朝刊:2019/08/22

金は小幅まちまち、ダウ平均は240.29ドル高で反発、NY原油は小幅安

NY為替

21日NY外国為替市場で円相場は反落、前日比35銭円安・ドル高の1ドル=106円55銭~65銭で取引を終えた。円は106円35銭まで買われる場面があるも、米国の7月中古住宅販売件数が予想を上回った他、7月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、米長期金利が上昇。内容は市場の予想ほどハト派色が強まらず、多くの会合参加者がサイクル半ばでの調整という見方で利下げ予測後退となった。それにより、ドル買い円売りが強まった格好。しかし、7月の議事録内容で「貿易を巡る不確実性はやや後退したとみていた」という内容があり、会合後にトランプ大統領が対中制裁関税「第4弾」の発動を表明していることから、7月時点よりもFRBは利下げに前向きになったかもしれないという見方もでていた。

NYダウ

21日の米株式市場でダウ平均は反発、前日比240.29ドル高の26202.73ドルで終えた。ナスダックは71.65ポイント高の8020.21で取引を終了している。複数の小売業で市場予想を上回る2019年5~7月期決算の発表が相次ぎ、買いが先行。経営者の楽観見通しも伝わり、悲観一色だった投資家心理に改善の兆しがみえた。ターゲット株は20%高と急騰し、上場来高値を更新した。決算は市場予想を大きく上回る増収増益だった。FOMC議事録では、大半の当局者が先行き不透明感の下方リスクに対する保険と認識しており、利下げサイクル開始を意味するものではないことが示された。一方で、政策に対する柔軟性を持つことでも一致している。

NY貴金属

ニューヨーク金はまちまち、銀は小幅続伸。終値の前日比は、金が0.2ドル安~0.2ドル高、中心限月の12月限が変わらず、銀が0.3~0.6セント高、中心限月の9月限が0.3セント高。時間外取引では、米国債の利回り上昇によるドル高を受け軟調となったのち、欧州時間に押し目を買われて下げ一服。日中取引では、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の発表を控えて底堅く推移した格好。発表後は12月限は1517.6ドルで上げ一服。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反発、パラジウムは反落。前日比は、プラチナが2.1~5.3ドル高、中心限月の10月限が5.3ドル高、パラジウムが24.20~23.60ドル安、中心限月の9月限は24.20ドル安となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は期近主要限月が反落した。WTIで期近の9月物は前日比0.45ドル安の1バレル55.68ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.45ドル安~0.31ドル安。その他の限月は.0.16ドル安~0.14ドル高。指標限月の10月限は0.45ドル安の55.68ドル。この日、午前までは米株高に追随する形で戻り高値を更新する展開となっていたが、米エネルギー情報局(EIA)の週間石油統計の発表が前日の米石油協会(API)の週報と同様に製品在庫の増加となり、そのことが嫌気され大きく崩れる展開となった。イランのロウハニ大統領が21日、同国の石油輸出がゼロになれば、国際水路の安全性を担保できなくなると発言を行ったが、市場の反応は鈍かった。市場の関心は、ジャクソンホールで、23日に予定されている連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演に移っている模様。ブレント原油は小幅続伸。指標限月の期近10月限は0.27ドル高の60.30ドル。高値は61.41ドル、安値は60.07ドル。

シカゴコーン・大豆

コーンは小反発。終値の前営業日比は0.25セント~3.00セント高。中心限月の12月限は1.50セント高の370.25セント。大豆は小幅続伸。終値の前営業日比2.75~5.00セント高。中心限月の11月限は4.75セント高の873.00セント。米コーンベルトでの降雨や、プロファーマのクロップツアーでネブラスカ州のイールドが3年間平均を上回っていたことが弱材料となるも、米農務省(USDA)による大口成約を発表したことと米産地の気温低下に対する懸念が買いを支援した。中心限月の12月限は、欧州の時間帯にかけて371セントに達する場面が見られたものの、その後370セント台でもちあい。一方大豆は、プロファーマによるクロップツアーが行われたインディアナ州、ネブラスカ州での生育の遅れにより減産懸念が広がったこと、また気温低下により生育ペースが遅延するとの見方が強材料となった。


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