朝刊:2019/09/25

米中貿易摩擦の再懸念からダウは反落。前日比142ドル安。ゴールドは逃避買いで堅調。オイルは売り先行で反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は前週末比横ばいの1ドル=107円50銭~60銭で取引を終えた。欧州景気や英国の欧州連合(EU)離脱の先行きに対する懸念が広がり、リスク回避の際に買われやすい円は買いが先行した。米株や米国債利回りも下げ幅を拡大し、リスク回避の円高も見られた。特に米株式市場でダウ平均の下げ幅が一時245ドルを超え、市場の雰囲気が悪化。本日107円20銭付近に来ている21日線を下回る展開となっており、明日以降の動きが警戒される。この日発表になった米消費者信頼感指数が予想を大きく下回ったことをきっかけに市場はリスク回避の雰囲気を強めたほか、トランプ大統領がウクライナ大統領に来年の大統領選で民主党の有力候補となっているバイデン前副大統領の子息に関する調査を求めたとされる件で、民主党からはトランプ大統領の弾劾を求める声が出ている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落した。前日比142ドル22セント(0.5%)安の26807ドル77セントで終えた。トランプ米大統領は国連総会での演説で中国に対し強硬姿勢を示した。終値の前日比は、ナスダック総合指数が118.83安の7993.63、S&P500が25.18安の2966.60。 序盤は買いが先行したものの、途中から戻り売りが強まり下げに転じている。前日は中国の代表団が予定していた農家視察を中止したことで米中貿易協議への不透明感が強まっていたが、農家の視察中止は米国側からの要請だったことや、ムニューシン米財務長官が10月初旬に米中貿易協議を再開すると述べたことなどで懸念が緩んでいた。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸、銀は反落。終値の前日比は、金が8.2~8.8ドル高、中心限月の12月限が8.7ドル高、銀が8.9~8.2セント安、中心限月の12月限が8.3セント安。金12月限は続伸。時間外取引では、前日の上昇に対する修正安局面となった。日中取引開始後もその流れを引き継ぎ、売り優勢となり、ジリ安となった。しかしカンファレンスボードから発表された9月の米消費者信頼感指数が弱気の数字となり、ドル安、米株安となると地合いを引き締め、ニューヨーク時間の午前中にプラスサイドに浮上した。午後の取引でも一段高となり、1540ドル超えとなり、今月5日以来の高値となる1543.3ドルをつけた。幾分、高値から離れたが、1540ドルを維持し、堅調に引けた。トランプ大統領の国連総会での演説や、大統領弾劾を巡る不透明感を受け、投資家が運用リスクを回避する動きを強めた。リスク回避の際に買われやすい金先物に資金が向かった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の11月物は前日比1.35ドル安の1バレル57.29ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.35~1.34ドル安。その他の限月は1.33~0.64ドル安。米中通商協議に対する悲観と楽観が入り交じるなかで売りが優勢となった。国連総会の演説でトランプ米大統領は中国の通商慣行をあらためて非難しており、来月ワシントンで行われる交渉の難航が警戒された。トランプ米大統領は「悪い合意は容認しない」と繰り返している。先週、欧州中央銀行(ECB)や米連邦準備理事会(FRB)が金融緩和を決定したが、世界的な景気減速が続き、石油需要がさらに鈍化すると見通されていることも圧迫要因。ユーロ圏の製造業購買部担当景気指数(PMI)は低下を続けている。金融緩和は景気減速や後退に伴う経済的な痛みを軽減するものの、悲観的な流れは変わらないと想定されている。

シカゴコーン・大豆

コーンは続伸。終値の前営業日比は0.50セント安~1.50セント高。中心限月の12月限は1.50セント高の374.75セント。大豆は続伸。終値の前営業日比は1.25セント安~2.00セント高。中心限月の11月限は1.75セント高の894.25ント。大豆の堅調な足取りや、ミネアポリス市場の春小麦相場が強気材料となるなか、買い優勢で運ばれた。ミネアポリス市場の春小麦は多湿の影響で品質が低下しているとの見方から上昇。シカゴコーン市場でもこれに追随する買いが見られた。12月限は引けにかけて値位置を切り上げ、高値引けしている。


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