朝刊:2019/10/08

米中協議に新たな進展なくダウは売られて前日比95ドル安。ゴールドも材料難から売られる。オイルは小反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに反落し、前週末比35銭円安・ドル高の1ドル=107円20銭~30銭で取引を終えた。米金利が上昇し、日米金利差の拡大を手がかりとした円売り・ドル買いが優勢となった。今週の米中閣僚級協議に向けて神経質になる中、ドル円はストップを巻き込んで一時107円45銭近辺まで上昇する場面が見られた。一部報道で中国商務省が「中国は米国と合意する用意がある。交渉の複数の部分で両国は合意」と述べたことが伝えられ、買い戻しが膨らんだ模様。今週10日の米中閣僚級協議を前に市場も神経質になっている。米側が中国に対して求めている産業への補助金廃止などに関しては中国側は難色を示しているようで、トランプ大統領に弾劾リスクが台頭している中、中国側は議論の範囲狭めたい意向との報道も流れていた。いまのところは、全体的合意は難しいものの、部分的合意への期待はあるといったところで、そのほかは来年に先送りとの見方もできそうだ。 ドル円は107円70銭付近に21日線と100日線が来ており、目先の上値メドとして意識される。

NYダウ

米株式相場は3営業日ぶりに反落した。ダウ工業株30種平均は前週末比95ドル70セント(0.4%)安の26478ドル02セントで終えた。週後半に開かれる米中貿易協議の不透明感から、運用リスクを回避する動きが広がった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が26.18安の7956.29、S&P500が13.22安の2938.79。先週の大幅上昇もあって序盤は利益確定売りが優勢となりダウ平均も下げて始まった。ただ、その後は買い戻しが優勢となりプラスに転じる場面も見られた。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が今週の米中閣僚級協議に進展がある可能性に言及したことが買い戻しのきっかけとなった模様。ただ市場からは、発言にさほど大きなインセンティブは無く、10日の協議の結果が出るまでは予断を許さないとの見方も聞かれる。FOXニュースが中国商務省の発言を伝え、「中国は米国と合意する用意がある。交渉の複数の部分で両国は合意」と伝えており買い戻しが膨らんだ。ただ、中国側はより困難な問題は来年に交渉する工程表を作成する用意があるという。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が8.5~8.2ドル安、中心限月の12月限が8.5ドル安、銀が8.5~8.3セント安、中心限月の12月限が 8.5セント安。金12月限は続落。時間外取引では、米中の通商協議に対する懸念を受けて買い優勢で始まったが、ドル安一服を受けて戻りを売られて軟調となった。日中取引では、中国商務省が交渉の複数の部分で合意と伝えられたことを受けて下げ幅を拡大した。米長期金利が堅調に推移し、金利のつかない資産である金先物の売りを招いた。銀12月限は、金軟調や米中の通商協議に対する期待感などを受けて売り優勢となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小反落した。WTIで期近の11月物は前週末比0.06ドル安の1バレル52.75ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.06~0.03ドル安。その他の限月は0.20ドル安~0.19ドル高。今週行われる閣僚級の米中通商協議に対する期待感や、イラクで反政府デモが激化していることが相場を一時押し上げた。中国は米国と部分的な合意を取りまとめ、来年に向けてより困難な問題に取り組むうえでの工程表を作成する用意があると伝わった。トランプ米大統領は暫定的な合意に否定的である一方で、中国は複数の合意を積み重ねようとしているもよう。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反発。終値の前営業日比は0.50~2.50セント高。中心限月の12月限は2.25セント高の387.00セント。大豆は反落。終値の前営業日比は1.00セント安~0.75セント高。中心限月の11月限は1.00セント安の915.25セント。米農務省(USDA)発表の需給報告を前にして米国の生産量および在庫の下方修正観測が強まったことが買いを支援した。また米コーンベルトではコーンの成熟が例年に遅れているにもかかわらず、今週後半に寒波が到来し、積雪になると予想されていることも強気材料視された。12月限の取引レンジは385.00~387.75セントと狭く、様子見ムードの強さを窺わせている。


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