朝刊:2019/08/15

ダウは前日比800ドル安の大幅安。ゴールドは逃避買いの大幅反発。オイルは5営業振りの大幅反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比85銭円高・ドル安の1ドル=105円85銭~95銭で取引を終えた。2年物と10年物の米国債利回りが逆転し、米景気の不透明感が強まったと受け止められた。前日はトランプ政権が9月に予定していた中国製品への追加関税発動を一部に限って12月に延期すると発表したことから、米中対立への懸念が緩和し、ドル円は買い戻しが急速に強まっていた。ドル円は105円割れを何度か試したが、下値抵抗が強かったこともあり、ショートカバーが一斉に出ていた。しかし、舌の根の乾かぬうちに再び売りが優勢になっている。一時105円65銭近辺まで下落し、前日の上げの約7割を戻す場面も見られた。米国債市場で2-10年債のイールドカーブが一時逆イールドを示現したことで、景気後退への懸念が強まっており、ドル円はリスク回避の円高に押されている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比800ドル安の25479ドルで終えた。下げ幅は今年最大で昨年10月以来10カ月ぶりの大きさとなった。米債券市場で景気後退の前兆とされる長短金利の逆転がほぼ12年ぶりに起こり、金融や資本財、ハイテク関連など景気敏感株を中心に幅広い銘柄に売りが膨らんだ。終値の前日比は、ナスダック総合指数が242.42安の7773.94、S&P500が85.72安の2840.60。きょうの市場は景気後退のリスクを強く意識している。米国債市場で2-10年債が2007年以来の逆イールドを一時示現したことで不安感を強たようだ。英国債も逆イールドを示現。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が13.3~14.2ドル高、中心限月の12月限が13.7ドル高、銀が29.2~29.8セント高、中心限月の9月限が29.5セント高。金12月限は反発。時間外取引では、米国が中国製品に対する一部製品の追加関税発動を延期し、リスク選好の動きとなるなか、軟調に推移した。ただ英米の長短金利が逆転し、株価が急落すると、押し目を買われた。日中取引では、リスク回避の動きが再燃したことを受けて堅調となった。景気懸念などを背景に投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め、実物資産の裏付けのある金先物に逃避資金が向かった。銀9月限は、金堅調やリスク回避の動きを受けて買い優勢となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は5営業日ぶりに大幅に反落した。WTIで期近の9月物は前日比1.87ドル安の1バレル55.23ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.87~1.85ドル安。その他の限月は1.88~1.29ドル安。7月の小売売上高や鉱工業生産指数など中国経済指標が弱かったほか、4-6月期のドイツ国内総生産(GDP)・速報値が前期比マイナスとなるなど、世界的な景気減速による石油需要の下振れ懸念が根強かった。米国債市場で発生した逆イールドは景気後退を連想させた。前日は、米国が中国からの輸入品に対する10%の関税賦課を一部延期すると発表したことで、米中貿易摩擦の悪化懸念がやや後退したものの、楽観的な雰囲気は持続しなかった。米中通商協議に対する期待感は見られず、米株式市場は大幅安となった。

シカゴコーン・大豆

コーンは続落。終値の前営業日比は7.75~0.50セント安。中心限月の12月限は6.25セント安の370.25セント。大豆は概ね反落。終値の前営業日比は11.75~10.00セント安。中心限月の11月限は11.00セント安の878.00セント。12月限は売り修正から買い戻されて380セント台を回復する場面が見られながらも、引き続き米農務省(USDA)発表の需給報告が弱材料視されたことに加え、米コーンベルトで低温および慈雨が発生したことが弱材料となって売り直され、前日の安値を割り込み5月13日以来の水準まで下落。引け前に安値に達し、そのまま安値引けしている。


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