朝刊:2019/08/08

ダウは急落するも大引けに値を戻し、前日比22ドル安。ゴールドは大幅続伸。オイルは3日続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比20銭円高・ドル安の1ドル=106円20銭~30銭で取引を終えた。一時は105円50銭と1月上旬以来7カ月ぶりの円高水準を付けた。106円ちょうど付近での押し目買い意欲も見られたものの再び105円台にブレイクしていた。米中対立への不安感から人民元が再び下落しており、市場はリスク回避の雰囲気を強めている。米株式市場は再び戻り売りが強まり、ダウ平均は一時589ドル安まで下落したほか、原油も50ドル台半ばまで下げ幅を拡大。本日はニュージーランドやインドが予想外の利下げを実施し、各国中銀が緩和に動き出す中で、各国の国債市場で利回りが低下している。市場では米中対立の激化をきっかけに景気後退のリスクも意識され始めているようだ。しかし、その一方でFRBの大幅利下げ期待も高まっている。ドル安の材料ではあるが、米株に買い戻しが強まったことで円高の動きが一服し、ドル円は106円台に戻している格好。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反落し、前日比22ドル45セント(0.1%)安の26007ドル07セントで終えた。欧米の長期金利が大幅に低下し、世界景気の減速が意識された。投資家のリスク回避姿勢が強まり、一時は下げ幅を589ドルに広げた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が29.56高の7862.82、S&P500が2.21高の2883.98。ニュージーランドやインドが予想外の利下げを実施しており、各国中銀が緩和に動き出す中で、各国の国債市場で利回りが低下。市場では米中対立の激化をきっかけに景気後退のリスクも意識され始めているようだ。寄り付きから売りが強まり、ダウ平均は寄り付き直後に589ドル安まで下げ幅を拡大する場面も見られた。ただ、売り一巡後はIT・ハイテク株中心に買い戻しが活発に出て、一時プラスに転じる場面も見られた。景気後退への懸念の半面、今月のFOMCでの0.5%の大幅利下げ期待も高まっており株式市場をサポートしたようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は大幅続伸。終値の前日比は、金が34.4~35.4ドル高、中心限月の12月限が35.4ドル高、銀が74.7~75.4セント高、中心限月の9月限が75.1セント高。金12月限は大幅続伸。時間外取引では、人民元下落で貿易戦争に対する懸念が強いことを受けて急伸した。日中取引ではドル安や米国債の利回り低下を受けて堅調となり、2014年3月以来の高値1522.7ドルを付けた。投資家のリスク回避姿勢が強まり、現物資産の裏付けがある金先物への買いが優勢になった。銀9月限は、ドル安や金急伸を受けて一段高となり、2018年6月以来の高値1726.0セントを付けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日続落した。WTIで期近の9月物は前日比2.54ドル安の1バレル51.09ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が2.56~2.54ドル安。その他の限月は2.58ドル安~0.23ドル高。米中貿易戦争の激化で景気減速や石油需要の下振れが警戒されているほか、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が市場予想に反して増加したことが重しとなった。EIA週報では製油所稼働率が96.4%まで拡大し、今年の夏の最高水準を記録したものの、米原油生産量が日量1230万バレルまで回復したことや、米原油輸出量が同186万5000バレルまで減少したことから原油在庫が増加した。石油製品需要は日量2148万1000バレルと引き続き堅調だが、製油所が増産体制に入ったことで石油製品の在庫も積み上がっている。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反発。終値の前営業日比は変わらず~3.00セント高。中心限月の12月限は1.50セント高の414.00セント。大豆は反発。終値の前営業日比は0.50セント安~1.00セント高。中心限月の11月限は1.00セント高の866.75セント。米コーンベルト中部および東部産地で土壌水分の乾燥に対する懸念、エタノール在庫の減少が買いを支援した。また、USDA需給報告前の玉整理による買い戻し、小麦市場、金市場の堅調な足取りが強気材料。12月限は一時的に410セントを割り込む動きを見せながらも買い戻され、410セント台を維持している。中心限月の12月限は、413.25セントで取引を開始した後に値位置を切り上げたが、アジアの時間帯はおおむね414.50セントが上値抵抗となった。


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