朝刊:2019/09/17

ダウはサウジ石油施設攻撃を受けリスクへの警戒感から反落。ゴールドは反発。オイルは大幅減産余儀なくされ大幅高。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に下落し、前週末比05銭円安・ドル高の1ドル=108円10~20銭で取引を終えた。14日にサウジアラビアの石油施設が攻撃され、供給懸念から原油先物相場が急騰した。週末にサウジの石油施設が無人機で攻撃されたことで地政学リスクから週明けのドル円は107円台半ばまで下落して始まっていた。東京勢が連休の中、リスク回避の円高が強まっていたが、107.50円付近でサポートされ反転の動きとなった。今回の攻撃で原油は急伸する中、為替市場はドル買いの反応を強めている。トランプ大統領はきのう、米戦略石油備蓄(SPR)の放出を認可したと発表。原油について米国は世界有数の産油国に変貌しており従来とは違う。欧州や日本、中国などよりも耐久性が高くなっている面も有事のドル買いを誘発しているのかもしれない。原油価格の上昇が続けば、インフレへの懸念からFRBが利下げをしづらくなることも想定される。ドル円は108円台前半に来ている100日線に上値を一旦拒まれていたが、その水準突破を視野に入れた動きは続いている。本日の100日線は108.10円付近。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は9営業日ぶりに反落した。中東の地政学リスクへの警戒感が売りの引き金を引いた。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が142.70ドル安の2万7076.82ドル、ナスダック総合指数が23.17安の8153.54、S&P500が9.43安の2997.96。週末にサウジの石油施設が無人機で攻撃されたことで地政学リスクが市場に高まった。米株式市場も売りが先行している一方、原油が急伸していることでエネルギー株の上昇が目立っており下値をサポート。逆に航空キャリアやクルーズ株などは下げが目立っている状況。先週までダウ平均は8日続伸するなど上げが続いていたことから利益確定売りのタイミングとなっているようだ。市場が動揺するような激しい下げにはなっていない。銀行株やIT・ハイテク株も下落。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が11.6~12.2ドル高、中心限月の12月限が12.0ドル高、銀が44.8~53.2セント高、中心限月の12月限が45.7セント高。金12月限は反発。時間外取引では原油急伸を受けて買い優勢となったが、買い一巡後は上げ一服となった。日中取引では、ドル高が圧迫要因になったのち、株安などを背景に押し目は買われた。 世界の主要中銀が金融緩和を強化し、金利が付かない金への資金流入が続くとみた買いにつながった。 銀12月限は、原油急伸や金堅調を受けて買い優勢となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日続落した。WTIで期近の10月物は前日比0.66ドル安の1バレル55.09ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が7.87~8.05ドル高。その他の限月は1.21~7.43ドル高。14日、サウジアラビアの中核的な石油生産施設が複数のドローンによる攻撃で爆破、炎上した。大幅減産に追い込まれたのはアブカイクとクライスの石油施設で、日量で約570万バレルの生産量が減少する。この減産規模は世界全体の原油消費量の約5%に相当する。サウジの国営石油会社サウジアラムコは在庫を利用して通常通り輸出を続けるとしているが、共同石油統計イニシアチブ(JDOI)によると6月のサウジ原油在庫は1億8790万バレルと、約1カ月分の在庫しかない。

シカゴコーン・大豆

コーンは続伸。終値の前営業日比は1.25~5.25セント高。中心限月の12月限は5.25セント高の374.00セント。大豆は続伸。終値の前営業日比は1.25~3.75セント高。中心限月の11月限は1.25セント高の900.00セント。週末にサウジの石油施設が無人機で攻撃されたことを受けて原油価格が急伸するなか、エタノール需要の増加観測が高まったことが買いを支援した。また、米中間の緊張緩和を手掛かりにした大豆の上昇も引き続き強気材料視され、12月限は8月29日以来の高値まで上昇し、この日の高値で引けた。


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