朝刊:2019/09/12

追加報復関税からの免除の影響で、ダウは続伸の227ドル高。ゴールドは反発。オイルは大幅に続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、前日比30銭円安・ドル高の1ドル=107円80銭~90銭で取引を終えた。取引終了間際に一時107円86銭と8月1日以来ほぼ1カ月ぶりの円安水準を付けた。リスクへの懸念が和らいでおりドル円は買い戻しを続けている。きょうは一時107円85銭近辺まで上昇。米株は利益確定売りも出ているものの堅調な推移が続いており、米国債利回りも上昇していることがドル円をサポート。リバウンド相場をしっかりと堅持しており、108円台前半に来ている100日線を視野に入れた動きが続いている。中国が16種類の米製品を追加報復関税から免除したことで市場では米中貿易協議への期待が高まっている模様。きょうもトランプ大統領がツイッターで、「FRBは政策金利をゼロかそれ以下に引き下げるべきだ。米国はその後に債務の借り換えを始めるべきだ。期間の大幅延長と同時に利払いコストを大きく引き下げることは可能だ」とツイートしていた。また、「インフレは存在しない。パウエル議長とFRBがバカ正直なために、他国が既にやっていることを米国に許さない。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は6日続伸した。前日比227ドル61セント(0.8%)高の27137ドル04セントとこの日の高値で終え、7月30日以来ほぼ1カ月半ぶりに27000ドル台を回復した。景気減速懸念がやや後退し、投資家が資金を景気敏感株に移す動きが続いた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が85.53高の8169.68、S&P500が21.54高の3000.93。米中貿易協議が来月に再開される予定の中、中国が16種類の米製品を追加報復関税から免除したことで、市場では米中貿易協議への期待を高めているようだ。両国の対立は一筋縄では行かないと見ている向きは依然として多いものの、ひとまずネガティブな材料も出ていないことから楽観的な雰囲気も出ている。ダウ平均は引け際に上げを加速させ200ドル超の上げ幅で終了した。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は小反落。終値の前日比は、金が3.9~8.5ドル高、中心限月の12月限が4.0ドル高、銀が1.7~0.3セント安、中心限月の12月限が1.6セント安。金12月限は反発。時間外取引では、押し目買いなどが入って堅調となったが、欧州時間に入ると、ユーロ安を受けて戻りを売られた。日中取引では、ユーロ安一服を受けて地合いを引き締めた。金融緩和姿勢が明確になれば、金利の付かない金の投資妙味が増すとの見方も買いを促した。 銀12月限は金堅調につれ高となる場面も見られたが、ユーロ安を受けて戻りを売られた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅に続落した。WTIで、期近の10月物は前日比1.65ドル(2.9%)安の1バレル55.75ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.65~1.62ドル安。その他の限月は1.56~0.41ドル安。トランプ米大統領がイランのロウハニ大統領と今月後半の会談の機会を得るために、イラン制裁の緩和を検討したと伝わったことが重し。ブルームバーグが関係筋の話として報道した。米大統領補佐官から解任されたボルトン氏はこの案に反対したという。米エネルギー情報局(EIA)の週報や石油輸出国機構(OPEC)の月報はほとんど材料視されていないが、OPEC月報では需要見通しが下方修正された。米国はイランに弾道ミサイルや核開発の中止、シリアなど紛争地域への介入停止を要求し、原油取引を含めた制裁でイランに経済的な圧力を強めている。ただ、イランが制裁に屈する兆候はなく、同国は核開発の活発化で反発を強めており、これまで協議を拒否してきたものの、フランスのマクロン大統領の仲介などもあって対話開始の兆しが出てきた。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反落。終値の前営業日比は2.25~0.25セント安。中心限月の期近12月限は1.50セント安の360.00セント。大豆は軒並み反落。終値の前営業日比は5.50セント~1.50セント安。中心限月の11月限は5.25セント安の866.50セント。12日に米農務省(USDA)による月例需給報告を控えて、買い玉整理基調が強まり、下方への圧力が強まった。また、米産地で平年を上回る気温が続き、生育および成熟の進行が促されていることも弱材料。中心限月の12月限は一時は前日の安値に迫る動きを見せたが、安値では買い戻されて終値ベースでは360セント台を維持した。


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