朝刊:2019/07/17

ダウは一服の小幅安。前日比23ドル安。ゴールドは反落。オイルは続落。

NY為替

きょうのNY為替市場でドル円は108円台前半に買い戻された。朝方発表された6月の米小売売上高が予想を上回る強い内容となったことからドル買いが優勢となりドル円を押し上げている。この日の米小売売上高や先日の米雇用統計、消費者物価指数(CPI)など相次いで強い指標の発表が続いている。先週のパウエルFRB議長の議会証言では、「貿易問題が見通しに不透明感を与えており、強い米雇用統計でもFRBの見通しに変化を与えなかった」と述べていた。指標に伴った利下げというよりも、予防的な利下げの意味合いを強調していた感もあり、今回の強い米小売売上高をもってしても、今月末のFOMCでの利下げ期待に変化はない。ただ、一部で出ている0.5%の大幅利下げ期待は少なくとも後退させたものと思われる。ドル円は21日線を再び回復し、リバウンド相場の流れにかろうじて踏み留まっている。午後に入ってパウエルFRB議長の講演が伝わっていたが、「不確実性高まりFRBは適切に行動」と述べていた。この発言を受けて、ドル売りの反応が見られたが、基本的には先日の議会証言と同様の内容。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に5営業日ぶりに反落し、前日比23ドル53セント(0.1%)安の27335ドル63セントで終えた。トランプ米大統領が「米中交渉の合意には時間がかかる」と述べ、貿易摩擦の長期化への懸念が強まった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が35.39安の8222.80、S&P500が10.26安の3004.04。トランプ大統領とカプラン・ダラス連銀総裁の発言でやや売りが強まる場面が見られたものの、全体的には前日終値を挟んでの小幅な値動きに終始。トランプ大統領は「私が望めば中国に追加関税かけることは可能」と述べていた。一方、カプラン総裁は債券市場のシグナルに基づけば利下げは正当化されている可能性を指摘した。7月FOMCでの利下げのヒントとも受け取れるが、一方で「金利が成長を抑制しているとは思わない。利下げの可能性は限定的かつ抑制的であるべき」と更なる利下げに関しては慎重姿勢も示している。

NY貴金属

ニューヨーク金は反落、銀は続伸。終値の前日比は、金が2.6~1.3ドル安、中心限月の8月限が2.3ドル安、銀が30.0~32.4セント高、中心限月の9月限が31.3セント高。金8月限は小反落。時間外取引では、ドルの先安感が根強いことから堅調な値動きとなり、1420ドルまで強含んだ。日中取引では、6月の米小売売上高が事前予想を上回る数字となり、ドル高となったことを受け、上げ幅を削り、今月10日以来の安値となる1402.1ドルまで軟化。終盤に下げ幅を縮小し、小安く引けた。外国為替市場で主要通貨に対してドル高が進み、ドルの代替投資先である金は売りが出やすかった。引け後、ドルインデックス指数が一段高となり、現物価格が下落したが、1401.66ドルで買い拾われた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで期近の8月物は前日比1.96ドル安の1バレル57.62ドルで取引を終えた。イランが対立する米国との交渉に前向きだと伝わり、中東情勢への懸念がやや和らいだ。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.96~1.94ドル安。その他の限月は1.93~0.80ドル安。米国とイランの対立が緩和する兆候がみられた。イランの弾道ミサイル開発について、イランが協議する用意があると示唆したとポンペオ米国務長官が述べたほか、トランプ米大統領がイランと多くの進展があったと発言したことが背景。米メディアの一部も、イランのザリフ外相が、弾道ミサイル開発プログラムについて米国と交渉可能であるとの認識を示したと伝えた。ポンペオ米国務長官は、イランのこの動きについて米国の圧力が生み出した結果であると評価した。

シカゴコーン・大豆

コーンは続落。終値の前営業日比は5.75~0.75セント安。中心限月の12月限は5.75セント安の441.25セント。大豆は大幅続落。終値の前営業日比は14.00~10.00セント安。中心限月の11月限は14.00セント安の906.00セント。前日日中取引終了後に発表された作柄報告で良以上の割合が引き上げられたことに加え、来週には気温が低下し暑さが和らぐとの予測を受けて高温懸念が後退したため売り優勢となった。12月限は一時的に435.50セントと7月11日以来の水準まで下落したが、安値では買い戻されて440セント台を回復。終値ベースでも440セント台を維持した。


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