朝刊:2019/08/30

米中貿易の摩擦緩和期待でダウは前日比326ドル高。ゴールドは続落。オイルは3日続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比35銭円安・ドル高の1ドル=106円45銭~55銭で取引を終えた。中国が対米姿勢をやや軟化させ、トランプ米大統領も貿易協議の再開に言及した。東京時間には105円台に下落していたもののロンドン時間から買い戻しが強まった。中国が直近の米国による関税引き上げに対して直ちに報復しないことを示唆したことから米中対立への警戒感が和らいでいる。また、トランプ大統領が本日、米中が貿易問題について協議すると述べたことも期待感を高めていたようだ。株式市場もポジティブな反応を見せ、米株式市場でもダウ平均が一時370ドル超上昇したことからドル円も買い戻しを加速させた模様。米国債利回りの上昇もドル円をサポートした。月末接近で今週末の米国市場はレーバーデーで3連休となることもあり、短期筋のショート勢によるショートカバーが活発に出ていたようだ。本日の21日線は106円20銭付近に来ていたが、その水準を上回っており、明日以降の動きが注目される。

NYダウ

NYMEXで原油先物相場は3日続伸した。WTIで期近の10月物は前日比0.93ドル高の1バレル56.71ドルで取引を終えた。ダウ工業株30種平均は前日比326ドル15セント(1.3%)高の2万6362ドル25セントと3週間ぶりの高値で終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が116.51高の7973.40、S&P500が36.64高の2924.58。本日は米中対立への懸念が緩んでいる。中国が直近の米国による関税引き上げに対して直ちに報復しないことを示唆したほか、トランプ大統領が本日、米中が貿易問題について協議すると述べたことも懸念を一服させたようだ。中国関連株中心にIT・ハイテク株や産業株が上昇しているほか、米国債利回りも上昇したことから、銀行株も上げを先導した。

NY貴金属

ニューヨーク金は続落、銀は反落。終値の前日比は、金が12.3~9.0ドル安、中心限月の12月限が12.2ドル安、銀が15.1~11.9セント安、中心限月の12月限が13.3セント安。金12月限は続落。時間外取引では、ドル安などを受けて堅調となったのち、中国が9月の米国との通商協議を話し合っていると表明したことをきっかけに戻りを売られた。日中取引では、押し目を買われる場面も見られたが、ドル高や株高を受けて軟調となった。投資家心理の改善を受け、リスク回避の際に買われやすい金先物は売りが優勢だった。債券市場で米国債利回りが上昇し、金利が付かない資産である金の投資妙味が薄れたのも売りを誘った。銀12月限は2017年9月以来の高値1876.0セントを付けたのち、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。

NY原油

ニューヨーク原油の期近は続伸。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が 0.85~0.93ドル高。その他の限月は0.19ドル安~0.79ドル高。ハリケーン「ドリアン」が発達しつつ米フロリダ州へと向かっており、米国の原油生産量が一時的に減少する可能性が高いことが相場を押し上げた。米ハリケーンセンター(NHC)によると、ドリアンはカテゴリー4まで発達すると予報されている。現在はドミニカ共和国の北部を北西に向かっており、現地時間の月曜日午前に米フロリダ州に上陸する見通し。中国商務省が、米中両国は9月の対面協議に向けて話し合っていると述べたことは、以前から予定されている協議が行われることを意味し、米中貿易戦争の激化懸念を和らげた。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続伸。終値の前営業日比は当限の9月限が3.00セント安だが、それ以外が0.25~1.50セント高。中心限月の12月限は0.25セント高の371.25セント。大豆は軒並み続伸。終値の前営業日比は0.75~3.50セント高。中心限月の11月限は2.75セント高の868.50セント。米コーンベルトで低温が続いていることが現在成熟期を迎えているコーンにダメージを与えるとの懸念が強まるなか浮上。USDA発表の純輸出成約高が好感されたこともあって12月限は一時は8月20日以来の高値となる377セントまで上昇したが、騰勢は続かず、戻り待ちの売りを受けて値位置を切り下げ、わずかな上げ幅を記録するにとどまった。


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