朝刊:2019/08/02

ダウは一時300ドルオーバー高も前日比280ドル安で終了。ゴールドは続落も時間外取引で急騰。オイルは大幅反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比1円40銭円高・ドル安の1ドル=107円30銭~40銭で取引を終えた。1日午後、トランプ米大統領が対中制裁関税「第4弾」の発動を表明。米中摩擦激化が景気を冷やすとの懸念が強まり、リスク回避時に買われやすい円が買われた。トランプ大統領が9月1日から一部の中国製品に10%の関税を課すと突如発表した。まだ関税をかけていない残りの3000億ドル分の中国からの輸入品に10%の関税を課すとしている。市場はリスク回避の動きを強め、同時に前日のFOMCを受けて後退してたFRBの追加緩和期待が再び高まり、ドル売りを呼び込んだ模様。米国債市場で米政策金利に敏感な2年債利回りは一時1.7%を割り込んだ。ドル円は7月に強いサポートとなっていた107円台前半まで一時下げており、米雇用統計を控えた明日の動きが警戒される。

NYダウ

米株式相場は荒い動きだった。追加の米利下げへの期待と貿易摩擦の激化に対する警戒感が交錯し、午前中に311ドル高まで上げたダウ工業株30種平均は午後には一気に315ドル安まで下げた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が64.30安の8111.12、S&P500が26.82安の2953.56。序盤は買い戻しが強まり、ダウ平均は一時300ドル超上昇する場面も見られた。前日はFOMC後のパウエルFRB議長の会見を受けて失望売りが強まっていたが、その下げを取り戻す動きも見られていた。この日発表された7月のISM製造業景気指数は2016年8月以来の低水準となっていたが、逆にきのう後退していた追加利下げ期待を高めており、株式市場の買い戻しに繋がっている。きょうから8月相場入りでFOMCも通過したことから新規の買いも入っていたようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が5.4~4.8ドル安、中心限月の12月限が5.4ドル安、銀が22.7~22.2セント安、中心限月の9月限が22.5セント安。金12月限は続落。時間外取引では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げサイクルの開始を否定し、ドル高に振れたことを受けて軟調となった。日中取引では、7月10日以来の安値1412.1ドルを付けたのち、弱い米ISM製造業景気指数を受けて下げ一服となった。しかし、午後1時半の通常取引終了後の時間外取引では金先物相場は大きく上昇した。一時1458.2ドルと2013年5月以来、6年3カ月ぶりの高値を付けた。トランプ米大統領の対中追加関税の発動表明を受け、リスク回避目的で買われやすい金先物への買いが優勢になった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅に6営業日ぶりに反落した。WTIで期近の9月物は前日比4.63ドル(7.9%)安の1バレル53.95ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が4.63~4.62ドル安。その他の限月は4.58~1.52ドル安。トランプ米大統領が中国からの輸入品3000億ドル相当に9月1日から10%の追加関税を課すと発表したことで、景気減速による石油需要の下振れ懸念が強まった。米国は中国からの輸入品2500億ドル相当に25%の関税をすでに課しており、来月から発動する追加関税でレアアースなどを除く輸入品ほぼすべてが敵対的な関税の対象となる。

シカゴコーン・大豆

コーンは大幅続落。終値の前営業日比は7.50セント安~0.50セント高。中心限月の12月限は7.50セント安の402.50セント。大豆は大幅続落。終値の前営業日比は17.00~9.25セント安。中心限月の11月限は16.25セント安の865.25セント。米コーンベルトでは一部で土壌水分の乾燥が進んでいるものの、この時期としては土壌水分が潤沢であるうえ、今後、気温が低下すると予測されていることが弱材料となった。また、明確な進展が見られないまま米中貿易協議が終了しただけでなく、トランプ大統領が新たな追加関税の発動を表明したことも弱材料となり、12月限は5月17日以来となる400セント割れを示現。


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