朝刊:2019/08/16

ダウは前日比99ドル高でしっかり。ゴールドは続伸。オイルは引き続き続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に反落し、前日比20銭円安・ドル高の1ドル=106円05銭~15銭で取引を終えた。好調な米小売売上高を受けて、円売り・ドル買いがやや優勢となった。米小売売上高などこの日の米経済指標が良好だったことや、中国が貿易問題について交渉で解決するスタンスを強調したことから、序盤のドル円は買い戻しが優勢となっていた。ただ、午後になって再びドル売りが強まり、ドル円は105円80銭付近まで値を落とす場面が見られた。米10年債が2016年8月以来の1.5%割れとなったことでドル円も戻り売りが強まった格好。ただ、直ぐに106円ちょうど付近に戻している。前日は米国債市場で2-10年債が一時逆イールドを示現したことから、景気後退への不安感が市場を席巻した。米株式市場でもダウ平均が800ドル安まで急落するなどリスク回避の雰囲気が強まっていた。しかし、ドル円は105円台に入るとショートカバーも出て底堅さも見られ始めている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は前日比99ドル高の25579ドルで終えた。前日の急落を受けた自律反発狙いの買いに加え、足元の米消費の堅調が確認されたことが相場の支えとなった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が7.32安の7766.62、S&P500が7.00高の2847.60。前日は米国債市場で2-10年債が一時逆イールドを示現したことから、予想よりも早く景気後退に陥るのではとの不安感が市場を席巻した。しかし、この日発表になった小売売上高など米経済指標が概ね強い内容だったことから懸念が一服している。2-10年債のフラット化も一服したほか、この日発表になったウォルマートの決算が好調だったこともサポートなったようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸、銀は反落。終値の前日比は、金が2.7~3.7ドル高、中心限月の12月限が3.4ドル高、銀が7.2~6.5セント安、中心限月の9月限が6.6セント安。金12月限は続伸。時間外取引では、株安を受けて堅調となったが、買い一巡後は利食い売りなどが出て上げ一服となった。日中取引では、好調な米経済指標が圧迫要因となったが、中国が米国に対する報復措置を警告したことから押し目は買われた。リスク回避の際に買われやすい金市場に資金が向かった。米長期金利が低下し、金利の付かない金を裏付けとする金先物の投資妙味が高まった面もあった。銀9月限は、時間外取引で金が上げ一服となったことや日中取引のドル高を受けて売り優勢となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで期近の9月物は前日比0.76ドル安の1バレル54.47ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.83~0.76ドル安。その他の限月は1.05~0.47ドル安。米中貿易戦争の悪化による景気後退が警戒されるなかで、需要の下振れ懸念による売りが続いた。一部延期が発表されているが、米国が中国からの輸入品3000億ドル相当に9月1日から10%の追加関税を課すことに対して、中国は対抗措置を取らざるを得ないと警告した。英領ジブラルタル自治政府が先月拿捕したイランの大型石油タンカー「グレース1」を解放することを決定したことは、米国とイランの対立による中東情勢の悪化懸念を和らげた。米国が「グレース1」の拘束を延長するように要請したが、退けられた。イランが拿捕した英国籍のタンカーも解放されることが期待されている。

シカゴコーン・大豆

コーンは反発。終値の前営業日比は0.75セント安~1.75セント高。中心限月の12月限は0.75セント高の371.00セント。大豆は期近の主要限月が続落。終値の前営業日比は9.50~5.75セント安。中心限月の11月限は7.25セント安の870.75セント。12月限はこれまでの続落とで売り修正が入った。ただ、米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高がさえない内容だったうえ、米コーンベルトでの低温および慈雨に伴う生育環境の改善が重石となったため戻りは限られた。下げ過ぎ感から買い戻しが入り371.50セントで取引を開始した12月限はその後は欧州の時間帯後半からシカゴの時間前半の取引で概ね372.00~374.75セントのレンジ内での往来となった。


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