朝刊:2019/08/07

ダウは6営業振りに反発で前日比311ドル高。ゴールドは続伸。オイルは続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反落し、前日比50銭円安・ドル高の1ドル=106円40銭~50銭で取引を終えた。中国当局が通貨安の進行を抑制する姿勢を示し、米中貿易摩擦への過度な警戒感が和らいだ。ただ、上値は重い印象。東京時間の早朝に米財務省が中国を為替操作国に認定したことから、リスク回避の雰囲気が強まり、一時105円50銭付近まで下落していた。しかし、その後に中国人民銀行が人民元の基準レートを1ドル=6.9683元とオフショア市場で取引されている7元台よりも低い水準で設定してきたことから、一旦懸念が後退し、ドル円も107円台まで買い戻される場面が見られた。人民元も買い戻されている。しかし、米中対立のエスカレートへの懸念は根強くドル円も106円台半ばに伸び悩んでいる。為替操作国への認定については、米国の意思を強調した面のほうが強いであろう。実際、操作国に認定された場合、米政府は該当国に制裁関税を課すことができるという規制だが、中国は既に制裁関税を課されており、これまでと大きな変更はない。ただ、米国の対決姿勢が明確に示されたことで、市場は懸念を強めている。

NYダウ

きょうのNY株式市場でダウ平均は6日ぶりに反発。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が311.78ドル高の26029.52ドル、ナスダック総合指数が107.23高の7833.27、S&P500が37.03高の2881.77。前日は中国当局が人民元安を許容したとして、米中対立への懸念が強まった。米国は中国を為替操作国に認定したが、きょうは人民元が買い戻されており、市場にもひとまず安心感が広がった。中国人民銀行が人民元安を誘導しない姿勢を見せている。前日大きく下落した産業株やIT・ハイテク株など中国関連株への買い戻しが入っており、ダウ平均は一時200ドル超上昇して始まった。しかし、先行き不透明感も高まる中で上値での戻り売りも活発に出てダウ平均は伸び悩み、一時下げに転じる場面も見られた。しかし、値ごろ感からの買い戻しも出る中でダウ平均は再びプラス圏に戻す展開。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が7.1~7.8ドル高、中心限月の12月限が7.7ドル高、銀が5.2~6.0セント高、中心限月の9月限が5.2セント高。金12月限は続伸。時間外取引では、米国が中国を為替操作国に認定したことを受けて2014年3月以来の高値1486.8ドルを付けたのち、ドル安一服を受けて上げ一服となった。日中取引では、米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げ観測によるドル安再開などを受けて押し目を買われた。米中摩擦による世界景気の不透明感が根強く、現物資産の裏付けがある金に運用リスクを回避する買いが続いた。銀9月限は、日中取引のドル安を受けて押し目を買われた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が続落した。WTIで期近の9月物は前日比1.06ドル安の1バレル53.63ドルで終えた。一時は53.43ドルと期近物として約1カ月半ぶりの安値を付けた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.06~0.99ドル安。その他の限月は0.92~0.38ドル安。先週、米国が対中関税の引き上げを発表したことに続き、中国を為替操作国に認定したことで米中貿易戦争が一段と悪化するとの懸念が強まった。世界的な景気減速とともに石油需要の下振れが警戒されている。米国は為替操作国の認定に伴う制裁措置を今のところ発表していないが、トランプ米大統領は2016年の米大統領選で、中国を為替操作国に指定して45%の関税を課すと述べている。米国、中国双方の景気は減速しており、石油消費大国の需要下振れ懸念は根強い。両国の石油需要は世界全体の3割超を占める。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み反落。終値の前営業日比は6.25~1.25セント安。中心限月の12月限は2.25セント安の412.50セント。大豆は反落。終値の前営業日比は3.50~1.25セント安。中心限月の11月限は3.00セント安の865.75セント。米コーンベルトでは中部および東部で土壌水分の乾燥が進行しているが、降雨が発生したことで、これらの地域での土壌水分回復見通しが強まったことが売りを呼んだ。また、米中貿易戦争激化懸念を受けた大豆安、春小麦の収穫開始が明らかになったことでハーベストプレッシャー(収穫期の売り圧力)が強まった小麦市場の下落も売りを後押しした。


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