朝刊:2019/10/17

円安ドル高でダウは伸び悩み前日比22ドル安。ゴールドは反発。オイルは反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに反発し、前日比10銭円高・ドル安の1ドル=108円70銭~80銭で取引を終えた。9月の米小売売上高が市場予想を下回り、年内の追加利下げ観測が強まったことが円買いにつながった。前週末11日終値から40銭円安・ドル高の1ドル=108円80銭~90銭で取引を終えた。朝方発表になった米小売売上高が予想外の減少となったことで108円60銭近辺まで戻り売りに押されたが、下押しすることもなく下値はサポートされている。この日の米小売売上高を受けてFRBの利下げ期待が更に高まっており、ドル売り圧力がドル円の上値を抑えた一方、英EU離脱協定の合意へのセンチメントも高まり、株式市場も底堅く推移する中、ドル円は下値を支えられる展開。CMEがFF金利先物の取引から算出しているFEDウォッチでは利下げ確率を87%まで上昇させている状況。FRB内の意見は分断しているものの、市場の期待感引き続き強い。200日線が109円10銭付近に控えているが、その水準をうかがう展開は続いているといった状況。下値は108円60銭付近がサポートとなっていた模様。

NYダウ

米株式相場は小反落した。ダウ工業株30種平均は前日比22ドル82セント(0.1%)安の27001ドル98セントで終えた。米中貿易協議の不透明感や低調な米小売指標が売りを誘った。前日比は、ナスダック総合指数が24.52安の8124.18、S&P500が5.99安の2989.69。きのう米下院が香港での人権尊重と民主主義確立支援の法案可決させた。部分的合意が成立したばかりの中国との摩擦を警戒した動きも株式市場では出ていたようだ。また、この日発表の米小売売上高が予想外の減少となったことも利益確定売りを呼び込んでいた模様。しかし、この日発表の大手銀の決算が予想を上回るなど、堅調な決算が続いており、米株式市場をサポートした。ダウ採用銘柄ではユナイテッド・ヘルスが反落したほか、エクソンモービル、シェブロン、マイクロソフト、インテル、IBMが下落。一方、ジョンソン&ジョンソンが上昇しているほか、ボーイング、ディズニー、マクドナルドも買われた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が10.3~10.5ドル高、中心限月の12月限が10.5ドル高、銀が4.3~4.5セント高、中心限月の12月限が4.3セント高。金12月限は反発。時間外取引では、株高などを背景に戻りを売られて軟調となった。日中取引では、米小売売上高の減少を受けて地合いを引き締めると、時間外取引の高値を突破し、上値を伸ばした。米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げ観測が強まり、余剰資金が金市場に流入する地合いが続くとみた買いが入った。銀12月限は金軟調につれ安となり、1日以来の安値1718.0セントを付けたのち、米小売売上高の減少を受けて下げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が3営業日ぶりに反発した。WTIで期近の11月物は前日比0.55ドル高の1バレル53.36ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.55~0.57ドル高。その他の限月は0.14~0.56ドル高。年末の会合で、石油輸出国機構(OPEC)加盟国やロシアなどが来年3月までとなっている協調減産期間の延長で合意すると期待されている。現行の日量120万バレルの減産が強化される可能性も思惑としてくすぶっている。OPECのバルキンド事務局長は全ての選択肢があり得るとの認識を示している。9月の米小売売上高が弱かったことは米景気減速懸念や石油需要の下振れリスクを強めた反面、月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)における追加利下げ観測が高まり、相場の支援要因となった。9月の米小売売上高は総合・前月比が-0.3%、コア・前月比が-0.1%だった。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて軟調。終値の前営業日比1.50セント安~1.00セント高。中心限月の12月限は1.50セント安の391.75セント。大豆は商いの少ない期先以外が続落。終値の前営業日比は6.25セント安~ 0.25セント高。中心限月の11月限は6.00セント安の928.00セント。米農務省(USDA)が前日の日中取引終了後に発表された作柄報告では作柄が引き下げられたものの、収穫が進展していたことが弱材料視された。また、大豆の下落も弱気材料となるなか軟調で運ばれ、12月限は10月3日以来の安値まで値を落としたが、米産地の寒波による影響が懸念されたうえ、小麦高を好感した買いが見られたことで下げ幅を縮小。マイナスサイドでの終了ながら、この日の高値に近い水準で終えており、終値ベースで390セント台を維持した。


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