朝刊:2019/09/10

リスク後退ムードからダウは約一か月ぶりの高値を付けて前日比38ドル高。ユーロ安一服からゴールドは反落。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前週末比35銭円安・ドル高の1ドル=107円20銭~30銭で終えた。米中の貿易交渉が進展するとの期待を背景に円売り・ドル買いが優勢だった。米株が利益確定売りに押されたことでドル円も106円台に下落する場面も見られたものの直ぐに戻しており、下値の底堅さを見せている。東京時間には106円80銭付近まで値を落としていたが、ロンドン時間に入って買い戻しが優勢となり107円台に戻した。全体的には狭い範囲での値動きではあるものの底堅さは出ている。先週の米雇用統計を受けて戻り売りが出たものの下押すこともなく水準は維持していた。米中貿易協議が来月に再開されることが決まり、市場のムードは改善している。株式市場も底堅く推移し、米国債利回りも上昇する中、ドル円も買い戻しが続いている状況。中国が金融緩和を打ち出すなど刺激策に動いていることもサポートしていたようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、前週末比38ドル05セント(0.1%)高の26835ドル51セントと、7月31日以来ほぼ1カ月ぶりの高値で終えた。10月に米中両国が開く閣僚級の貿易協議が進展するとの期待から、中国関連銘柄を中心に買いが優勢だった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が15.64安の8087.44、S&P500が0.28安の2978.43。米中貿易協議の再開が決まり市場は警戒感を後退させている。リスク選好のムードが広がる中、きょうは中国の景気刺激策への期待感も出ていたようだ。習近平国家主席が「政府は民間企業を支援し続ける」と述べていたほか、一部報道で中国人民銀行が先週の預金準備率引き下げに加えて年内に利下げを実施してくるのではとの見方を伝えていた。ただ、先週後半の3日間でダウ平均は680ドル程度急上昇しており、上値では利益確定売りも出て一時下げに転じる場面も見られた。

NY貴金属

ニューヨーク金は続落、銀は反発。終値の前日比は、金が4.5~3.3ドル安、中心限月の12月限が4.4ドル安、銀が4.4~5.4セント高、中心限月の12月限が4.8セント高。金12月限は続落。時間外取引では、ユーロ安一服やポンド反発などを受けて堅調となった。日中取引では、利食い売りなどが出て軟調となり、8月23日以来の安値1505.5ドルを付けた。リスク資産に買いが向かいやすく、資金の逃避先とされる金先物の重荷となった。銀12月限は、時間外取引のドル安を受けて堅調となったのち、日中取引の金軟調を受けて上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は4日続伸した。WTIで期近の10月物は前日比1.33ドル高の1バレル57.85ドルで取引を終えた。サウジアラビアなどの減産が長期化するの観測が強まり、買いにつながった。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.30~1.33ドル高。その他の限月は0.08~1.26ドル高。サウジアラビアのエネルギー相に新たに就任したアブドルアジズ・ビン・サルマン王子が、協調減産の継続を示唆したことが相場を押し上げた。石油輸出国機構(OPEC)が中心となった減産はすべての関係者の意思があって存続するとの認識を示した。追加減産の必要については「他のOPEC加盟国に先手を打つのは誤り」とし、明言を避けた。今週12日にサウジアラビアやロシアなどが参加する共同閣僚監視委員会(JMMC)がアブダビで行われる。8日、アラブ首長国連邦(UAE)のマズルーイ・エネルギー産業相は、OPEC加盟国と非加盟国は原油市場の均衡達成を確約していると述べた。追加減産を実施するならば支持するとしている。一方で、オマーンやイラクの石油相は、追加減産の必要性について評価するのは時期尚早との認識を示した。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の中心限月は続落。終値の前営業日比は1.75セント安~1.25セント高。中心限月の12月限は1.25セント安の354.25セント。期近から期中の8本が一代安値を更新。大豆はまちまち。終値の前営業日比は0.25セント安~3.50セント高。中心限月の11月限は変わらずの857.75セント。米産地で気温が上昇しているうえ、適時の雨に恵まれたことで、コーンの生育が促されると同時に作柄の改善も見込まれることが弱材料となった。12月限は一代の安値を更新。米農務省(USDA)需給報告を控えて様子見ムードが強まるなか買い戻す動きは乏しく、安値に近いペースで終了。


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