朝刊:2019/08/28

ダウは反落し前日比120ドル安。ゴールドは長期債の利回り低下から大幅高。オイルは反発。

NY為替

きょうのNY為替市場でドル円は米株が上昇して始まったことから買い戻しも見られ106円台に戻して始まった。しかし、米株が伸び悩み、一時155ドル高まで上昇していたダウ平均も一時176ドル安まで下落など上値の重い動きを見せたことからドル円も105円台に値を落としている。前日は心理的節目の105円を割り込んだものの、エスカレートしている米中貿易問題に対するトランプ大統領などからの楽観的なコメントに支えられ106円台まで戻していた。105円を割り込むとショート勢による達成感からの買い戻しが強まるようだ。

NYダウ

米株式相場は反落し、ダウ工業株30種平均は前日比120ドル安の2万5777ドルで終えた。中国政府が打ち出した消費拡大策などを材料に買いが先行したものの、米中貿易摩擦への根強い懸念が重荷となった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が26.79安の7826.95、S&P500が9.22安の2869.16。序盤は買い先行で始まった。エスカレートしている米中貿易問題でトランプ大統領が中国との電話協議に言及しており懸念も緩んでいた。ただし、中国外務省は電話協議を否定している。ダウ平均は一時155ドル高まで上昇したものの、寄り付きの買い一巡後は直ぐに戻り売りに押され下げに転じた。そんななか、米2年債利回りが10年債利回りを上回る「逆イールド」が進み、市場心理を改めて冷やした。

NY貴金属

ニューヨーク金は大幅高、銀は大幅続伸。終値の前日比は、金が13.5~15.1ドル高、中心限月の12月限が14.6ドル高、銀が51.2~51.5セント高、中心限月の12月限が51.3セント高。金、銀とも取組高が少ない期中から期先中心に複数の限月が一代高値を更新した。金12月限は大幅高。時間外取引では、世界的に株式市場が不安定なことや、ドルの先安感を警戒し、1545ドルが抵抗線ながら買い優勢となった。日中取引では、前半に上げ幅を縮小する場面があったが、押し目買い意欲は強く、地合いが緩むことはなかった。中盤取引にかかるニューヨーク時間の午前11時過ぎから米国株の下落、ドル安、ニューヨーク債券市場で長期債や超長期債の利回りが低下為に買い意欲が強まり、上げ幅を拡大し1545、1550ドルの節目を次々と突破し、1554.5ドルまで上昇。金利のつかない資産である金の投資妙味が高まるとの見方を背景に買いが優勢になった。終盤に幾分、上げ幅を縮小したが、1550ドル台を維持して引けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の10月物は前日比1.29ドル高の1バレル54.93ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.27~1.29ドル高。その他の限月は0.72~1.22ドル高。米中貿易摩擦の激化により世界経済の縮小が警戒され、石油需要の下振れ懸念がつきまとっているものの、買い戻しが優勢だった。ただ、相場は伸び悩む場面が目立った。米週間石油在庫統計で、原油在庫が減少すると期待されていることが下支え要因。米原油在庫の市場予想は前週比200万バレル減。ただ、米国の夏場のガソリン需要は終盤であり、製油所への原油投入量は失速していく見通し。米株式相場が下げ幅を拡大する場面でリスク資産と位置づけられる原油先物にも売りが波及した。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反落。終値の前営業日比は3.00セント安~変わらず。中心限月の12月限は2.00セント安の366.25セント。大豆は軒並み反落。終値の前営業日比は8.00~3.00セント安。中心限月の11月限は8.00セント安の859.25セント。日本による米余剰コーンの購入、米中間の貿易協議再開期待などの強材料も見られたが、前日のシカゴ日中取引終了後に発表された作柄報告での作柄改善が弱材料視された。11月限は前日安値を割り込んだ後の戻りも鈍く、366.25セントで終えたが、終値ベースで直近の安値を更新した。


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