朝刊:2019/07/25

ナスダックは最高値更新もダウは反落で前日比79ドル安。ゴールドは反発。オイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに小反発し、前日比5銭円高・ドル安の1ドル=108円10銭~20銭で取引を終えた。月末のFOMCで0.5%の大幅利下げまではないとの見方や、株式市場の底堅さ、そして、米中貿易協議への期待感から、ドル円は買い戻しが見られ108円台を回復していた。ただ、21日線が108円10銭付近に来ているが、その水準を超えると戻り待ち売りオーダーも出る模様で、108円台を駆け上がる気配まではいまのところない。前日にIMFは世界経済の見通しを下方修正していたが、先行き不透明感は根強く、リスク回避の動きもあるようだ。朝方発表になった6月の新築住宅販売件数が予想を下回ったことで107円台に一時下落する場面が見られたものの、FRBの大幅利下げ期待が後退していることや、明日のECB理事会を控えていることもあり、下押しする動きまでは見られず、直ぐに108円台に戻している。目先は明日のECB理事会を受けての市場の反応を見極めたい雰囲気。

NYダウ

ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前日比79ドル安の27269ドルで終えた。前日に過去最高値まで10ドルほどに迫っていたが、24日に決算を発表した建機のキャタピラーや航空機のボーイングの下落が相場全体の足かせとなった。他の終値の前日比は、ナスダック総合指数が70.10高の8321.50、S&P500が14.09高の3019.56。キャタピラーとボーイングが決算を受けて下落し、ダウ平均を圧迫。キャタピラーは中国での販売が弱かったほか、リストラや製造コストの上昇が利益を圧迫した。ボーイングは1株損益は予想外の赤字で売上高も予想を大きく下回っていた。737MAXの事故の影響の長期化の兆候を示した格好。来週月曜日にムニューシン米財務長官とライトハイザーUSTR代表が上海を訪問し、協議を行うことが明らかになっている。市場では期待感を再び高めているようだが、最終合意には程遠い状況に変化はないとの見方も根強い。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は続伸。終値の前日比は、金が1.9~2.7ドル高、中心限月の8月限が1.9ドル高、銀が14.9~15.5セント高、中心限月の9月限が15.0セント高。金8月限は反発。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しなどを背景に押し目買いが入って堅調となった。日中取引では、予想以下の米新築一戸建て住宅販売などを受けて堅調となったが、ユーロ安から買い一巡後は上げ一服となった。新規の取引材料に乏しいなか、世界的な金融緩和で金市場への資金流入が続くとの見方が相場を支えた。銀7月限は、景気の先行き懸念などを受けて堅調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が反落した。WTIで期近の9月物は前日比0.89ドル安の1バレル55.88ドルで終えた。米国の原油在庫の減少を好感する買いが先行した。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.89~0.85ドル安。その他の限月は0.82~0.50ドル安。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫は6週連続で減少し、6月初めにかけて積み上がった在庫の取り崩しが続いたが、買いは一時的で次第に売りに押された。25日の欧州中央銀行(ECB)理事会や、26日の4-6月期の米国内総生産(GDP)・速報値の発表を控えて、ポジション調整が主体だった。ECB理事会では利下げや資産購入の再開について明確な示唆があると想定されている。物価の伸びは弱く、景気回復見通しが曇っていることから、ECBは金融政策の正常化をいったん諦め、景気刺激策を再び模索することになる。2007年の世界金融危機以降、欧州経済は金融政策を正常化できるだけ回復していない。金融緩和再開は歴史的な転換点であり、注目度が非常に高い。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反落。終値の前営業日比は1.50セント安~変わらず。中心限月の12月限は-0.75セント安の430.75セント。大豆は反発。終値の前営業日比は3.75~5.25セント高。中心限月の11月限は4.50セント高の908.25セント。週間エタノール生産量の減少や米コーンベルトでの平年並み気温が弱材料となった。生育遅れや作柄の引き下げも既に織り込み感が強く、これまでの上昇で買い一巡感が強まっていることも重石となった。12月限は一時は前日の高値を上抜いたものの、転売が膨らむなか値位置を落とし、反落に転じて取引を終えた。


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