朝刊:2019/08/06

ダウは5日連続続落の前日比767ドル安、一時は900ドルオーバー安も。ゴールドは続伸。オイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前週末比65銭円高・ドル安の1ドル=105円90銭~106円00銭で取引を終えた。先週、トランプ大統領が追加の対中関税を発表したことで、市場の雰囲気は一気に悪化している。そのような中、きょうは人民元が下落しており、ドル・人民元は7元台に上昇した。市場では以前から、中国の外貨準備やキャピタルフライトなどに絡めて7元台は一つのメドとされてきた。一連の動きに一旦後退していたFRBの追加利下げ期待が再び高まっておりドル売りを誘発しているほか、米株式市場でダウ平均が一時900ドル超下落するなどリスク回避の雰囲気が強まっており、円高の動きも見られる。二重の逆風がドル円を105円台に押し下げたようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続落し、767ドル安の25717ドルとほぼ2カ月ぶりの安値に沈んだ。中国当局が米国との貿易摩擦の長期化に備え元安を容認したとの見方が広がったうえ、トランプ米大統領の強硬姿勢も投資家心理を悪化させた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が278.03安の7726.04、S&P500が87.31安の2844.74。先週のトランプ大統領による対中関税の追加で米中対立が再燃しているが、きょうは人民元が下落しており、ドル・人民元は7元台に上昇。以前から市場では、中国の外貨準備、キャピタルフライトなどに絡めて7元は一つのメドとされてきた。市場では、トランプ大統領が中国の通貨安を非難する中で、中国当局が7元台への下落を許容してきたとして、対立が更に激化するのではとの懸念に繋がっている。市場にはリスク回避の雰囲気が広がる中で、中国関連の産業株やIT・ハイテク株を中心に全面安の展開となり、ダウ平均は一時900ドル超下落する場面も見られた。ダウ採用銘柄は全銘柄が下落。アップルやIBM、ビザが下落しているほか、ゴールドマン、JPモルガン、インテル、シスコシステムズが指数を圧迫。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が17.3~19.0ドル高、中心限月の12月限が19.0ドル高、銀が11.0~12.4セント高、中心限月の9月限が12.3セント高。金12月限は続伸。時間外取引では、米中の貿易戦争の激化に対する懸念を受けて堅調となった。日中取引では、ドル安や株価急落を受けて一段高となり、2014年3月以来の高値1481.8ドルを付けた。米中貿易摩擦の激化で投資家のリスク回避姿勢が強まり、世界の主要な株式相場が軒並み下落した。実物資産の裏付けがあり、相対的に安全な資産とされる金先物に買いが集まった。銀9月限は、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の9月物は前週末比0.97ドル安の1バレル54.69ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.09~0.97ドル安。その他の限月は1.33ドル安~0.21ドル高。米中貿易戦争が激化する方向にあることから、景気減速の長期化や石油需要の鈍化が警戒されている。米国と中国の石油需要は世界全体の3割超を占めることから、景気見通しの悪化は石油需要を曇らせる。通商協議に進展がみられないなか、トランプ米大統領は中国からの輸入品3000億ドル相当に9月1日から10%の追加関税を課すと発表している。協議の行方次第では、関税を25%まで引き上げることも示唆した。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続伸。終値の前営業日比は0.75~5.75セント高。中心限月の12月限は5.25セント高の414.75セント。大豆は期近の主要限月は小幅続伸。終値の前営業日比は0.50セント安~0.75セント高。中心限月の11月限は0.25せント高の868.75セント。米コーンベルトで8月半ばにかけて気温が低下し降雨が発生するとの予測を受けて、土壌水分が過剰になり、これがストレスを与えるとの懸念が浮上したことで買い優勢とした。12月限は前日の高値を上抜き7月31日以来の水準まで上昇。410セント台半ばを維持し高値に近い水準で取引を終えた。8月1日以降の動きで400セント割れには強い抵抗があることが確認できた形となっている。


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