朝刊:2019/08/27

ダウは大幅に反発で前日比269ドル高。ゴールドは一服の小反落。オイルは続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反落し、前週末比75銭円安・ドル高の1ドル=106円05銭~15銭で終えた。トランプ米大統領が26日、中国との貿易協議を再開する方針を示し、投資家がリスクを回避する姿勢をやや後退させた。前週末の中国による米国の対中追加関税第4弾に対する対抗関税の発表と、それを受けてのトランプ政権による関税率引き上げ及び米企業の中国からの撤退要求などの対抗策を受けて、米中関係の悪化懸念が拡大。ドル円は先週末に105円台前半、週明けの東京午前に104円台まで大きく値を落とす場面が見られた。しかし、行き過ぎた動きへの警戒感もあって、その後は買い戻しが優勢に。さらにトランプ大統領が中国から通商協議再開の申し入れを受けたとの発言が出たこともあり、ドルの買い戻しがもう一段強まる展開に。106円60銭超えでは先週末からドル売りに回っていた短期筋からのストップロス注文などが入っていたとみられ、106円41銭まで急騰。その後は106円ちょうど前後がサポート水準となって、下値を支え、NY午後には少し買戻しが入って106円10銭台を中心とした推移となった。

NYダウ

米国株式市場では、ダウ工業株30種平均が反発し、前週末に比べて269ドル93セント(1.05%)高い25898ドル93セントで終えた。トランプ米大統領が同日、中国との貿易協議再開を表明したほか、イランとの首脳会談に前向きな姿勢を示したことを好感した。先週末の市場で米中関係の悪化懸念から米国株が大幅安となり、主要指数は2%を終える下げ、ナスダックは終値ベースで3%も下げる展開となったことに対する反動が出た形。米中の通商懸念は継続も、トランプ大統領が中国から通商交渉再開の申し入れがあったとの発言があり、関係改善への期待が広がる形となって、リスク警戒の動きが一服した。米債利回りの上昇、ドル円の買い戻しなど、株式市場以外でもリスク警戒の動きが後退する流れとなった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が101.97高の7853.73、S&P500が31.27高の2878.38。

NY貴金属

ニューヨーク金は小反落、銀は続伸。終値の前日比は、金が0.7~0.3ドル安、中心限月の12月限が0.4ドル安、銀が22.7~24.2セント高、中心限月の12月限が23.1セント高。金12月限は小反落。時間外取引では、米大統領が対中制裁関税の関税率引き上げを受けて一代高値1565.0ドルを付けた。買い一巡後は上げ一服となり、米大統領が中国との通商協議再開の申し入れを明らかにすると、軟調となった。日中取引では、押し目を買われる場面も見られたが、株高を受けて小幅安で引けた。トランプ氏が23日夕に中国製品への制裁関税を引き上げる方針を示し、買いを誘った。26日の通常取引でも高くなる場面があったが、次第に売りに押された。銀12月限は、金急伸につれ高となり、2018年6月以来の高値1790.0セントを付けたのち、上げ一服となったが、株高などを背景に押し目は買われた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで期近の10月物は前日比0.53ドル安の1バレル53.64ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.53~0.52ドル安。その他の限月は0.50~0.09ドル安。フランスのマクロン大統領が、イランのロウハニ大統領とトランプ米大統領の会談の準備を進めていることを明らかにし、数週間以内に首脳会談が行われ、イラン産原油の流通が拡大する可能性が出てきたことから売りが優勢だった。昨年、米国はイラン核合意から一方的に離脱し、イラン制裁を再開したことから、両国の関係は悪化している。イラン産原油を輸入した国や企業は米国の制裁対象となることから、イランの生産量は大きく減少している。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて小幅高。終値の前営業日比は1.25セント安~1.00セント高。中心限月の12月限は0.50セント高の368.25セント。大豆は大幅反発。終値の前営業日比は6.25セント~10.75セント高。中心限月の11月限は10.75セント高の867.25セント。日米首脳会談で日本が米国の余剰とうもろこしを購入することを決定した、と伝えられたことが買いを支援した。ただ、米コーンベルトでは引き続き降雨となり土壌水分の改善が見込まれることが弱材料となり上げ幅を縮小。中心限月の12月限は辛うじてプラスサイドで取引を終えるにとどまった。366.75セントで取引を開始した後に浮上しながらもアジアの時間帯は369.25セントが上値抵抗となったが、欧州の時間帯に浮上。日米首脳会談で日本が米国の余剰とうもろこしを購入することが決定したことが好感され、370セント台を回復し、この日の高値371.25セントに何度も顔合わせする場面が見られた。


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