朝刊:2019/07/29

ダウは反発の前日比51ドル高、ナスダックは新高値更新。ゴールドは反発。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続落し、前日比05銭円安・ドル高の1ドル=108円65銭~75銭で取引を終えた。4~6月期の米経済成長率が市場予想を上回ったのに加え、米政府がドル安誘導のための為替介入を否定したと伝わったことが円売り・ドル買いを誘った。朝方発表になった第2四半期の米GDPは予想を上回り、2%台の成長を堅持している。貿易問題の影響で民間設備投資が減少。第1四半期の3%成長に寄与した在庫投資に反動が出たほか、純輸出も減少した。ただ、第1四半期に落ち込んでいた個人消費は4.3%増と力強い回復を示している。全体的には前回よりも伸びは鈍化したものの、個人消費が力強さを維持しており、見た目よりもポジティブな印象。GDP発表後にドル円は108円80銭近辺まで上昇したものの、109円を試す動きまでは出ていない。前日はECB理事会後のドラギ総裁の会見が、期待したほどハト派でなかったとの見方から、欧州債利回りに連動して米国債利回りが上昇したことからドル円も上昇。前日のドラギ総裁の会見が来週のFOMCを連想させた面があったかもしれない。

NYダウ

米株式相場は反発した。ダウ工業株30種平均は前日比51ドル47セント(0.2%)高の27192ドル45セントで終えた。4~6月期の米実質国内総生産(GDP)が市場予想を上回り、米景気の減速に対する過度な懸念が和らいだ。終値の前日比は、ナスダック総合指数が91.67高の8330.21、S&P500が22.19高の3025.86。取引開始前までに大手IT企業の決算が発表になったが、予想を上回る良好な決算だったことから、IT・ハイテクの買いが目立った。特にアルファベットが約10%の上昇。4-6月期決算を発表しており、売上高が予想を上回った。1-3月期の売上高に失望感が強かっただけに、今回の決算は安心感をもたらした模様。クラスC株250億ドル相当の自社株買いも発表している。グーグル部門の広告収入は伸びこそ鈍化しているものの、市場の期待には答えた格好。クラウドなどその他の収入は40%の大幅増となった。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は小幅続落。終値の前日比は、金が4.6~6.0ドル高、中心限月の12月限が4.7ドル高、銀が1.7~0.8セント安、中心限月の9月限が1.4セント安。金12月限は反発。時間外取引では、米利下げ観測から買い先行となり、5ドル以上の上げ幅を維持し、堅調に推移した。日中取引は開始後、第2四半期の米国内総生産(GDP)速報値が発表され、年率換算で前期比+2.1%となった。事前予想の同1.8%を上回る数字となったことでドル高要因との判断で上げ幅を削り、マイナスサイドに沈んだ。1425ドルの節目を試す前に売り一巡となり、地合いを引き締め、プラスサイドに浮上。月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが決定的となったことで押し目買いで持ち直した。インフレ圧力の鈍さを背景に米連邦準備理事会(FRB)による緩和的な金融政策が続き、金市場に資金が流入するとの見方から買いがやや優勢となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで、期近の9月物は前日比0.18ドル高の1バレル56.20ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.17~0.18ドル高。その他の限月は0.16~0.37ドル高。時間外取引は、第2四半期の米国内総生産(GDP)速報値の発表を控えるなか、米利下げ観測に支援され買い優勢となり、小高く推移。米GDP速報値は年率換算で前期比+2.1%となり、事前予想の同1.8%を上回る数字となり、ドル高となったが、欧州、米株式市場が堅調に推移から投資家心理は弱気に傾かず、小高い状態を維持した。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米原油掘削装置(リグ数)の稼働数が前週比3基減少し、776基となったことも支援材料となった。

シカゴコーン・大豆

コーンは続落。終値の前営業日比は4.00セント安~変わらず。中心限月の12月限は3.00セント安の424.50セント。大豆は小幅反発。終値の前営業日比は0.75~3.00セント高。中心限月の11月限は1.25セント高の901.00セント。この週末、米コーンベルトでは穏やかな天気が広がるとの予測が弱材料視された。また、今期の米国のコーン輸出が低調となっていることを懸念する声も挙がったことで売り優勢となった。ただ、現在米産地のコーンは開花~受粉の時期を迎えており、受粉期には水分を要するため、週末に降雨が発生しなければ受粉不良懸念が強まり、これが価格を押し上げる可能性を指摘する声が挙がっている。


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