朝刊:2019/07/22

ダウは反落の前日比68ドル安。ゴールドも反落。オイルは5営業振りに反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日ぶりに反落し、前日比45銭円安・ドル高の1ドル=107円70銭~80銭で取引を終えた。きのうはウィリアムズNY連銀総裁の発言で、7月FOMCでの0.5%の大幅利下げの期待を再び市場は高めた。総裁は「経済が極度の不安に陥った場合はFRBは積極的に行動すべき」との見解を示していた。ドル円も一気に107円台前半まで下落していたが、その後にNY連銀が、「総裁の発言は20年の研究に基づいたアカデミックなもの」と火消しに回ったことで、市場もドル買い戻しに動いていたようだ。終盤に入ってドル買いが更に強まり、ドル円は21日線が控える107円95銭付近まで上昇する場面が見られた。一部報道がFRB高官の話として、7月FOMCでは 0.25の利下げに留め、追加利下げの可能性を示唆するという。米経済は好調だが、不透明感や低インフレ、貿易問題が利下げを正当化するとも述べていた。7月FOMCは0.25%利下げのシナリオが次第に濃厚になってきているようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落した。前日比68ドル77セント(0.3%安)の27154ドル20セントで終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が60.75安の8146.49、S&P500が18.50安の2976.61。序盤は前日引け後に発表になったマイクロソフトの決算が好調だったことが相場を支援していた。マイクロソフトは最高値を更新しているが、4-6月期決算はクラウド部門が好調で「アジュール」や「オフィス」で顧客を獲得し増収増益となった。これまでの決算に関しては、決して強さは無いが、思ったほどネガティブな印象もない。これまでの発表から、S&P500採用銘柄ベースでは、先週の若干の減益見通しから1%の増益見通しに変化しているようだ。来週は発表が本格化するが、この流れを継続できるか注目される。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は小反落。終値の前日比は、金が1.8~1.0ドル安、中心限月の8月限が1.4ドル安、銀が0.4セント安~横ばい、中心限月の9月限が0.3セント安。金8月限は小反落。時間外取引では1454.4ドルと2013年5月以来、約6年ぶりの高値を付ける場面があったが、週末とあって利益確定の売りが優勢となった。米利下げ観測を背景とした上昇に調整が入っている。2013年5月以来、ほぼ6年ぶりの高値を付ける場面があった。米の早期利下げ観測から金利の付かない金の投資妙味が意識されたが、高値を付けた後は売りに押された。 月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向け、利下げ幅を巡って市場参加者の見通しは引き続き揺れている。市場予想は0.25%か0.50%か定まっていない。ただ、ブラード米セントルイス連銀総裁は、月末のFOMCでは0.25%の利下げが好ましいとの認識を示したほか、追加利下げが必要になる可能性があるとも語った。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は5営業日ぶりに反発した。WTIで期近の8月物は前日比0.33ドル高の1バレル55.63ドルで取引を終えた。米・イラン関係の緊迫化で中東情勢への警戒感が高まり、買いを誘った。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.33~0.34ドル高。その他の限月は0.38~1.03ドル高。米国がイランの無人偵察機を撃墜し、イラン革命防衛隊が外国籍のタンカーを拿捕したと発表しており、両国の緊張感が一段と高まったことが相場を押し上げた。取引終盤には、イラン革命防衛隊が英国のタンカーを新たに拿捕したと発表した。ただ、景気減速による石油需要の下振れ懸念が根強く、上値は伸びなかった。イラン革命防衛隊は、ホルムズ海峡で英国籍のタンカーを拿捕した。一隻は英船舶「ステナ・インペロ」でサウジアラビアに向かっていた。リベリア船籍で英企業が運営するタンカー「メスダール」も拿捕されたもよう。イラン側は、国際海洋規則に違反したとしているが、英領ジブラルタル自治政府が今月イランの石油タンカーを拿捕した報復とみられている。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反発。終値の前営業日比は変わらず~6.25セント高。中心限月の12月限は6.00セント高の435.75セント。大豆は急反発。終値の前営業日比は13.25~20.25セント高。中心限月の11月限は20.25セント高の919.25セント。今週の急落に対する週末前の修正高。大豆が急伸し小麦も上伸して、シカゴ穀物全面高の様相となったことで、買い戻しが先行した。また、米コーンベルトの目先の熱波(ただし、来週には気温低下の見込み)となっていることも買い戻し要因。


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