朝刊:2019/08/20

ダウは力強く三日連続続伸で前日比249ドル高。ゴールドは大幅安。オイルは中東問題から続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、前週末比25銭円安・ドル高の1ドル=106円60銭~70銭で取引を終えた。米商務省が中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)への一部製品の輸出禁止措置を猶予する期間を延長すると発表し、米中対立に対する警戒がやや和らいだ。株式市場も米国債利回りも上昇しておりリスク回避の円高が一服している。目先は先週上値を拒まれた107円ちょうど水準が意識されるが、107円にかけては新規売りオーダーも観測されている模様。後半に入るとローゼングレン・ボストン連銀総裁の発言が伝わりドル買いの反応が見られた。同総裁は「見通しが想定通りなら追加緩和の必要はない。金融政策は既に緩和的。追加緩和を正当化する証拠が欲しい」などと追加緩和に慎重姿勢を示した。市場は週後半のジャクソンホールでのFRBの年次シンポジウムに注目している。特に23日にはパウエルFRB議長の講演が予定されておりその内容を見極めたい雰囲気が強い。FRBは世界経済や貿易問題の影響を懸念し、前回のFOMCで10年ぶりに利下げを実施した。足元の米経済指標を見ると、インフレ指標は低下傾向を示しているものの、そのほかの指標は力強い内容が相次いでいる。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前週末比249ドル78セント(1.0%)高の26135ドル79セントで終えた。米中貿易摩擦への懸念がやや和らいだほか、米長期金利の低下に一服感が出て投資家心理が改善した。終値の前日比は、ナスダック総合指数が106.82高の8002.81、S&P500が34.97高の2923.65。中国人民銀行が企業の借入コスト低下と景気支援につながる金利改革の公表やドイツの財政出動の報道が本日も伝わるなど、各国から景気刺激策の動きが伝わっており株式市場は好感している。今週はジャクソンホールでのFRBの年次シンポジウムが開催され、パウエルFRB議長が23日に講演を行う。市場では追加利下げの可能性を示唆してくるものと期待しており、株式市場も注目しているようだ。そのような中でアップルが上昇しており株価指数をサポートしている。トランプ大統領がクックCEOと面会したことを明らかにしており、関税の影響に関して協議したという。貿易や景気後退への懸念が一服しており、ダウ平均は一時336ドル高まで上昇した。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が26.8~11.9ドル安、中心限月の12月限が12.0ドル安、銀が27.2~17.7セント安、中心限月の9月限が18.2セント安。金12月限は続落。時間外取引では、株高などを受けて軟調となった。日中取引では、押し目を買われる場面も見られたが、ドル高や株高を受けて戻りを売られた。世界景気の先行きや米中貿易摩擦に対する過度な警戒感が和らぎ、投資家心理が改善した。主要な株式相場が軒並み上昇し、実物資産の裏付けがありリスク回避の際に買われやすい金先物に売りが優勢になった。銀9月限は、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで期近の9月物は前週末比1.34ドル高の1バレル56.21ドルで取引を終えた。イエメンの武装勢力フーシが週末にサウジアラビアの油田施設を攻撃した。終値の前営業日比は、期近2限月が1.33~1.34ドル高、その他の限月は0.33~1.29ドル高。中心限月の10月限は1.33ドル高の56.14ドル。週末にサウジアラビアの油田がイエメンの武装勢力フーシ派に無人機攻撃されたことで、再び中東地域の地政学的リスクが高まったことや、週末に中国やドイツが相次ぎ景気下支え策を表明したことで、ダウ平均株価がさらに急伸するなど、米株が大幅高となったことに支援された。一方、既報の16日に発表された石油輸出国機構(OPEC)の月報を弱材料視する声がこの日も聞かれた。10月限は、アジアの時間帯の時間外取引から上昇して、55ドル台前半で推移。欧州の時間帯から米国の時間帯序盤にはいったん下落して、55ドル台を下回る場面もあったが、すぐに持ち直して、米国の時間帯後半には56ドル台に乗せ、引けも56ドル台を維持した。

シカゴコーン・大豆

コーンは反落。終値の前営業日比は6.25セント安~変わらず。中心限月の12月限は6.25セント安の374.50セント。大豆は大幅反落。終値の前営業日比は13.25~8.00セント安。中心限月の11月限は13.25セント安の866.50セント。土壌水分の乾燥が懸念されていた地域で、週末に降雨があったことが弱材料となった。雨量が事前予測を上回っていたことで土壌水分の改善と、これに伴う作柄の改善期待が高まったことが売りを呼ぶ要因となったほか、金の続落も嫌気された。前週末に買い戻された後に反落に転じており、12月限は380.00セントが上値抵抗として意識されていることが新ためて確認された形となった。


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