朝刊:2019/10/28

ダウは米中貿易摩擦緩和の流れから前日比152ドル高。ゴールドは小幅高。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小反落し、前日比5銭円安・ドル高の1ドル=108円65~75銭で取引を終えた。米中の貿易協議の進展の思惑や米株高などを背景に、リスク回避の際に買われやすい円の売りがやや優勢となった。前日はぺンス米副大統領が講演で中国政府の香港への行動を非難していたが、副大統領は貿易問題とのバランスを取る発言も行っており、中国側も中国外務省の報道官が反論を述べていた程度で落ち着いた対応だった。そのような中、米中がきょう、閣僚級の電話協議を行っており、USTRが「米中は合意の一部事項で最終的な詰めに近づく」と発表したことで、市場は期待感を高めている。協議には中国による米農産物の追加購入も含まれている模様で、11月のAPEC首脳会合での署名に向けて安心感か広がっているようだ。ただ、ドル円は全体的に方向感はなく、200日線と21日線の間での上下動が続いている状況に変化はない。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比152ドル53セント(0.6%)高の2万6958ドル06セントで終えた。米主要企業の決算発表がピークを迎えるなか、市場予想を上回る決算を発表した銘柄が買われて相場を押し上げた。ダウ平均は一時200ドル超上昇し、2万7000ドル台を回復する場面も見られた。また、S&P500は終値ベースでの最高値を一時突破する場面も見られている。終値の前日比は、ナスダック総合指数が57.33高の8243.12、S&P500が12.26高の3022.55。 米中が電話で閣僚級協議を行っておりUSTRが声明で、協議は前進としたうえで、「米中は合意の一部事項で最終的な詰めに近づく」と発表したことで株式市場は期待感を高めたようだ。協議には中国による米農産物の追加購入も含まれている模様。決算に関心が集まる中、アマゾンは冴えない決算を発表したものの、インテルが好決算を発表し、半導体の底堅い需要も示したことから、他の半導体関連を中心にきょうはハイテク株への買いが目立っている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は小幅続伸。終値の前日比は、金が0.6~1.5ドル高、中心限月の12月限が0.6ドル高、銀が11.3~12.6セント高、中心限月の12月限が12.2セント高。金12月限は小幅続伸。世界的な景気減速懸念や、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げが期待されていることによるドルの先安感から序盤の取引で急伸した。期近12月限は1520ドルの節目を試すまで上昇し、約2週間ぶりの高値をつけたが、米通商代表部(USTR)の声明で米中通商協議がさらに前進したと発表されると、この問題に対する警戒感が後退し上げ幅を削った。米連邦準備理事会(FRB)が29~30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決めると予想されており、金市場に資金が流入しやすい地合いが続くとの期待から買われた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで期近の12月物は前日比0.43ドル高の1バレル56.66ドルで取引を終えた。米中の貿易交渉が前進したとの報道があり、米中対立が和らげば世界景気に追い風となるとの見方が広がった。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.43~0.44ドル高。その他の限月は0.24~0.47ドル高。米通商代表部(USTR)の声明で、「特定の問題で進展があった。米中双方は通商合意の一部で仕上げに近づいている」と発表され、来月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)で米中首脳が会談し、第1弾の合意に署名される見通しが強まった。世界経済の悪化見通しがやや後退している。ただ、事務レベルで継続して協議が行われており、詰めの作業は残されているという。ムニューシン米財務長官やライトハイザーUSTR代表は近々、中国の劉副首相とあらためて協議するもよう。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて小幅続落。終値の前営業日比は0.75セント安~変わらず。中心限月の12月限は変わらずの386.75セント。大豆は期近の下げが目立ち、期近4本が2ケタ安で引けた。終値の前営業日比は13.00~4.75セント安。中心限月の11月限は13.00セント安の920.25セント。米産地ではこの週末から来週末にかけて気温が低下すると予測されているものの、産地では収穫が進行するとの見通しが強まったことが弱材料となった。大豆の下落も売りを呼ぶ要因となるなか上値を抑制された。ただ、この日の期近12月限の取引レンジは385.75~390.00セントと前日のレンジ内での高下にとどまっており、12月限は前日と変わらずで終えている。


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