朝刊:2019/09/05

ダウは香港のデモ混乱収束期待から前日比237ドル高。ゴールドは続伸。オイルも大幅に反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反落し、前日比45銭円安・ドル高の1ドル=106円35銭~45銭で取引を終えた。香港が長引く混乱の原因となった逃亡犯条例改正案を正式に撤回すると発表したことや、中国のサービス業PMIが予想を上回ったこと、そして、英議会でEU離脱延期法案が審議入りになったことで合意なき離脱への警戒感が後退していることなどがドル円をサポートしたようだ。ただ、ドル円はここ数日上値を拒んでいた106円40銭水準を試す動きも見られていたが、なお上値に慎重な様子もうかがえる。米中は次回の協議の予定がまだ決まらず不安定な状況が続いていることや、前日発表のISM製造業指数の弱い結果が景気後退への懸念を強めており、今月予定されているFOMCでの大幅利下げの可能性もあるのではとの警戒感も頭をよぎるようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比237ドル高の26355ドルで終えた。香港で続く大規模デモの収束期待や英国の欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」への懸念後退がそれぞれ投資家心理の改善につながった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が102.72高の7976.88、S&P500が31.51高の2937.78。前日は弱いISM指数の発表を受け景気後退への懸念が強まっていたが、きょうはその雰囲気も一服していた。香港が長引く混乱の原因となった逃亡犯条例改正案を正式に撤回すると発表したことや、中国のサービス業PMIが予想を上回ったこと、更には英議会が合意なきEU離脱を阻止する法案を可決成立させたことで、合意なき離脱への警戒感が後退しており、雰囲気の改善に繋がったようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が3.6~4.5ドル高、中心限月の12月限が4.5ドル高、銀が30.7~31.8セント高、中心限月の12月限が31.0セント高。金12月限は続伸。時間外取引では、利食い売りなどが出て軟調となった。日中取引では、ドル安を受けて押し目を買われると、時間外取引の高値を突破し、一代高値1566.2ドルを付けた。外国為替市場でドルが対円やユーロで下落し、ドルの代替投資先とされる金に買いが優勢となった。米長期金利が日中に低下したことも金利の付かない資産である金の買いを促した。銀12月限は、ドル安を受けて一段高となり、2016年10月以来の高値1969.0セントを付けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅に3営業日ぶりに反発した。WTIで、期近の10月物は前日比2.32ドル(4.3%)高の1バレル56.26ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が2.32~2.34ドル高。その他の限月は0.73~2.32ドル高。香港の林鄭月娥・行政長官が「逃亡犯条例」改正案を正式に撤回したと発表したことが、長引く香港情勢の沈静化を連想させ、金融市場全体の警戒感を和らげた。一時は中国政府の軍事介入が警戒されていたが、デモ参加者にようやく譲歩する格好となった。香港情勢のさらなる混乱回避は、中国経済の不透明感を和らげ、石油需要の下振れ懸念を後退させている。中国は世界最大の原油輸入国。財新が発表した8月の中国サービス業購買部担当景気指数(PMI)が前回値を上回ったことも相場を支援した。

シカゴコーン・大豆

コーンは続落。終値の前営業日比は3.75セント安~0.50セント高。中心限月の12月限は2.50セント安の358.50セント。大豆は反発。終値の前営業日比は1.00セント~7.00セント高。中心限月の11月限は7.00セント高の875.50セント。前日の日中取引後に発表された米農務省(USDA)作柄報告で良以上の割合が前週から1%引き上げられたことに加え、米コーンベルトでは降雨が発生していないうえ、9月は平年通りの好転が広がると予測されるなか、今後は収穫作業が開始される可能性が高まったとの見方が弱材料となった。12月限は一代の安値となる356.50セントまで下落。安値では買い拾われたものの、360セント台を回復できずに取引を終えた。


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