朝刊:2019/09/11

ダウはボルトン氏解任も影響せず続伸の前日比73ドル高。ゴールドは続落。オイルは5営業日ぶりに反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比30銭円安・ドル高の1ドル=107円50銭~60銭で取引を終えた。米中の貿易協議が進展するとの期待が広がり、リスク回避時に買われやすい円は売りが優勢だった。中国の物価統計が世界経済への懸念を強めていた模様。この日は中国の消費者物価指数(CPI)と生産者物価(PPI)が発表されていた。特にPPIは予想範囲内ではあったものの、2ヵ月連続で前年比マイナスに低下しており、景気後退への懸念に繋がっている。関税など米国が中国への圧力を強める中、中国企業が対応を迫られている様子がうかがえる。ドル円は一時107円20銭近辺まで値を落とす場面が見られたものの107円台はしっかりと維持し、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙が「中国は米国と貿易協議で米農産品の購入拡大で合意の見込み」だと伝えたことをきっかけに米株が下げ渋るとドル円も107円台半ばまで戻している。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸し、前日比73ドル92セント(0.3%)高の26909ドル43セントと7月30日以来ほぼ1カ月半ぶりの高値で終えた。貿易問題で対立する米中が歩み寄りつつあるとの期待が支えとなり、中国売上高比率の高い銘柄が買われ相場を支えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が3.28安の8084.16、S&P500が0.96高の2979.39。トランプ大統領の「米中貿易協議が来週再開する」といった発言も流れ、市場は貿易問題への懸念は一服させているものの、この日発表の中国の物価統計が市場の懸念を強めた。きょうは中国の消費者物価指数(CPI)と生産者物価(PPI)が発表されていた。特にPPIは予想範囲内ではあったものの、2ヵ月連続で前年比マイナスに低下しており、景気後退への懸念に繋がっている。関税など米国が中国への圧力を強める中、中国企業が対応を迫られている様子がうかがえる。

NY貴金属

ニューヨーク金は続落、銀は小幅続伸。終値の前日比は、金が11.9~7.4ドル安、中心限月の12月限が11.9ドル安、銀が1.5~2.5セント高、中心限月の12月限が1.9セント高。金12月限は続落。時間外取引では、アジア・欧州株、ドルが総じて堅調に推移から利食い売り先行ムードとなり、1500ドル割れとなり、欧州時間の中盤で8月13日以来の安値となる1494.3ドルまで下落。日中取引開始前に1500ドル水準まで下値を切り上げた。日中取引は、米株の上昇に一服感が出たことから下げ渋る動きが見られたが、反発力弱く推移し、高値調整ムードが強まった。ニューヨーク金の日中取引の引け後、ニューヨークダウが地合いを引き締めたことから、現物価格は1480ドル台半ばに軟化。米長期金利が大幅に上昇し、金利が付かない金の投資妙味が薄れたとみた売りを誘った。米中貿易協議が進展するとの期待が強まり、リスク回避目的で積み増してきた金の買い持ち高を解消する動きも出た。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が5営業日ぶりに反落した。WTIで期近の10月物は前日比0.45ドル安の1バレル57.40ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.45~0.44ドル安。その他の限月は0.43ドル安~0.11ドル高。トランプ米大統領が超タカ派のボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を解任したことで、イランに対する強硬的な外交方針が後退し、対話開始の可能性がやや高まった。トランプ米大統領は外交政策を巡る見解の違いを解任の理由としている。ボルトン氏の助言の多くに同意できなかったほか、ボルトン氏とポンペオ米国務長官が衝突する場面があったという。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の中心限月は反発。終値の前営業日比は0.25~7.75セント高。中心限月の12月限は7.25セント安の361.50セント。大豆は大幅上昇。終値の前営業日比は0.50セント~14.25セント高。中心限月の11月限は14.25セント高の872.00セント。10日のシカゴ日中取引終了後に発表された米農務省(USDA)作柄報告で良以上の割合が前週比で3%の引き下げとなったことを受けて買い戻す動きが活発化。前日に続いてメキシコ向けの大口成約が報告されたこと、12日に発表されるUSDA月例需給報告で米国のコーン生産量予測が下方修正されるとの事前見通しも買いを支援するなか、引け前に9月5日以来の高値まで上昇。終値ベースでも360セント台を維持し、この日の高値に近い水準で取引を終えた。


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