朝刊:2019/10/25

ダウは米の香港のデモ批判から前日比28ドル安。ゴールドは続伸。オイルも続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小反発し、前日比5銭円高・ドル安の1ドル=108円60~70銭で取引を終えた。朝方発表の米耐久財受注額が市場予想より減り、低リスク通貨とされる円が買われた。きょうはペンス米副大統領の講演が伝わり、「米国は香港のデモを支持する」と述べるなど、中国政府の香港への行動を非難している。米株式市場もやや下げ幅を拡大しており、ドル円も下値を模索する動きが見られた。 米中が貿易協議で部分合意に向けて前進する中、市場の一部からはペンス米副大統領の講演に中国が敏感に反応するのではとの警戒感も指摘されていた。しかし、予想通りの内容でもあり、「トランプ政権は中国とのデカップルを求めていない」とも述べていたことから、ネガティブな反応は一時的となった。 一方、EU離脱を巡って英政治の情勢は依然として流動的で、ジョンソン首相は12月12日の総選挙に向けた動議を28日に提出する意向と伝わっている。明日、離脱延期の申請に対するEUの返答が出るが、それを待ってということであろう。 ただ、リスク回避の雰囲気までは広がっておらず、ドル円は特にネガティブな反応を見せていない。次のアクション待ちの状況に変化はないようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比28ドル42セント(0.1%)安の2万6805ドル53セントで終えた。米主要企業の決算がピークを迎えており、決算を材料とした個別売買が中心だった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が66.00高の8185.80、S&P500が5.77高の3010.29。一時119ドル安まで下げ幅を拡大したものの、終盤にかけ下げ渋る展開。ペンス副大統領の講演がワシントンで行われ注目されていたが、「米国は香港のデモを支持する」と述べるなど中国政府を非難していた。米中が貿易協議で部分的合意に向けて前進する中、市場の一部からはペンス米副大統領の講演に中国が敏感に反応するのではとの警戒感も指摘される中、副大統領の発言に米株式市場もやや下げ幅を拡大したものの、「トランプ政権は中国とのデカップルを求めていない」とも述べていたことから、ネガティブな反応は一時的となった。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が9.0~9.2ドル高、中心限月の12月限が9.0ドル高、銀が22.2~23.0セント高、中心限月の12月限が22.4セント高。金12月限は続伸。時間外取引では、英国の欧州連合(EU)離脱に対する不透明感が支援要因となったが、ドル安一服をきっかけに戻りを売られた。日中取引では、予想以下の米耐久財受注を受けて地合いを引き締めると、テクニカル要因の買いを巻き込んで上値を伸ばした。低調な米耐久財受注を受け、米連邦準備理事会(FRB)が来週開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに動きやすくなると受け止められた。金利が付かない資産である金への資金流入が続くとみた買いが入った。 銀12月限は、時間外取引で上げ一服となったのち、日中取引で金堅調につれ高となって上昇した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで期近の12月物は前日比0.26ドル高の1バレル56.23ドルで取引を終えた。一時は56.51ドルと期近物として約3週ぶりの高値を付けた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.26~0.28ドル高。その他の限月は0.06~0.33ドル高。石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国による追加減産や、米中通商協議の前進が期待されていることが買いを後押しした。ペンス副大統領が「香港における中国の行動は自由や権利を抑圧する」、「米国は香港デモを支持」と述べたことは中国の反感を高める可能性があるが、目立った反応はみられず。前日の米エネルギー情報局(EIA)の週報で、製油所稼働率の上昇とともに原油在庫が減少したことは、原油在庫のさらなる取り崩しを期待させ相場を引き続き支えた。米国の留出油の在庫は過去5年のレンジ下限を下回る水準まで取り崩されており、積み増す必要が高まりつつある。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて小幅続落。終値の前営業日比は1.75セント安~変わらず。中心限月の12月限は1.00セント安の386.75セント。大豆は期近の主要限月は続落。終値の前営業日比は1.25セント安~5.50セント高。中心限月の11月限は0.50セント安の933.25セント。米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が弱気な内容だったことに加え、米コーンベルトでの収穫進行見通しが弱材料となって売り優勢で運ばれた。この日の12月限の取引レンジは385.25~390.75セント。388.50セントで取引を開始した12月限はアジアから欧州の時間帯半ばにかけては388セント割れに抵抗を見せる底意の強い足取りを演じたが、USDA発表の週間純輸出報告が予想のレンジ内とはいえ強気とは言えない内容だったうえ、累計の成約高が前年同期を大幅に下回る弱気な内容が続いていることが弱材料視されて軟化した。


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