朝刊:2019/09/04

ダウは依然として市場の警戒心強く前日比285ドル安。ゴールドは経済指標好感し急反発。オイルは続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前週末比30銭円高・ドル安の1ドル=105円90銭~106円00銭で終えた。米製造業の景況感が悪化し、米景気の先行き懸念から円買い・ドル売りが優勢になった。この日発表になった8月のISM製造業景気指数が49.1と景気判断の分岐点である50を割り込んだことで為替市場はドル売りを強めている。ISM指数は2016年1月以来の低水準で、詳細を見ても生産、受注、雇用が50を割り込んでいる。関税をはじめ貿易問題や世界経済の減速傾向で、米製造業はセンチメント低下をより鮮明にしていることが示された格好。市場も強い指標までは見込んでいなかったものの、さすがに50割れはネガティブ・サプライズであったようで、市場は景気後退懸念を強めた。きょうのドル円は東京時間に106.40円近辺まで買い戻されていたものの、105円台に一時下落した。前日も106円40銭付近で上値を抑えられており、その付近は強い上値抵抗となっている模様。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落し、前営業日比285ドル安の26118ドルで終えた。米中貿易問題の不透明感がくすぶるなか、米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した8月の製造業景況感指数が3年ぶりに好不況の境目とされる50を下回って投資家心理を冷やした。終値の前日比は、ナスダック総合指数が88.72安の7874.16、S&P500が20.19安の2906.27。次回の米中協議の日程がいまだ決まらず難航も伝わる中で、市場の警戒感が根強く、寄り付きから売り先行で始まった。その後発表になった8月のISM製造業景気指数が49.1と景気判断の分岐点である50を割り込んだことで市場は景気後退への懸念を強めている。

NY貴金属

ニューヨーク金は急反発、銀は大幅続伸。終値の前日比は、金が26.0~26.8ドル高、中心限月の12月限が26.5ドル高、銀が89.3~90.3セント高、中心限月の12月限が89.5セント高。金12月限は急反発。時間外取引では、ドル高を受けて軟調となったが、売り一巡後は押し目を買われて下げ一服となった。日中取引では、米ISM製造業景気指数の低下を受けてドル安に振れたことが支援要因となって急伸した。米中貿易摩擦や米景気減速の懸念に加え、欧州連合(EU)離脱を巡る英の政局混乱などを背景に投資家のリスク回避姿勢が強まった。リスク回避時に買われやすい金先物に資金が向かった。銀12月限はドル安や金急伸を受けて一段高となり、2017年4月以来の高値1928.0セントを付けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで期近の10月物は前週末比1.16ドル安の1バレル53.94ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.16~1.13ドル安。その他の限月は1.08ドル安~0.27ドル高。 米供給管理協会(ISM)が発表した8月の製造業景気指数が49.1まで低下し、2016年8月以来に景気判断の分岐点となる50を下回った。米中貿易摩擦の悪化によって内訳の新規受注や雇用が低下し、石油需要の下振れ懸念が一段と強まった。8月は米国が対中関税の強化を発表したほか、中国を為替操作国に認定している。

シカゴコーン・大豆

コーンは続落。終値の前営業日比は8.75~1.00セント安。中心限月の12月限は8.75セント安の361.00セント。大豆は期近の主要限月は小幅反落。終値の前営業日比は0.50セント安~ 2.25セント高。中心限月の11月限は0.50セント安の868.50セント。米コーンベルトで平年並まで気温が上昇したことに加え、降雨が発生したことで土壌水分乾燥懸念が和らいだことも弱材料となった。また、米農務省(USDA)が発表した週間輸出検証高の弱気な内容も売りを後押しする要因となるなか、12月限は5月13日に付けた363.75セントを下回り361.00セントまで下落し、一代の安値を更新。その後の買い戻しも乏しいなか、安値引けしている。20年9月限までが一代安値を更新。


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