朝刊:2019/08/01

ダウは大幅安の前日比333ドル安。ゴールドは反落。オイルは五日営業日続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比15銭円安・ドル高の1ドル=108円70銭~80銭で取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が31日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で10年半ぶりの利下げを決めたが、先行きの金融政策を巡っては想定ほど緩和に前向きなハト派ではないと受け止められた。午後になってFOMCの結果が公表され、大方の予想通り0.25%の利下げを打ち出したものの、2名のFOMCメンバーが据え置きを主張していたことや、その後のパウエルFRB議長の会見で、今回は予防的利下げであることや、利下げサイクルに入ったわけではないことを強調した面が強かった。議長は「サイクル中盤での調整」と述べていた。利下げは1回だけではないとも言及し、追加利下げにオープンな姿勢を示しているものの、市場の期待ほどハト派な雰囲気はなかった印象。なお、上海で開かれていた米中閣僚級協議が終了し、中国の新華社通信によると、双方は米農産品の輸入について議論。経済および貿易問題について率直で効率的かつ建設的な意見交換を行ったと伝えている。次回は9月に米国で行うという。ホワイトハウスもこの報道の類似のコメントを発表していた。特に波乱もなく、ひとまずポジティブな印象もあるが、市場の反応は限定的でドル円も大きな反応は見られなかった。

NYダウ

米株式相場は大幅に続落し、ダウ工業株30種平均は前日比333ドル75セント(1.2%)安の26864ドル27セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で10年半ぶりに利下げを決めた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が98.20安の8175.42、S&P500が32.80安の2980.38。午後になってFOMCの結果が発表された。大方の予想通り0.25%の利下げを打ち出したものの、2名のFOMCメンバーが据え置きを主張していたことや、その後のパウエルFRB議長の会見で、今回は予防的利下げであることや、利下げサイクルに入ったわけではないことを強調した面が強かったことから失望感に繋がった模様。議長は「サイクル中盤での調整」と述べていた。 利下げは1回だけではないとも言及していたことから、買戻しも入ったが、ダウ平均は大幅に下落した。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が4.3~3.6ドル安、中心限月の12月限が4.0ドル安、銀が15.8~14.9セント安、中心限月の9月限が15.3セント安。金12月限は反落。時間外取引では、ユーロ安が圧迫要因となったが、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しを背景に押し目は買われた。日中取引では、予想以下のシカゴ地区購買部協会景気指数などを受けて上値を伸ばしたが、ドル高を受けて上げ一服となった。外国為替市場でドルが対ユーロなどで上昇し、ドルの代替資産とされる金が売られた。時間外取引で金相場は下げ幅を拡大した。FOMC後にドルが対円、対ユーロで水準を切り上げ、金も一段安となった。銀9月限は、ドル高や金の上げ一服を受けて売り優勢となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は5日続伸した。WTIで期近の9月物は前日比0.53ドル高の1バレル58.58ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.52~0.53ドル高。その他の限月は0.06~0.50ドル高。米連邦公開市場委員会(FOMC)が約10年ぶりとなる利下げを決定したことで、景気減速に伴う石油需要の下振れ懸念が緩和された。米中貿易摩擦が長期化する見通しのなか、米国も含めて主要国の景気は減速している。ただ、引け後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)の会見では、利下げについて景気や物価の下振れリスクに対する保険であるとの認識が示され、継続的な利下げは示唆されなかった。今回の利下げは金融緩和サイクルの開始を必ずしも意味しないとも述べ、追加緩和観測をけん制している。

シカゴコーン・大豆

コーンは続落。終値の前営業日比は11.00~1.25セント安。中心限月の12月限は11.00セント安の410.00セント。大豆は続落。終値の前営業日比は15.25~5.50セント安。中心限月の11月限は15.25セント安の881.50セント。明確な進展が見られないまま米中貿易協議が終了したことを受けて失望感が広がるなか、売り優勢となった。大豆安、米コーンベルトでの気温低下とこれに伴う生育改善見通しも弱材料となった。中心限月の12月限は410セントを割り込み5月24日以来の安値まで下落。安値からの戻りは僅かにとどまり410セントと終値ベースでは5月23日以来の水準で終了。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。