心限月の9月限が8.0セント安。金8月限は反落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しを受けて3日以来の高値1429.4ドルを付けたのち、上げ一服となった。日中取引では、米消費者物価指数(CPI)のコア指数が予想以上に上昇し、ドル高に振れたことを受けて売り優勢となった。ドルの代替投資先とされる金は売りに押された。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による議会証言などを受けて米利下げ観測が高まり、金市場に資金が流入しやすくなるとみた買いが先行したが続かなかった。銀9月限は、ドル高を受けて反落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に6営業日ぶりに反落した。WTIで、期近の8月物は前日比0.23ドル安の1バレル60.20ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.24~0.23ドル安。その他の限月は0.71~0.23ドル安。米エネルギー情報局(EIA)の週報や、ハリケーンの予報を手がかりとして前日に大幅上昇した反動で、売りがやや優勢となった。石油輸出国機構(OPEC)が発表した月報で、5月の経済協力開発機構(OECD)加盟国の石油在庫が2ヶ月連続で増加し、前月比4150万バレル増の29億2500万バレルとなったことは重し。ただ、米国の石油在庫の推移からすると、6月のOECD石油在庫は増加が一巡している可能性が高く、売りは限定的だった。OPEC月報で、2019年の世界の需要見通しは前年比・日量114万バレル増で据え置かれた。同年の非OPEC加盟国の供給見通しは9万5000バレル下方修正され、前年比・日量205万バレル増となった。

シカゴコーン・大豆

コーンは続伸。終値の前営業日比は変わらず~13.50セント高。中心限月の12月限は8.50セント高の448.00セント。大豆は続伸。終値の前営業日比は変わらず~4.75セント高。中心限月の11月限は4.50セント高の917.25セント。USDAが発表した需給報告では、6月末の作付面積が適用されたことを受けて生産量予測が引き上げられたが、これで弱気材料織り込みとなったうえ、イールドが据え置かれたことが強気材料視された。また、期末在庫量が大幅引き下げとなった小麦市場の堅調な足取り、米コーンベルトでの7月半ば以降の気温上昇予測が買いを支援するなか12月限は6月28日以来の水準まで上昇し、その後も値を落とすことなく、この日の高値圏で取引を終えた。


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