朝刊:2019/09/27

ダウは戻り売り優勢で前日比79ドル安。ゴールドは反発。オイルは小幅続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落した。前日比10銭円安・ドル高の1ドル=107円80銭~90銭で取引を終えた。トランプ米大統領の弾劾調査を巡る不透明感が低リスク通貨の円買いを誘った。米下院の情報特別委員会が内部告発者の手紙を公表しており、トランプ大統領とウクライナ大統領との通話問題で、政権内は非常に混乱しており、通話記録をもみ消そうとしていた動きがあったと伝わっている。米民主党からは弾劾の声が強まっており、ペロシ下院議長は弾劾に向けた正式な調査開始を発表している。ただ市場では、弾劾については上院での賛同が得られず、弾劾裁判が開かれる可能性は低いと見られている。ただ、ニュースが出れば市場も反応しており、リスクとしては意識しているようだ。

NYダウ

米株式相場は反落した。ダウ工業株30種平均は前日比79ドル59セント(0.3%)安の26891ドル12セントで終えた。トランプ米大統領の弾劾問題を巡る不透明感が相場の重荷だった。一時は下げ幅を166ドルまで広げた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が46.72安の8030.66、S&P500が7.25安の2977.62。序盤は売りが優勢となり、ダウ平均も166ドル安まで下げ幅を拡大している。トランプ大統領に対する弾劾の動きへの懸念が根強いほか、一部報道でトランプ政権がファーウェイに製品を供給している米企業への免除措置を延長しない可能性が伝えられたことや、ファーウェイの製品を使用している同盟国への制裁を排除しない可能性も伝わっており、市場はIT・ハイテク株中心に売りが優勢となった。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は続落。終値の前日比は、金が2.8~3.1ドル高、中心限月の12月限が2.9ドル高、銀が16.4~16.0セント安、中心限月の12月限が16.1セント安。金12月限は反発。時間外取引では、ドル高一服を受けて安値を買い拾われたが、欧州時間に入ると、ドル高が再開し、上げ一服となった。日中取引では、米大統領の弾劾に対する懸念などを受けて押し目を買われたが、ドル高に上値を抑えられた。本日は上値は重かった。外国為替市場でドルが対主要通貨で上昇し、ドルの代替資産として逆の動きになりやすい金の売り材料になった。銀12月限は、金堅調が下支えとなる場面も見られたが、ドル高を受けて戻りを売られた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に続落した。WTIで期近の11月物は前日比0.08ドル高の1バレル56.41ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.08~0.04ドル安。その他の限月は0.15ドル安~0.11ドル高。ウクライナ問題を巡ってトランプ米大統領への弾劾調査が始まったことが相場を圧迫した。トランプ米大統領は疑惑を晴らすためウクライナ大統領との電話記録を公表したものの、米民主党の追求に勢いを与える格好となった。一方で、米国防総省がサウジアラビアの防空体制強化を発表したことは、中東情勢の緊迫感を煽った。米国は200人規模の米兵を増派するほか、レーダーシステムや地対空ミサイルシステムである「パトリオット・ミサイル」をサウジに配備する。サウジは今月の石油施設攻撃についてイランが関与したと断定しており、軍事的な報復措置を排除していない。ただ、攻撃についての調査はまだ完了していない。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の中心限月は続落。終値の前営業日比は1.75セント安~0.50セント高。中心限月の12月限は1.75セント安の372.50セント。大豆は続落。終値の前営業日比は0.75セント安~1.50セント高。中心限月の11月限は0.75セント安の888.50ント。米農務省(USDA)が発表した週間純輸出成約高が弱気な内容だったことが手掛かりとなって売り優勢で運ばれた。トランプ大統領に対する弾劾調査の進行もリスク回避のための売りを呼ぶ要因となった。ただ一時は370セントを割り込みながらも買い戻されて終値ベースでは370セント台を維持しており、底意の強さも窺わせている。


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