朝刊:2019/08/19

ダウは続伸の前日比306ドル高。ゴールドは反落も時間外取引は高値を付ける場面もあった。オイルは3日ぶりに反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比30銭円安・ドル高の1ドル=106円35銭~45銭で取引を終えた。中国やドイツが景気刺激策を検討していると伝わり、米長期金利の低下が一服した。米株や米国債利回りが上昇しており、きょうの市場は先行き不安感を後退させている。米中貿易問題に関する前日のトランプ大統領のコメントが楽観的なムードにしたほか、またドイツ政府が、景気後退に陥った場合は財政赤字拡大の準備をしているとの報道も流れ、ドイツの景気配慮の動きもフォローとなっていたようだ。きのう米10年債利回りが一時1.5%を割り込んだことで達成感も出ているのか、米国債利回りの下げをにらんだリスク回避の円高は一服している模様。ドル円は一時106円50銭近辺まで上昇。しかし、ここ数日の動きと同様に107円を目指す動きまでは見られていない。105円台に下落すると買いも入るようになってきたようだが、上値では戻り待ちの売りも多く投資家はなお下値模索を続けている印象もある。

NYダウ

米株式相場は続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比306ドル62セント(1.2%)高の25886ドル01セントで終えた。景気の減速懸念を招いていた米長期金利の低下が一服し、金融やハイテク株などを中心に幅広い銘柄に買いが入った。終値の前日比は、ナスダック総合指数が129.38高の7895.99、S&P500が41.08高の2888.68。米国債利回りが上昇しイールドカーブのフラット化も一服する中で、きょうの市場は景気後退への懸念を一服させていた。ドイツの財政拡大策への期待感も米株式市場をサポートしていたようだ。ドイツのシュピーゲル誌が、ドイツのメルケル首相とショルツ財務相はドイツが景気後退に陥った場合、財政赤字を拡大させる準備をしていると報じている。景気低迷による税収不足を国債の発行増で相殺させる可能性があるという。ECBは追加緩和姿勢を強調してきているが、それとは逆にドイツはこれまで緊縮財政の姿勢を堅持していた。その意味では、きょうの報道はポジティブな雰囲気をもたらした模様。

NY貴金属

ニューヨーク金は反落。銀は続落。終値の前日比は、金が7.8~7.1ドル安、中心限月の12月限が7.6ドル安、銀が9.2~8.7セント安、中心限月の9月限が9.2セント安。金12月限は反落。時間外取引は序盤に前日の高値1537.7ドルを上抜き、1538.6ドルまで上昇。しかしドル堅調や、高値警戒感を受けて売り優勢となり、1515.9ドルまで押し目を形成。日中取引では、米株の上昇からジリ安となり、1513.9ドルまで下落。中盤からは押し目買いで下値を切り上げた。米株高、ドル高、米10年債の利回り上昇を背景に週末を控えた利食い売りが先行したもよう。主要国の株式相場が軒並み上昇し、実物資産の裏付けがあり、リスク回避時に買われやすい金先物の重荷となった。週前半に6年4カ月ぶりの高値を付けており、持ち高調整や利益確定の売りも出やすかった。銀9月限は、時間外取引で金が反落から売り先行。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日ぶりに反発した。WTIで期近の9月物は前日比0.40ドル高の1バレル54.87ドルで取引を終えた。終値の前営業日比は、期近2限月が0.39~0.40ドル高、その他の限月は0.02~0.33ドル高。中心限月の9月限は0.40ドル高の54.87ドル。ドイツの財政拡大策への期待などで米株が急伸したことに支援されたが、この日発表された石油輸出国機構(OPEC)の月報が弱気な内容だったことや、米国の時間帯の午後に発表された米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数も増加していたことなどで上げ幅は抑制された。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近が大幅続伸。終値の前営業日比は10.25~10.25セント高。中心限月の12月限は10.25セント高の371.00セント。大豆は反発。終値の前営業日比は3.00~9.75セント高。中心限月の11月限は9.00セント高の879.75セント。決め手となる強材料が浮上したわけではないが、このところの急落で売られすぎの状況となるなか、直近の安値を下回らなかったことで、週末前の買い戻しが優勢となった。これまでの売り込み型の咎めが出た形て上げ幅が大きくなった。また、大口の輸出成約で大豆が上昇したことや、米株が大幅高となったことも好感された。


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