朝刊:2019/08/09

ダウは大幅高の前日比371ドル高。ゴールドは反落。オイルは4営業振りに反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比20銭円高・ドル安の1ドル=106円00銭~10銭で取引を終えた。米長期金利が低下し、日米金利差が縮小するとの観測から円買いが優勢になった。早朝には105円台に値を落とす場面が見られたが、米株や米国債利回りが上昇する中で、円安の動きがサポートし、106円台に戻していた。中国人民銀行が本日の基準レートの設定で人民元を誘導しなかったことや、中国の貿易黒字がドルベースで予想を上回っていたことから市場には一旦安心感が出ていた模様。しかし、ドル円は106円台を駆け上がる動きまでは見られず、相変わらず上値は重い。トランプ大統領がツイッターで、FRBへの苦言と伴にドル高へのけん制発言をしていたことや、9月FOMCでの0.5%の大幅利下げ期待がドル円を圧迫しているようだ。依然として大きな節目である105円を視野に入れた動きが続いていると言えよう。過熱感を示すテクニカル指標であるRSIは33と下げ過ぎを示す30付近で推移している。過熱感も残る中で調整のショートカバーが入り自律反発している程度の動きと思われる。

NYダウ

米株式相場でダウ工業株30種平均は前日比371ドル12セント(1.4%)高の26378ドル19セントとこの日の高値圏で終えた。中国の7月の貿易統計で輸出が市場予想に反して増加し、世界景気の減速懸念が和らいだ。終値の前日比は、ナスダック総合指数が176.33高の8039.16、S&P500が54.11高の2938.09。人民元に対する安心感が買い戻しを誘ったようだ。きょうの中国人民銀行による人民元の基準レートは1ドル=7元を上回ったものの、予想ほどは人民元安に誘導してこなかったことや、中国の貿易黒字が予想以上だったことも安心感に繋がった模様。このところの急速な下げで、テクニカル的に値ごろ感も出ていることも買い戻しを誘発している。IT・ハイテク株や産業株、銀行株が買われ、ダウ平均は371ドル高まで上昇。チャート的には200日線でサポートされ、100日線を回復してきた形となっている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が10.1~9.5ドル安、中心限月の12月限が10.1ドル安、銀が26.3~25.5セント安、中心限月の9月限が26.0セント安。金12月限は反落。時間外取引では、人民元安定や予想以上の中国の輸出統計を受けてリスク回避の動きが一服したことが圧迫要因になった。日中取引では、株高や米国債の利回り上昇を受けて軟調となったが、売り一巡後は押し目を買われた。主要国の株式相場が上昇し、長期金利も上昇する場面があった。投資家の過度のリスク回避姿勢が後退し、現物資産の裏付けがあり資金の逃避先とされる金先物に売りが出た。前日にはほぼ6年4カ月ぶりの高値を付けており、ひとまず利益確定や持ち高調整を目的とした売りも出やすかった。銀9月限は、ドル安一服や金軟調を受けて売り優勢となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は4営業日ぶりに反発した。WTIで期近の9月物は前日比1.45ドル高の1バレル52.54ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.43~1.45ドル高。その他の限月は0.05ドル安~1.34ドル高。石油輸出国機構(OPEC)の舵取り役であるサウジアラビアが原油安を阻止する対応を検討していると伝わったほか、米国が中国を為替操作国に認定した後、オフショア人民元の下げが一巡しており、中国当局が米国の反感を高めないように人民元安を抑制するとの期待感が高まっている。先週、米国が対中関税の強化を発表し、今週に入って中国を為替操作国に認定したものの、中国が今のところ目立った報復措置を発表していないことも、米中貿易戦争の激化懸念を和らげている。

シカゴコーン・大豆

コーンは続伸。終値の前営業日比は変わらず~5.75セント高。中心限月の12月限は4.25セント高の418.25セント。大豆は大幅続伸。終値の前営業日比は12.25~16.25セント高。中心限月の11月限は16.25セント高の883.00セント。米コーンベルト中部および東部産地で土壌水分の乾燥に対する警戒感が強まったことで買い優勢となった。大豆高も買いを呼ぶ要因となり、前日まで抵抗線になっていた416.50セントを上抜いた。高値からも値を落とすことなく、取引を終えた。12月限は415.00セントで取引を開始した後に軟化し、アジアの時間帯後半には413.00セントまで値を落としたが、その後、欧州の時間帯にかけて上昇。欧州の時間帯前半から中盤にかけて417セント台まで値を伸ばした後は伸び悩む場面が見られた。


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