朝刊:2019/09/30

ダウはリスク米中貿易回避強まるも前日比70ドル安。ゴールドは続落。オイルは4日続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に3日続落し、前日比10銭円安・ドル高の1ドル=107円90銭~108円00銭で取引を終えた。米中関係を巡る楽観と警戒が交錯。序盤は底堅い動きが続き108円台で推移していたが、一部報道でトランプ政権が米投資家の中国への資金流入の制限を検討と伝わったことで、市場にはリスク回避の雰囲気が一気に広まった。米証券取引所に上昇している中国企業の上場廃止や、米投資家による年金基金を通じた中国へのエクスポージャーを制限するというのが案として挙がっていると伝えている。ドル円は100日線を上回る動きが見られていたものの、100日線付近まで戻す展開。ユーロドルは買い戻しが優勢となり1.09ドル台半ばまで買い戻された。今週の ユーロドルは売り優勢の展開が続き、1.09ドル台は維持しているものの年初来安値は更新している。ユーロ売りもさることながら、ドル買いの動きがユーロを圧迫していた。企業やファンド勢の売りが活発に出ていたようだが、期末接近で実需のドル買いが大量に出ていたようだ。ただ、その動きも一段落しており、ユーロドルは下げが一服している状況。

NYダウ

米株式相場は続落した。ダウ工業株30種平均は前日比70ドル87セント(0.3%)安の26820ドル25セントで終えた。複数の米メディアが「米政権が中国への証券投資の制限を検討している」と報じた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が91.03安の7939.63、S&P500が15.83安の2961.79。一部報道でトランプ政権が米投資家による中国への投資を制限する方法を議論していると伝わり、リスク回避の雰囲気が強まる中、株式市場も売りが優勢となった。序盤はIT・ハイテク株には売りが強まったものの、銀行株などには買いが入りダウ平均は2万7000ドル台を回復する場面が見られた。中国の王毅外相の発言で、市場では協議に進展が見られているのではとの期待感が高まっており、10月にワシントンで開催予定の米中閣僚級協議への期待感が高まっている。

NY貴金属

ニューヨーク金は反落、銀は続落。終値の前日比は、金が9.0ドル安~変わらず、中心限月の12月限が8.8ドル安、銀が26.2~25.9セント安、中心限月の12月限が26.0セント安。金12月限は反落。時間外取引では、ユーロ圏の景気の先行き懸念や英中銀の利下げの見方などによるドル高を受けて軟調となった。日中取引では、米大統領の弾劾に対する懸念やドル高一服を受けて下げ一服となった。米政権の対中投資制限に関する報道を受け、リスク回避の際に買われやすい金先物は下げ幅を縮めた。銀12月限は、ドル高を受けて売り優勢となり、8月23日以来の安値1734.5セントを付けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は4日続落した。WTIで期近の11月物は前日比0.50ドル安の1バレル55.91ドルで取引を終えた。米政権が中国への証券投資の制限を検討していると27日に伝わった。終値の前営業日比は、期近2限月が0.50~0.49ドル安、その他の限月は0.47~0.28ドル安。中心限月の11月限は0.50ドル安の55.91ドル。このところ圧迫要因となっていたドル高進展は一服したものの、サウジアラビアとイエメンが部分停戦に合意したことが報じられたうえ、サウジの生産能力が回復したとの未確認情報が出たこと、さらには8月の中国の工業利益が低調だったことなどに圧迫された。一時大きく下振れして、直近安値をさらに更新したが、その安値からは大きく戻して引けた。一方、米国の時間帯後半は、稼働中の原油掘削装置(リグ)が減少していたことで、下げ幅を縮小した。

シカゴコーン・大豆

コーンは小幅続落。終値の前営業日比は2.00~1.00セント安。中心限月の12月限は1.00セント安の371.50セント。大豆は続落。終値の前営業日比は5.50~2.75セント安。中心限月の11月限は5.50セント安の883.00セント。週明けに発表される全米四半期在庫が高水準となることが予想されていることや、トランプ米大統領に対する弾劾調査で、コーンのエタノール需要を増加させることになる2020年のバイオ燃料の最低使用義務量の決定が遅れるのではとの思惑も弱材料となった。一方、小麦が堅調だったことで、下げ幅も抑えられた。


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